- WasuiMatui2014
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37:「落石」狩久 36:「注文の多い料理店」宮澤賢治 35:「殺された天一坊」浜尾四郎 34:「多すぎる証人」天藤真 33:「火焔樹の下で」皆川博子 32:「公園にて」中井英夫 31:「リベルタスの寓話」島田荘司
2012-01-03 22:07:5930:「春の雪解」岡本綺堂 29:「天狗」大坪砂男 28:「藪の中」芥川龍之介 27:「瓶詰の地獄」夢野久作 26:「不義士志願」高木彬光 25:「新幹線ジャック」山村美紗
2012-01-03 22:09:5020:「イカロスの翼」堀晃 19:「スパイス」森岡浩之 18:「不在のお茶会」山口雅也 17:「原島弁護士の処置」 16:「サボテンの花」宮部みゆき
2012-01-03 22:12:3715:「とむらい機関車」大阪圭吉 14:「南神威島」西村京太郎 13:「ハムレット」久生十蘭 12:「赤い密室」鮎川哲也 11:「椛山訪雪図」泡坂妻夫
2012-01-03 22:14:0910:「陰獣」江戸川乱歩 9:「蝋燭を持つ犬」多岐川恭 8:「遭難」松本清張 7:「車井戸はなぜ軋る」横溝正史 6:「高天原の犯罪」天城一 5:「戻り川心中」連城三紀彦
2012-01-03 22:16:06第4席:「赤頭巾」北村薫・・・「私」が歯医者で出会った「ホクロさん」から聞かされた奇妙な話。それは幼いころに出会った絵本作家・森長さんの家の前の公園に赤頭巾が出るというものだった・・・
2012-01-03 22:19:56実はこれ、正直単独では読めない話なのです。少なくとも、前に「胡桃の中の鳥」を置き、後に表題作「空飛ぶ馬」を置かないと短編集『空飛ぶ馬』に仕掛けられたもの(ミステリとしてではありませんが)は読みとけない。
2012-01-03 22:25:16それでも、この作品を推すのは「日常の謎」というどこかほんわかとしたイメージからかけ離れた、ある種の「凄み」を持っていいるから。『空飛ぶ馬』のメインディッシュはこの「赤頭巾」(いうなれば表題作は“お口直し”のデザート)だと考えるからです。
2012-01-03 22:28:39第3席:「死刑囚パズル」法月綸太郎(1992)・・・死刑執行直前に死刑囚が殺された。誰が何のために?特別捜査官として法月親子は真相究明に挑むが・・・
2012-01-03 22:31:47「今まさに死刑の執行をされる囚人が、なぜ殺されたのか?」という困難な難題に挑んで、見事成功して魅せた新本格の代表作品。この作品で作者は唯一クイーンを超えたと思います。
2012-01-03 22:34:01第2席:「アンゴウ」坂口安吾(1951)・・・戦争後、古本屋で見つけた旧友の蔵書から暗号文書が見つかった。これは妻と旧友の逢引の合図ではないのか・・・
2012-01-03 22:36:52ひねくれるのは簡単です。でも、どんなにひねくれても、どんなに斜に構えても、どんなに意地悪でも、どうしてもひねくれきれない部分がやはりどんな作家にもあると思います。その一瞬の“風圧”に胸を衝かれるんですよね。バークリーに然り、ブランドに然り、安吾に然り、山風に然り。
2012-01-03 22:53:40第1席:「帰去来殺人事件」山田風太郎(1949)・・・チンプン館を飛び出した男を探しに、故郷の村を訪れた荊木歓喜。そこには、かつて歓喜の過去に関わった因縁の男たちも住んでいた。やがて、そのうちの一人が殺害されてしまう。歓喜を指し示すかのような謎の言葉を死に際に残して…
2012-01-03 22:56:35“茨木歓喜最後の事件”ともいうべき鬼気迫る傑作。通俗でありながら通俗に堕ちないあたりが流石。この作品を読むためだけに、「チンプン館の殺人」以下茨木歓喜シリーズ7短篇を読む価値があると思います。
2012-01-03 23:02:38