「ポップミュージックのゆくえ」についてのちょっとした会話
- kentarotakahash
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高橋健太郎著『ポップミュージックのゆくえ』読了。前に読んだ『私自身であろうとする衝動』を参照しながら読むと面白い。白人のガキが黒人の演奏で踊ることで始まったロックンロールのハイブリッド性に自由のきっかけを見出すアイデアは、剥き出しの生にアナキズムの希望を賭けることと似ている。
2012-01-05 01:33:32別な言い方をすれば、最も非民族的な音楽ロックンロールこそが、そのハイブリッドさゆえに、様々なレベルでの共同体の崩壊や組み換えが課題とされる、これからの社会の民族音楽になりうるのではないかと問うてるように読める。
2012-01-05 01:50:33でも根無し草が実は最も根源に回帰するものだった、ていう結論は実に緑色の太陽問題というか。何をやってもやっぱり結局日本人みたいな。。。うーん、どうなんでしょう。
2012-01-05 01:53:52@Lisa__Lisa__ 根付いてないかしら。高橋さんの言うロックンロールって音楽の形式じゃなくて、アイデンティティーの混乱を通過した文化的移民が、音楽を使って他者として自己を改造・獲得していくことらしい。だからドラゴンアッシュがラテンとかやるのはロックなんじゃない?
2012-01-05 02:07:18@aratatakagi それならわかる。ロックンロール以降のアメリカ産ポピュラーミュージックってすべてそのハイブリッド性を持っているからね。その意味で言うならロックンロールは世界を席巻したと言えるわね。
2012-01-05 02:13:42@Lisa__Lisa__ そういう音楽の営み全般のことだから、まあ音楽的には何でもありだと。いわゆるワールドミュージックなんかもそう呼んでるし。ただ、それをロックンロールって呼ぶ必然性については、その音楽の起源として白人と黒人の混淆を挙げているわけだけど、まあ少し弱いかもね。
2012-01-05 02:19:23@aratatakagi レゲエみたいな少数の例外を除いて、世界中に広がったポピュラーミュージックの形式/ジャンルってみんなアメリカ製じゃん。ほんとに非民族的なの?なんて思ってしまうね
2012-01-05 02:41:10@aratatakagi 形式は関係ないとは言うけれど、なぜかくもアメリカは強いのかという疑問はあるけどね。読んでないのでアレなんだけどさ。
2012-01-05 02:38:12@Lisa__Lisa__ どうなんだろうね。でも北米のポップミュージックを民族音楽とは普通呼べないと思うな。簡単に言ってもアフリカと欧州和声の折衷でしょ。で、ネイティブアメリカンの音楽なんか聞いたことないし、俺は。アメリカはやっぱ相当変な国だよね。
2012-01-05 03:11:01要するに高橋さんの本はとても面白かったです。ぼくなんかが朧気に抱いていたアイデアの発展を目の当たりにして考えさせられることも多く、また冒頭の愛情に裏打ちされたPILやクラッシュに対する批判も説得的で、無駄な神秘を省いてくれて助かりました。こういう本をロックファンと語り合いたい。
2012-01-05 03:27:50