「正論モンスター」井芹仁菜はいかにして生まれたのか。#ガルクラ

『ガールズバンドクライ』井芹仁菜がぶつけ続ける「正論」の正体は言行一致への強迫観念じみたこだわりと思う。 "覚悟をもって口にしたことは、その通りに当然にやってみせろ、そうあるべきだ。なぜそうしない?"という強迫観念。 また、その在り方はほぼ間違いなく父親由来で。例えばOPの「くだらないけど 仕方ないでしょ」のくだりがよく示していることだとも思う。
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相楽 @sagara1

井芹仁菜がぶつけ続ける正論の正体は言行一致への強迫観念じみたこだわりと思う。 "覚悟をもって口にしたことは、その通りに当然にやってみせろ、そうあるべきだ。なぜそうしない?" という。 その在り方はまず間違いなく、父親由来。 それを示していると思えるのがまずOPの次の部分。 #ガルクラ

2024-06-01 14:20:35
相楽 @sagara1

「くだらないけど 仕方ないでしょ」 仁菜を縛り続けてきた押し付けられた正しさ(家訓)に反発=反転した後にも。 新しく生き始めた人生においては、今度は自分自身が絶対に曲げないと誓った「私は負けない」「私が正しかったって言ってみせる」に雁字搦めに縛られた操り人形になっている。 #ガルクラ pic.twitter.com/JxfOYcM4BL

2024-06-01 14:20:36
相楽 @sagara1

その在り方は例えばまず、9話の言動に顕著にあらわれていて。 togetter.com/li/2353344?pag… 仁菜にとって自らの決意や信念で自身を厳しく縛らない人間は「あいつら」で自身は勿論自分が認めた仲間たちが「あいつら」なわけがないので、そこを一切疑わない。9話てはそのことが繰り返し描かれた。 #ガルクラ

2024-06-01 14:20:36
まとめ ガールズバンドクライ感想まとめ とりあえず自分の投稿と、作品関連でしていたRTをメモ的に、まとめて振り返ることができるように。 28182 pv 9 2 users

※以下、少し9話における仁菜のそうした言動について

相楽 @sagara1

井芹仁菜は他人にも逃げないこと、口にした言葉通りの自分であることを求めるけど、何より自分自身にこそそうあることを求める。それを繰り返し示し続けてきてる。だから、仁菜の言うことは言葉通り本気だと信用できる。その本気を信用できる。その仁菜とバンドやってきた二人もまた。 #ガルクラ

2024-06-01 00:57:03
相楽 @sagara1

で、そうして何より自分自身に対してこそ自分の思う「正しい」を守ることを厳しく課そうとする仁菜が、はっきり自分の「正しい」を守れなくなって大混乱していた3話アバンがどんなに異常事態だったかも x.com/sagara1/status… 改めてよくわかる。 #ガルクラ

2024-06-01 00:59:29
相楽 @sagara1

ガルクラ3話アバン。音楽を作る楽しみに没頭し、勉強を忘れる井芹仁菜。8話まで観た上だとこの時独白している心情が、井芹仁菜の言動の中ではだいぶ異常な事態だというのがよく分かる。仁菜を自縄自縛し続ける「負けたくない」「私は間違ってない」の二大行動原理に真っ向から反し、河原木桃香もダイヤモンドダストも関係ない思い、純粋に自分自身の中から湧き上がる楽しみに浸っている。 「あ、いい!」 「ドラムがリズムを刻む。メロディーが感情を高ぶらせ」(画像1枚目) 「言葉が溢れていく」(画像2枚目) 「自分の中にあった「あ、いい!」を見つけた瞬間」(画像3枚目) 「心が突き抜け、宇宙(そら)に(画像4枚目) ジャンプする!!」(次の投稿1枚目) #ガルクラ

2024-05-30 08:42:39
相楽 @sagara1

「0時過ぎてる……」(画像2枚目) 「ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って!なにやってんの!勉強だよ勉強、勉強!!」(画像3枚目) (時間経過) 「…重ねればいいってもんじゃないのか」「うん。となると、こっちはもう少し、静かな方がいいのかな」 ※中略(鳩との奇跡のコラボレーション) (すっかり朝になって、ようやく正気に戻り頭を抱えて)「勉強!!」 井芹仁菜的に、この自分の行動はめちゃくちゃに「間違って」いる。 自分の中にそんなものがあるとは思っていなかった衝動に「負けて」いる。 だからこうして慌てまくり、頭を抱えている。 とにかく常日頃の言動(ほぼ)全てが「負けたくない」「私は間違ってない」(と他の誰が……よりも、あるいはそんなものは関係なく、とにかくまず自分自身が自分自身についてそうだと認識し、そう思えること)を基準にし、それを絶対に曲げようとしない仁菜にとって、これが極めつけの異常事態だというのは8話までその言動を追っていくとなんだかとてもよく分かる。 それともう一つ。何かといえば桃香桃香、あるいはダイダスダイダスな仁菜が、ここではひたすらに自分の中から湧き出る音楽に熱中していて桃香もダイダスも関係ないというのも、とてもとても珍しいことだと言える。 #ガルクラ

