ニボシ企画「子ども短歌2011」vol.13(選外特集2)

2011年12月31日(土)ぶんを切り出しました。 前日からのニボ評についての若干のディスカッションも一部再掲してます。 (後は正月後に追記)
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村井ニボシ @niboshi2000

耳そらし 時計をみると もう九時だ とけいの音が カーンとなった (小四) 評:なんかちょっとミステリアスな歌。とりあえず、耳をそらすってどうやるんだ。ジリリリとか、時間の数だけリンゴン鳴るんじゃじゃなく、てカーンって一発鳴る時計ってなんなんだよもう。

2011-12-31 20:18:31
村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは 塾での弁当 開ける時 ふたを開けると 黄のたまご焼き (小六) 評:色彩のない塾での勉強のなかで、一番鮮烈な色が卵焼きの黄色なんだよ、という抑圧された子供の叫びなのかなあ、と思ってしまう。ほかに「たのしみ」ないもんなあ。

2011-12-31 20:33:54
村井ニボシ @niboshi2000

高とびで 八十センチ 飛べれたよ 次にちょう戦 九十センチ (小四) 評:「飛べれたよ」の言葉づかいが子供っぽい。80→90って、いきなり増やしすぎではないだろうか。

2011-12-31 20:55:14
村井ニボシ @niboshi2000

先生の 話を聞いて ねむくなり それをがまんし またまたがまん (小四) 評:授業中の睡魔は、我慢しても、乗り切れるということがないからなあ。睡魔が立ち去るまでにかかる時間は、経験的に2時間ほど。授業は50分とかだからなあ・・。授業時間全体が拷問なんだよ。

2011-12-31 21:09:21
村井ニボシ @niboshi2000

テスト時間 なにもわからず おわったよ さあどうしよう おこられちゃう (小四) 評:さあどうしようねえ。怒られちゃうね。私も高校時代成績が悪かったらよくわかるよ。もう、わからなさすぎて試験時間中にやることないから、試験してる最中にすでに「さあどうしよう」って考えてるんだよなあ。

2011-12-31 21:25:28
村井ニボシ @niboshi2000

くらい海 月の光で 光る海 光る所に 行ってみたいな。 (小四) 評:月の光を受けて光る海、波のスパンコールにしっとりきらめいてる場所に行ってみたい。実際そこまでボートを走らせたら、ちがう色をしてたりするんだよなあ。求めても届かない光の色が、幻想的。

2011-12-31 21:33:18
村井ニボシ @niboshi2000

ながれ星 すいこまれていく 空の中 落ちたところに いつか行きたい (小四・陽加里) 評:同じ系。虹のたもとに行きたい系。流れ星はあっという間に消えるからなあ。でもどこかに落ちたのだろう、と。本当に落ちてたら大惨事だよ! ということを知らずに生きてもいいよ。べつに。

2011-12-31 21:38:27
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