「一万円のトンカツ定食食べてきました」とある漫画家さんの食レポ、読んだら一日とんかつのことしか考えられなくなります

た介 @BigotVinus

親友にいざなわれて10,000円のトンカツ食べてきました。 前評判は「トンカツの概念が変わるよ」 マジすか。 私がいちばん好きな料理はトンカツだぜ！！ ひっくり返してもらおうじゃねーの、トンカツの概念をよ！！ 店に着いたらまずお通しの漬物が来るんだけどまずこの時点でうまい。 漬物って定食についてれば食べるし美味しいけど、まぁこれだけ食べたいとはなかなかならないじゃないですか。 私はならないんですよ。 でもこの漬物はやみつきになるというか…なんだろ、味あんましないんですよ。ピリ辛くらいで、酸味があまり強くなくてアッサリしていて、それが逆に後を引く。 気づいたらおかわりしてる。 カツにかけるごまを摺りながら待っていると、お櫃に入ったご飯が運ばれてくる。もちろんきちんと取り分けてもらえる。高い店のサービスにも感激。 そして運ばれてくるトンカツ。マンガリッツァのリブロースカツと特製ヒレカツである。 友人のリブロースカツと、私の頼んだヒレカツを2切れずつシェア。 見た目はわりと普通。ワクワクしながら「いただきます」 マジでうますぎてしばらく無言になってしまいました。 口の中で美味さの衝撃を受け止めるのに必死。 サクサクなのに柔らかい不思議な衣に、甘くとろける脂肪と赤身がしっかりした歯ごたえの三段攻撃を繰り出してくるマンガリッツァのリブロースカツ。 ヒレカツはおそらく低温調理ゆえか、ほんの少し赤みが中央だけ残してある（生焼けとかではない）。 ヒレ肉といえば少しパサパサというか、肉汁の抜けた感じを想像されると思うが、この赤みの部分に肉汁が閉じ込められている。 故にサクサクなのに柔らかい不思議な衣、ヒレのしっかりした歯応え、閉じ込められた肉汁ゾーンの三段攻撃がやはり炸裂する。 優劣つけることかなわぬ故、共に極上の一品と断ずるに迷いの余地は皆無。 甘口ソース、辛口ソース、おろしポン酢それぞれ違った味わいで、全く飽きさせない。 え、トンカツってこんなに美味かったの…？となる。 いや別に、今まで食べて来たトンカツだって美味しかった。もう普通のトンカツは食べれないよ〜とはならない。 でもちゃんと想像を超えてくる味とサービスで、このトンカツに10,000円はぜんぜん惜しくない。 いやもちろん10,000円そのものは惜しいが…。 お櫃には炭と炊かれたプリップリのご飯。ブランド米のミルキークイーンは、一見して水気が多すぎでは？と思ったものの、食べてみるとモチモチなのにきちんとほぐれて粒だって甘味を主張してきて、水分はまったく問題にならない。炊き立てのアツアツをハフハフしながらいただく。 汁物は、滋賀で採れたアサリ出汁のお吸い物。具はミツバだけだが出汁が濃厚すぎてぜんぜんイケちゃう。というかトンカツがうますぎるのですべてこのトンカツを引き立てるために旨味のみで勝負して来てる。確かにこのトンカツに味噌汁では味が強すぎる。旨みだけをガツンと効かせたお吸い物がベストであろう。 その後ホタテのフライが運ばれて来たがこれも悪魔的であった。 まずデカい。スーパーで買うホタテの3倍くらいある。 特製のタルタルソースを付けていただく。 サクサクの衣と柔らかホキホキのホタテの身が相性抜群。 最後は残ったご飯を茶漬けにするが、この茶漬け用の汁もまーーた昆布の出汁がとんでもなく効いている。カツの付け合わせで来たあおさのような海苔をここに投入。海鮮出汁とほぐれたご飯の波状攻撃に無事撃沈。 マジで茶漬けと漬物だけで食事終えられるくらいうまい。うますぎる。 タピオカミルクティを飲むことを「タピる」というが、江戸時代には茶漬けを食べることを「茶漬る」と言ったらしい。 こんだけ美味しかったらいくらでも茶漬りますわ。 マジで幸せすぎた。最高の休日をありがとう親友よ…😭