2024-05-30 08:42:40
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相楽 @sagara1

ガルクラ3話。 「ってことは、毎日8時間以上はやってただろう」 「うぅっ」 (仁菜が突然立ち上がって立ち去ろうとする)※画像1枚目 「え。どこいくの!?」 「帰るんです」 「えっ!?」 「勉強しなきゃ!勉強しなきゃああああ!!」※画像2枚目 「図星か」 「桃香さんが余計なもの教えるからいけないんです。受験に影響ないって言ったのに!」 「八つ当たりだな」 「分かってます」 「分かってんなら言うな」※画像3枚目 「あ…!(桃香が持つ、件の音楽アプリが入った自分の携帯をみて)だって……」 「分かった分かった、教えたあたしが悪かった。削除するから、仁菜は歌うだけでいいから」 「削除はしなくていいです」 「どっちなんだよ!」 「私が悪いんです。私がきちんと切り替えてやればいいんです!バンドは桃香さんに任せて!でしょう!?」 「誰に言ってんだ」「私に、です!」※画像4枚目 「じゃ、また来週来ます」 「まったくなんなんだ。わけわかんないんだけど」 井芹仁菜のこうした面倒くささについて。 初見の感想は例えば x.com/sagara1/status… 「勝手に反発、勝手にほだされそうになり、勝手にそんな自分が嫌になり逃げ出す。逃げ腰になる時の口癖は「私が悪いんです」「ごめんなさい」、いよいよ逃げる際の捨て台詞は「ありがとうございました!」普通に最悪すぎるんだけどこれで愛すべきキャラとして立ってきてるの作劇が良すぎる」 だったのだけれど。 8話まで観てきた上で、改めて観るこの一幕。 きっと実は仁菜の中ではおおげさでなく、これまで経験したことがなかった一大事なのだと思えてならない。 「これが普段の井芹仁菜」という話ではないというか、むしろ真逆なのだと思える。 仁菜が自分自身に対して固く誓い、これからはそれを絶対に曲げないで生きていくと心に決めているものに「負けたくない」「私は間違ってない」という二大行動原理があると1~8話の言動から、ほぼ間違いないものとして推定されるのだけれど。 そして実際、頑ななまでにその行動原理に従った言動を繰り返して、いかにその決意が強固なものか遺憾なく示し続けてもいるのだけれど。 それだけに、仁菜はここで明らかに真正面からその二大原理に反する自身の衝動に……それに負けてしまうし、にも関わらずその衝動を絶対手放したくもないと思ってしまっている自分自身に対して、いじめの和解を蹴って"新しい自分"を始めたその日以降の日々の中では未曾有といっていい大混乱に陥ってしまっているのだと思う。 これはいわば河原木桃香が17歳の時に「この四人で絶対バンドを続ける。それが唯一最大の目的で、音楽性とかスタイルとかそういうのは二の次三の次」と固く信じていた筈が、自分の中に(他の三人は曲げたのに)絶対に曲げられない音楽性を見出してしまったのと同じくらいの衝撃だったのではと思われる。 というか、おそらく当人の心の劇としてはきっと、正に同様の事態が発生していたのだと思う。 なんとも面白く、趣深いことだなと思う。 #ガルクラ

2024-05-30 14:03:01
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相楽 @sagara1

自分にも他人にも潔癖で厳しい(そこが仁菜と非常に似ていてだから基本的相性が物凄くいい)智が、新川崎(仮)の三人と出会う前に酷く幾度も傷ついたトラウマで臆病になっている姿が飼っている蛇に明らかに重ねられていて。で、いざ餌を食べるとなったら一息に丸呑みなのも、きっとそう。 #ガルクラ

2024-06-01 01:01:55
相楽 @sagara1

9話。「智って、たぶん臆病でさ。嫌われたくないから、いつも離れた所でこっちを伺ってて。自分からは近づいてこない。でも、こっちから近づくと…「ガァ!」」 「ちょっと似てるかも」 「ああ、ニーナもそんな感じだったよね」 すばるの「ニーナもそんな感じだったよね」は3話の体験談からの、とても実感の籠もった一言。 なお、過去のトラウマでそうなっていたのも togetter.com/li/2374858?pag… 仁菜と智、良く似ていたりする。 #ガルクラ

