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ジョージ=コクム氏による、生パスタの賞味期限を30日に延したイタリアのプロバイオティクス技術開発の話

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ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

ツイ鳥は丸く青く、羽のない巨大な鳥の姿をした鳥です。ツイ鳥は多くの目でずっと遠くまで見渡すことができ、侵入者を捜して森を守っていました。ある日、誰かが尋ねました。『もし夜に怪物が来たらどうしよう?』ツイ鳥「ジョージ=コクム」巷では「毒の鳥」と言われている方いましたがきっと別の鳥です。輸出入業経営者の貿易業者兼ライター。

ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

みなさんもご存じかと思います。 イタリアには困っていることが1つありました。 そうですね。 「生パスタの賞味期限が短すぎる問題。」 彼らは頭を悩ませ、 どう解決するべきか迷っていました。 そこで国の指導の元、白羽の矢が立ったのが、 「イタリア国立研究評議会」 通称「CNR」 これはイタリアが誇る、最強の秀才集団が、 「生パスタの賞味期限を伸ばそうと、 命を懸けて生パスタと戦った話です。」 (続く1

2024-05-09 20:59:57
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ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

パスタ、それは世界中で愛されている食べ物です。 そしてイタリアのDNAの半分は、 パスタで出来ていると言われています(適当 実はその歴史は古代ローマ時代にまで 遡ると言われており、 現在では、イタリア国内だけでも 年間約300万トンものパスタが 生産されているそうです。 でも、そんなパスタにも 悩みの種があるのをご存知でしょうか? それが「生パスタの賞味期限の短さ」です。 生パスタ、すなわち乾燥させていない 生のパスタは、水を多く含んでおり、 一般的に賞味期限が1週間ほど。 対して、乾燥パスタなら1年以上も日持ちします。 水分が多いと、食べ物は腐りやすくなります。 カビが生えたり、細菌が増えたり。 特に生パスタは、小麦粉と水だけでできているので、 雑菌にとっては格好の餌なのです。 生パスタの賞味期限の短さは、 特にメーカーが苦労しており、 せっかく作ったパスタも、 日持ちしなければ販路は限られてしまう。 かと言って、たくさんの添加物を使うのは、 場合によっては消費者の支持を得られません。 (続く2

2024-05-09 20:59:58
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

そこで白羽の矢が立ったのが、 イタリア国立研究会議(CNR)の研究者たち。 彼らに「生パスタの賞味期限を長くしろ。」と 政府やメーカーから要望があり、 研究に乗り出すイタリアの頭脳。 彼らの戦いはパスタで始まり、 パスタで終わるのです(適当 さて、まず彼らが考えたのは「包装」です。 生パスタの劣化を防ぐには、 空気との接触を断つことが大切です。 そこで研究者たちが目を付けたのが、 「変更気相包装(MAP)」という技術。 これは、包装内の空気を 別のガスに置き換える方法です。 よく車のタイヤでもそうですが、 空気じゃなくて空気が抜けにくいように、 窒素ガスを入れる方がいます。 ああいうのは意味は異なりますが、 食品包装で「空気以外のガスを入れる」 というのを試したわけですね。 ただ条件としては当然、 ・食品や人体に影響がないもの。 ・ガスの比率を最適化する。 ・当然、実用化するに当たり、 金額のパフォーマンスも考える。 を重視して考えていったわけです。 ただ彼らはイタリア最高峰の頭脳。 気合の入り方が異なりました。 通常、一般的なMAPでは、酸素を取り除き、 二酸化炭素や窒素を充填します。 酸素がないので、パスタが酸化したり、 雑菌が繁殖したりするのを防げるのです。 しかし「これをやりませんでした。」 彼らは 「自分たちで最適な二酸化炭素と窒素の比率」を 何が%で何が%でと、全部計算し、試し、 その黄金比の数値を出しました。 そして、さらに 「その黄金比のガスに合わせて、 包装に使うプラスチックフィルムの素材」の 研究も進め、どの素材がいいのか、 どうガスを充てんするかの研究も始めました。 こうして、パスタの鮮度を保つのに 理想的な「パスタ専用MAP」が完成したのです。 (続く3

2024-05-09 20:59:58
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

ただ、彼らはここでも止まりません。 彼らは思いました。 「梱包に関係なく、麵の味や質を変えることなく、 生パスタの賞味期限は長くできないのか?」と。 そこで目に付けたのが、 「プロバイオティクス」です。 プロバイオティクスとは、 健康に良い影響を与える細菌のこと。 日本で言うと納豆菌とか発酵食品とかに使う菌です。 このプロバイオティクス菌を、 パスタ生地に加えるというアイデアを 研究者たちは思いつきました。 善玉菌のパワーで、雑菌の増殖を 抑えようというわけです。 でも、ただ生地に混ぜ込むだけでは、 プロバイオティクス菌は生きられません。 パスタを茹でる熱で死んでしまうからです。 そこで、熱にも耐えられる 特別な菌株を選んで使ったのです。 こうして出来上がったのが、 プロバイオティクス入り生パスタ。 「パスタ専用MAP」と組み合わせることで、 生パスタの賞味期限を 大幅に延ばすことに成功したのです。 イタリアの国家としての執念ですな。 具体的にどのくらい延びたのかというと、 なんと30日間。従来の1週間に比べると、 実に4倍以上。しかも、味や食感を損なうことなく、 この画期的な結果を達成したのです。 これがイタリア最高峰の頭脳。 実際、結果を残すんだからすごいもんですな。 (続く4

2024-05-09 20:59:58
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

個人的にはイタリアって色と美術の保全に、 マジで凄いくらい力入れている国ってイメージある。 特にパスタとピッツァとか小麦系。 美術保全も世界各国から参考にされるくらいだし。 情熱の国ですねえ。 (続く5 twitter.com/_596_/status/1…

2024-05-09 20:59:59
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

盗難美術品で思い出したが 一部のネット民から人気がある イタリア4つの軍の1つ「カラビニエリ」 マントがかっこいいと評判だけど。 そのなかに美術品回収専門チームがいる。 イタリアって仕事緩いイメージあるが 文化保護が非常に強く世界イチとも言われる 美術回収チームがいる。 (続く1 pic.twitter.com/ikndNHgfAV

2023-07-10 22:09:12
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

といっても今回の生パスタの賞味期限は 「フードロスを減らそう」という 取り組みの意味もあり、相当力入れてたそうですが。 イタリアの研究者たちが、 サイエンスの力でパスタの可能性を広げたように、 今後も研究を続けて、当該のパスタを量産したり。 美味しくて賞味期限も長いパスタを 作り続けていくんでしょうね。 イタリアってこういうところ凄いよな。 なんかパスタとかに関して気合の入り方が違う。 引用元1:Extension of the shelf-life of fresh pasta using modified atmosphere packaging and bioprotective cultures - PubMed pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36406432/

2024-05-09 20:59:59
リンク PubMed Extension of the shelf-life of fresh pasta using modified atmosphere packaging and bioprotective cultures - PubMed Microbial stability of fresh pasta depends on heat treatment, storage temperature, proper preservatives, and atmosphere packaging. This study aimed at improving the microbial quality, safety, and shelf life of fresh pasta using modified atmosphere composi