情報整理能力を鍛えると物語が書けるようになるらしい。具体的にどうするの?~「百錬の覇王」の鷹山誠一先生とお話をしてみた~
- boin_master
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@boin_master 人は「持っているもの」を欲しいとは思ってもめちゃくちゃ欲しいとは思わずゆえにスマートに応対が出来、持っていない人ほど、飢餓状態にあり、喉から手が出るほど欲しがりすぎて、前のめりになって失敗する。わたしはそれをDTムーブと呼んでいます(笑)
2024-04-13 11:59:44@delfin_000 理想のヒロインを求めていたと言えるのは、恐らく自分が高校生から浪人、そして大学生の頃、自分がアマチュアとして小説を書いている時だと思うんですね。 特に高校生から浪人生の頃は、自分を受け止めてくれるヒロイン=理想のヒロインとして書いていた記憶があります。
2024-04-13 12:12:05@delfin_000 ただ、プロになってからそれが消えるんですね。 ぼくが入った商業エロゲーは、ヒロインが複数いてほぼ全員攻略できるのが当たり前の世界でした。 だから、誰かに肩入れしちゃうとそれが差になってしまう。 そうならないように等分に全ヒロインを愛するんです。 その影響も大きいように感じます。
2024-04-13 12:13:15@boin_master ああ、確かにそれは影響大きそうですね! どれかだけ質が高い! どれかだけ分量が多い! ってわけにはいきませんしねぇ。
2024-04-13 12:14:32@delfin_000 商業エロゲーの場合は、メインヒロインを一番人気にするのが難しくて、それでうんうん唸ってました。 だいたい3番手ヒロインとかが一番人気になっちゃうんですよ。 今は、どうすれば一番人気になるかわかってるんですが、当時は苦しみました。
2024-04-13 12:16:09@delfin_000 ぼくが26才で飛び込んだのが小説だったら、違っていたのかもしれません。ずっと理想のヒロインの幻影といっしょだったかもしれません。 でも、マルチヒロイン&マルチストーリー&マルチエンドが当たり前になったエロゲーに飛び込んだから……。 だから小説でも誰が一番好き?と言われると困ります。
2024-04-13 12:17:56@boin_master なるほどです。割とそういう器用さに自分は仕事人として憧れますねー。自分は不器用で、逆にそういう環境にいたら、いいものが描けないし合わせられないしで潰れていたかもしれません。そういう意味では運が良かったです。
2024-04-13 12:20:49@delfin_000 26才でエロゲー業界に入って、その時最初に書いた作品のメインヒロインは、恐らく当時のぼくの理想のヒロインです。 でも、2作目からそうじゃなくなるんですね。みんなヒロインを立たせよう、みんなヒロインに等分の愛情を注ごうとしてますね。
2024-04-13 12:14:20@boin_master 僕は等分にならないですねぇ。特に願望が多い感じに作ってしまったキャラは、登場頻度も下がってしまいます。書けないので。好きは好きなんだけど、登場させられない。上手く描けない。申し訳ない。って感じになります(苦笑)
2024-04-13 12:22:17@delfin_000 あ~、そうなんですね。 プロット上で出そうとしてもうまく花を持たせられない、出してもうまく描いてあげられない、という感じなんですね。 そういう現実に遭遇すると、「不器用だな……」って感じになりますよね。
2024-04-13 12:28:13@delfin_000 1つお聞きしたかったんですけどね。 ワナビーの子って、「自分を認めて!」「自分を凄いと言って!」みたいな感じの作品になっていることが多くて。 読者を楽しませよう! にシフトできるとエンタメつくりやすくなるんですけど、この心のシフト、どんなふうに生徒さんに促されてます?
2024-04-13 12:29:16@boin_master 自分もそこが難しくて表現を悩んでいますね! だいたいのケースでそういうタイプの子って、「自分が嫌い」なんですよね。だから、「嫌いな自分」を妄想でまで書きたくない! 「ありもしない好きな理想の自分」をまず無意識に書こうとする、というのがあります。(続く)
2024-04-13 12:33:08@boin_master 後、自他の区別がついていないので、どこか「自分が楽しい」なら、「読者も楽しい」と勘違いしてる節があります。 なので最近は「いってQ」の出川さんやイモトさんに例えてます。 演者は大変で嫌な思いをしている。それが視聴者には面白い。 演者の楽しさと、視聴者の楽しさはイコールではない! と pic.twitter.com/us9qCaVhOm
2024-04-13 12:36:51@boin_master で、仕事である以上は、読者の楽しさのほうが自分の楽しさより優先なんだよ、みたいな風に教えてます。
2024-04-13 12:38:19@delfin_000 あ~。 方向性はぼくも同じですね~。 でも、すぐにはシフトしてくれないですよね……? むしろ、なかなかシフトしない……。
2024-04-13 12:39:19@boin_master です、なかなかシフトしてくれなくて・・・ だからあえて願望垂れ流しなのを書かせて、上手くいかないのを何度も痛感させていく感じですね。 まあ、自分も何度も願望書こうとして、絶望して諦めついたとこあるので、そういう絶望をするしかないのかな、と生暖かい目で見守っています
2024-04-13 12:41:51@boin_master 願望垂れ流しでいいもの作るのは、アニメ化した僕でも、そして今アニメ化する「新米おっさん」の岸馬きらくさんでも、できねえんだぞ! そんな高度なことをワナビの君にできると思う? と言っても、諦めないので、クリティカルな経験以外にはない気がしますね・・・
2024-04-13 12:46:57@delfin_000 あのシフトは、もう決定的な、クリティカルな経験を経ないと無理だなあ……って感じがしてます。
2024-04-13 12:43:33@boin_master それはそれとして、相手がその「自分を書く」を受け入れやすいように、今日お話したような創作理論体系を言語化して用意してある、ですね。理屈があったほうが相手も受け入れやすいですから。
2024-04-13 12:43:20@delfin_000 先生が「願望垂れ流しではあかん……」といい意味で絶望されたのは、デビュー前の頃……?
2024-04-13 12:46:00@boin_master 百錬の覇王の途中ですねー。名前は伏せますが、自分より初動売り上げが半分の人にまくられて、逆にダブルスコアを付けられた時に、自分には絶対的に何かが足りない! と打ちのめされました・・・
2024-04-13 12:48:24@boin_master 僕は自己承認欲求を、社会(仕事能力)的自己承認、親愛(人間関係)的自己承認と分けているのですが、社会的自己承認はうまくできてたので、そっち方面なら願望垂れ流しても解像度が高く維持できたんですよね
2024-04-13 12:52:23@boin_master 人間関係的と言うより、自分の観測範囲では、どちらかが高くて、「心に余裕がある人」って感じです。余裕があるから他人を見るのが容易なのでしょうね。余裕がない人は、だから自分のことで手一杯になるってことかと
2024-04-13 13:23:28@boin_master でも両輪だから、親愛部分で、パワー不足があり壁にぶち当たり超えられなかった、って自己分析してます
2024-04-13 12:54:57