2024-06-01 01:10:56

※仁菜のキャラクター理解にも重要だと思える話なので、初対面から一気に仲が深まるまでの、安和すばるとの関係性について少し。

相楽 @sagara1

ガルクラ2話。仁菜が初対面のすばるを観た瞬間から苦手で話せば話すほど嫌そうにしてたのは例のイジメの首謀者と勝手に重ねずにいられなかったからで。そんなの勝手な思い込みだと自覚もするからますますバグって情けなくなって。その結果がシーリングライト振り回しだというの、改めて観ると流れがよく分かるな……。初見じゃとてもわからないけど。 #ガルクラ

2024-05-29 22:57:05
相楽 @sagara1

ガルクラ2話。 まず、例のイジメ首謀者(8話回想に登場する少女。画像3,4枚目)についてだけど。 「学校一の人気者。美人。男子校のイケメン次々と乗り換えてたり」 「なんだ、そいつにいじめられでもしたか」 「まあ」 「なんで?」 「知りませんよ!なんか気に入らなかったんじゃないですか」 「やり返さなかったのか?」 「ああいう子は反撃できないようにしっかり仲間作ってから仕掛けてくるんです。仲間使って無視して、危害加えてきて。私病院運び込まれたのに学校どころか家族まで騒ぎにしない方がいいって」 「ストップ!鍋、火が通り過ぎちゃうぞ」 「大丈夫です。野菜くたくた派なので」 こういう言及があって。 #ガルクラ

2024-05-29 23:16:19
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相楽 @sagara1

「安和すばるでーーす!よろしくね♪」(画像1枚目) 「あ……井芹…です」(画像2枚目) (中略) ※明らかに苦手意識をみせている仁菜を見て)(画像3枚目) 「ああ、やっぱり私帰るよ」 「来てよ!仁菜、東京でてきたばっかりだからさ。すばる、仁菜と同い年なんだよ」 (優しげに笑いかける) 「……ぅぅ」(画像4枚目) いかにも「学校一の人気者」でもありそうな抜群の「美人」で同い年。 「反撃できないようにしっかり仲間作ってから仕掛けて」きそうな感じ……なるほど、初対面の印象として、そりゃあそういう気配めちゃくちゃ感じたとしても、無理はなさそう。 その上で。 #ガルクラ

2024-05-29 23:16:19
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相楽 @sagara1

「野菜入れすぎなんだよ。白菜ってあんまり煮ると食感なくなって不味くなるよね」 「はい!どうぞ!」 「…どうも……」 偶然ながら「野菜くたくた派」の仁菜にとても断れないような雰囲気で差し出してるの、間が悪すぎる。 で、音楽の趣味とかも桃香と合うようで仲良く話し込む様子に、自分を疎外していく策略みたいなのをきっと、勝手に感じ取りそうになってる。 で、 #ガルクラ

2024-05-29 23:16:20
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相楽 @sagara1

ついイジメが酷かった時期の回想に入ってしまっているんだけど(ちなみに回想の中にヒナもいる。画像3枚目)、その間桃香とすばるの会話が流れ続けていて。 (回想入るのとほぼ同時に) 「フェスって去年の…千葉の?」 「そうそう。結構ぅ~~~ひどかった」 「ひどかったんか」 「ありゃ呼ばれなくなるよね」 「その後、まともにライブとかしてないでしょ」 「ああ、あんま気にしてなかったけど、確かにそうだったかも」 (回想終わり) 自分がクラスでハブられた流れに、二人の会話を最悪の形で勝手に重ねてしまっている。#ガルクラ

2024-05-29 23:16:21
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相楽 @sagara1

そんなの自分の勝手な思い込みだとわかっているからこそ。むしろ、よくよくわかってしまうからこそ。それでも嫌な連想や勝手にぐるぐる回る気持ちを止められないからこそ。 桃香にたしなめられると、ますますこじらせ、全身から例のトゲトゲを出しておかしくなってしまう(画像1枚目)。 それで桃香からもタンカを切って走り去り(その際にも例によって「ごちそうさまでした」と一礼してから走り去る。画像2枚目)。 すばるの所にもツカツカ歩いていってシーリングライト抱えあげて「これ、ありがとうございます」と、やはりしっかり一礼して去っていく(画像3枚目)。 「なにやってるんだろう」 (涙をポロポロと抱えたライトの上にこぼして)「なにやってるんだろう」 「せっかく声かけてくれて。せっかく私のこと考えてくれてるのに……。バカじゃないの……バカじゃないの!(画像4枚目)……バカじゃねーーの!!バカじゃねーーーの!!バカ!バカ!!バカじゃねーーの!!」 初見だとなんだか意味不明の暴走に見えてしまう感情の流れも、改めて追うとちゃんと理解できる。 #ガルクラ

