茂木健一郎さん連続ツイート2012年1月2日

「世界的な文脈で考えよう。できるだけ」
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茂木健一郎 @kenichiromogi

パリから、「連続ツイート」をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! パリは、今午前5時20分。日本時間では、いつもとずれている時間で、ごめんなさい!

2012-01-02 13:24:48
茂木健一郎 @kenichiromogi

せで(1)成田から飛行機に乗って、パリに着いた。シャルルドゴール空港でスタッフの方々と待ち合わせて、ホテルに向かった。さっそくiPhoneやiPadでメールやニュース、twitterをチェックする。時折mapで自分の位置を確認する。ホテルに着いて、すぐにネットに接続した。

2012-01-02 13:26:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

せで(2)インターネットの発達によって、生活したり仕事をしたりする環境が、世界のどこでも同じになってきた。ネット上のアプリやサービスも、地球共通の生きる上での関心を反映し始めている。アプリの「生態系」は進化の緒についたばかりであり、これからカンブリア爆発を迎えるだろう。

2012-01-02 13:28:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

せで(3)ジョブズの伝記の中に、スティーヴが「はっ」と気づく瞬間が出てくる。確かトルコにいる時だったと思うが、現代の流行、特に技術的流行というものは、もはやグローバルで、トルコ風の、日本風の、あるいはアメリカ風の技術というものは徐々に意味を失ってきているということ。

2012-01-02 13:30:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

せで(4)世界的な規模の関心事について考え、行動することが適応的な時代になってきた。たとえば、貧困の問題。教育の問題。エネルギーのこと。水資源の問題。食糧問題。平和。メディア。世界中のどんな国のどんな人たちにとっても共通の課題についてパス回しをすることで、人は成長していく。

2012-01-02 13:32:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

せで(5)世界的な規模でのことを考えるかどうかは、実は言語とは相関しない。日本語でも、世界的な視野で考えることはできるし、英語でも、ドメスティックな関心事について語ることはできる。要するに、どんな意識を持つかであって、そのことによって、生み出されるものの質が決まってくる。

2012-01-02 13:33:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

せで(7)ドメスティックな話題に意味がないわけではない。身内の関心事があるし、仲間としての結束があり、固有の伝統や文化もある。その一方で、世界的な規模の関心事を反映する記事も、両誌(週刊新潮と週刊文春だけど)にはあちらこちらに掲載されていて、その変化の兆しに関心を持った。

2012-01-02 13:37:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

せで(9)国内の話題やテーマはついつい面白いから目が向くけれども(政治が典型)、世界的な文脈での課題に取り組む時間を、少しでも増やそう。そうすることが、個人としても、組織としても、国としても、結局は適応的である。世界のあちらこちらでみんなが何に困り、何を夢見ているか想像すること。

2012-01-02 13:41:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「世界的な文脈で考えよう。できるだけ」の連続ツイートでした。

2012-01-02 13:41:39