ちなみに、「生活」は20~30歳という、大人を描くことにはじめて挑戦した作品。ぼくにとっては、「未来」の作品。それに対して「学生」は、これまですごしてきた「過去」の作品。さらに、その先にある、僕の挑戦したいモチーフ「子ども」への布石であります。緩やかに連作なんです、じつは。
2012-01-03 14:34:21演出的アプローチとしても、「生活」は90年代以降の演劇=現代口語演劇に挑戦した作品で、次の「学生」は2000年代以降の演劇=ポスト現代口語演劇を存分に遊び尽くすのがテーマ。柿○う客やま○ごとといった、現代口語演劇を踏まえて生まれてきた新しいアプローチを学ぶ(=真似ぶ)ところから。
2012-01-03 14:38:08パクりだと言われたり、嫌な顔をされるひともいると思うのだけど、ポスト現代口語演劇はまだ体系だてられてなくて、それがもったいないと思うのです。手法として、これらになにが共通しているのか。それが現代演劇を知るための大事なアプローチだという思いから、今回の「学生」にとりくんでいきます。
2012-01-03 14:42:33今回の「学生」、その公演タイトルどおり、一クラス分くらいの人数と共に作品をつくっていきます。その公演体制のあり方も含め、学生って何かを、教育制度や若者のシコウ(思考・嗜好・志向)を演劇という形を通して、示せたらと思ってます。ま、ゴタクもありますが、単純に面白いものにしたいです。
2012-01-03 14:56:36ちょうど一年ほど前につくった「快楽」以降、孤独部の作品は、単に個人的な思いを詰めるだけじゃなくて、論文みたいな意味合いでつくってます。もともと、哲学のゼミで、現代思想や「自己と他者」論を扱っていて、その興味を今も強く持っているので。だから、普遍的なチョイスを心がけてます、自ずと。
2012-01-03 15:04:58ミソゲキ作品「生活」は、名古屋に暮らす人々は家庭と仕事の二点を大事にするひとが多くて、第三のコミュニティ(観劇とかの娯楽とかね)への関心が薄いのかなって思いから、受け入れられるのは複雑な歴史モノや社会派なファンタジーではなく生活に根ざしたものではないかという思いからつくりました。
2012-01-03 15:10:38