2024-05-29 23:16:22
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相楽 @sagara1

ガルクラ2話。 「おばあちゃんの影響で、昭和の歌手とか好きなんだよな」 「へえ。いいじゃんいいじゃん。私もたまに聴くよ。誰とか好きなの?」 仁菜がいじめの首謀者に勝手にすばるを重ねトラウマを刺激されまくってる一方で。 こんなところで地味にすばるの仁菜への好感度上がってそうなのがまた。すばるも祖母大好きだから……。 勿論、そもそもおよそ嘘がつけず演技ができず。不器用すぎて面倒くさすぎる仁菜は、正にそこがすばるのツボを突き過ぎるキャラクターだと段々明らかになるのだけど。 #ガルクラ

2024-05-30 07:13:15
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相楽 @sagara1

ガルクラ2話の井芹仁菜。いじめで学校辞めるまで追い込まれ故郷離れて上京してきた17歳が。離れてなおSNS上で攻撃し続けるいじめ主犯者をめちゃくちゃ思い出し連想させずにはいられない相手(すばる)に出会い、トラウマ刺激され被害妄想に囚われて。しかもそれが被害妄想であり、相手はきっと一切悪くないことと極めて正しく推測し理解できてしまうくらい賢いからこそ、なおさらバグったという……それで例のシーリングライト振り回しの暴走に到ったという……。例外的にもほどがある、井芹仁菜をおかしくさせるために丁寧に整えられた状況だったというの、 togetter.com/li/2374858?pag… わかってくるとだいぶ酷い話だな!!!! #ガルクラ

2024-05-29 23:59:15
相楽 @sagara1

『ガールズバンドクライ』は卑劣ないじめの被害にあい、学校側が提示した汚れた和解案を断固拒否し退学してでも己の「正しい」を貫きつつ、決して暴力に訴えなかった高い矜持と倫理観を持つ井芹仁菜が主人公の清く正しいアニメなので恋人や配偶者とはもちろん、小学生くらいの子供とも安心してご覧になれるアニメとなっております。 #ガルクラ

2024-05-31 13:35:39
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相楽 @sagara1

ガルクラ8話で仁菜の揉め事に対し暴力を振るう事への今現在そして過去における激しい嫌悪と忌避、潔癖さをみて「じゃあ2話のシーリングライトはなんだったんだ。よほどバグってたのか?」と思い2話を見返すと「その通り、尋常でなくバグってました」とわかるの x.com/sagara1/status… 答え合わせなんだよな。 #ガルクラ

2024-05-31 13:48:07
相楽 @sagara1

■ガールズバンドクライを8話まで観た時点で改めて観る、1話&2話の面白さについて。 togetter.com/li/2374858 8話まで観た上で改めて1話を観ると、アバンからまるで見え方が違う。 2話のシーリングライトぶん回しが、いかにイジメ事件のトラウマ刺激されての異常行動だったか等も分かる。 #ガルクラ

2024-05-30 07:28:35
相楽 @sagara1

ガルクラ3話。2話の初対面から「鍋ぞう」での一幕に続き、安和すばるへの苦手意識を見せ続ける井芹仁菜。桃香に言われ、肉まんの恩義……と持ち出されしぶしぶ渋谷のアクターズスクールにすばるが忘れた携帯電話を届けに来た際、友だちの輪の中心であからさまに"中心人物を演じている"姿を観て"あ、こいつ……やっぱりあのいじめの首謀者と重なる……"とばかりにめちゃくちゃに苦手意識をこじらせる仁菜の姿がまずひとつ、見ものだったりもする。 #ガルクラ

2024-05-30 14:13:05
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相楽 @sagara1

ガルクラ3話。仁菜とすばるの関係が決定的な転機を迎えるのは、普段の安和すばるなら有り得ない、感情そのままの怒りの表明から。 「良いですよね、そう言って上から言えて」 「っ!あなたさ!」 テーブルをドンと叩いて立ち上がる。びくっとなる周囲の客。 「私のことを誤解してるだろ!」 「言っとくけどね!アクターズスクール行ってる、っていっても私のところは高卒の資格貰えないんだよ!あなたと似たようなもん!」 「っ!でも!」 仁菜もテーブルをドンと叩いて立ち上がる。再び、びくっとなる周囲の客。 「役者目指してるんでしょ!それって夢を追いかけてるってことじゃないですか!胸張って人に言えるじゃないですか!」 「だから誤解してる、って言ってんの」 「この人知ってる?」 ここで、こうしてすばるが率直に怒りをぶちまけるのも。 周囲の目を気にしないというか、周りがドン引きしつつ注目してくるのが分かりきっていてもそうしたというのも、1-8話を通じて極めて珍しい行動。 更に「安和天童の孫娘」というのは普段あまり知られたくないと隠している事なのも以後重ねて描写され続けることで。それをここでは積極的に自分から開示している。 ようするに、普段の安和すばるなら絶対にやらないようなことばかりしている。 ※このことの説明にすばると仁菜だけでなく「びくっとなる周囲の客」の細かい反応等も非常に重要なものとして必要なので、静止画キャプチャでなく動画キャプチャを添付している。 そして、正にすばるが求めていたのはきっと「普段の安和すばるなら絶対にやらないようなこと」でぶつかりあえる相手だったわけで。 すばるが初対面から仁菜をめちゃくちゃ気に入り続けているのは、あまりにも嘘が苦手で気に入らなければ気に入らないと顔に出てしまうところや、桃香との関係を見ても「気に入らないところ」をしっかり言い合っている姿であって。 それを仲間外れにせず、自分にもぶつけて欲しいと心から願うからこそ、また自分も同じ用にぶつけてみたいと思ったからこそ、こう動いたのだと思える。 だって、すばるはそういうのがきっと大好きなのだし、自分もそうできないかとも、"そうできる相手"を持ちたい欲しいとも願い焦がれていただろうから。 一方でこれはすばるによる「勝手なイメージを私に抱いて、そのイメージで話すんじゃない!今ここに、目の前に居る私をちゃんと見ろ!!」という宣告でもあって。 それが期せずして、仁菜のすばるへの悪印象の巨大な原因であり続けてきた"すばると勝手に重ねてしまういじめ首謀者の影"を文字通り、観る影もなく吹き飛ばすことにもなった。 ちなみに 「役者目指してるんでしょ!それって夢を追いかけてるってことじゃないですか!胸張って人に言えるじゃないですか!」 という井芹語の翻訳を試みると。 「あなたは今既に「勝っている」し「正しい」側の人間じゃないですか!「負けない」ため「間違ってない」と証明する必要なんてない!そのために戦う必要なんてない!そんな人、苦手に決まってるじゃないですか!上から目線だって感じて当たり前じゃないですか!なんであなたみたいな人がバンドやろうだなんて思ったんですか!」 ということにでもなりそう。で、それもめでたく?「それも誤解」と真正面から仁菜にも一旦は納得の行く形で伝えられることになる。 ※ちなみに「一旦は」と書いたのは、続く5話ではすばるは正にそこについて「やっぱり本当は役者やっていこうとしてるんじゃないんですか?本当にバンドやりたいんですか!?」と仁菜に真正面から急所を突かれまくることになるから。 ともあれ。 すばるは仁菜との出会い以降、ずっとやりたいと思っていたことを遂にやることができたのだし。 仁菜のすばるへの勝手で不当(と仁菜自身自覚する、だからこそますますバグり続けていた)悪印象も同時に吹き飛ばされた。 そう考えるとこれ以降、二人の距離が一気に埋まり、驚くほど親密になったのも当然と言えるかと思う。 なお、井芹仁菜にとって「誰かと親密になる」とは(正に続く5話でそれをやってやってやりまくったように)相手自身をしっかり見据えた上で、事ある毎に真正面から正論で殴りかかっていくことを意味したりするようでもあるのだけれど。 そして、安和すばるにとっては実はそれこそ、願ったりかなったりという話でもあったのだろう。 言ってしまえば、呆れるくらいに割れ鍋に綴じ蓋という相性抜群の二人ではある。 #ガルクラ

2024-05-30 16:54:44
相楽 @sagara1

ガルクラ3話。 「お前は今日からニーナだ!この野郎!!」 めちゃくちゃ嬉しそうな安和すばる。 声に喜びが滲み出ているというか、表情からも声からも溢れかえっている。 それまであからさまに仁菜が見せ続けていた苦手意識が嘘のように、一気に埋まった二人の距離。 #ガルクラ pic.twitter.com/DCXweFi7Jh

2024-05-30 17:06:25
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