twblnovel 12月

「twblnovel」タグに書いた短文。+α。
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ハウリル @how_howlite

エアコンの風が苦手だと言った君が、僕の部屋に居る時には、夏でも冬でもエアコンを点けなかった。夏の頃は、できる限り風通しの良い涼しい環境を作った。冬は自然と、お互いに寄り添い合いながら暖をとった。そして、君とベッドの上にいる時は、どうしようもなく熱かった。 #twblnovel

2011-12-03 00:30:00
ハウリル @how_howlite

「もしもしー?オレオレ。そう、サンタだよサンタ。いや、あのさー、クリスマスプレゼントの用意してたんだけどさー、どうしてもお宅のお子さんの分まで資金が回んないんだよねー。それでさー、サンタ助けると思ってさー、銀行に4万円振り込んでくんない?3DSと孫の為にねー?」 #twnovel

2011-12-03 00:34:42
ハウリル @how_howlite

内定を貰ったと喜ぶ友人を、素直な気持ちで賞賛した。女優になると上京する友人を、素直な気持ちで激励した。就活に苦しむ友達を、素直な気持ちで叱咤した。実家で農業をしながらのんびり暮らすという友人を、素直な気持ちで感心した。何も無い自分は、羨望もできずにただ腐った。 #twnovel

2011-12-03 00:47:29
ハウリル @how_howlite

「姉が腐女子で、俺に男と付き合えって強要するんだ」「それは我慢ならないな。よし、俺と一緒に逃げよう」「大丈夫か?」「あぁ。引っ越し先は広いからな。同居人の一人くらい」「ありがてぇ…!」こうも簡単にお前を狙う男との同棲にほだされるとは。十分姉に毒されてるな。 #twblnovel

2011-12-04 18:23:01
ハウリル @how_howlite

孤独と孤高と孤立を勘違いしてごっちゃにしてるヤツに、近付いてお節介焼いて独りでいたいソイツのペースを乱すのが楽しい。散々付き纏っていたある日、急に壁に押し付けられて真剣な眼差しで問われた。「お前、俺のことが好きなのかよ?」その迷惑そうな目、ゾクゾクする。 #twblnovel

2011-12-06 00:20:26
ハウリル @how_howlite

学校に来る意味なんて君に会うため以外に無い、と言ったら叩かれた。もっと外の世界にも目を向けてみろよ、と言われたから抱き着いた。「別にいらない」一人居ればいい。僕には、君がいればいい。君に他の誰かがいても、僕は君以外には誰の存在も必要無い。君は呆れた顔をする。 #twblnovel

2011-12-06 00:25:04
ハウリル @how_howlite

「お、俺の方がフォロワー数多いんだぞ!だから、俺の方が攻め役だろ!?」「いいから黙って。そんな敏感な躰してるくせに」「あっ、ひゃぅ…っ、そ…な、触ン…なっ…!」「ホラ、お前の恥ずかしい姿、フォロワーの皆にも見てもらおうな?」「や、やぁ…!見ンな、ぁ…っ!」 #twblnovel

2011-12-06 14:10:55
ハウリル @how_howlite

つまらないからセックスするの?寂しいからセックスするの?せっかくの気持ちいいコトなんだから、そんなこと考えないで欲しいなぁ。君には、目の前の僕だけに集中して欲しいな。じゃないと、僕が寂しくなっちゃうでしょ?寂しさを埋める行為で、また誰かを寂しくさせるつもり? #twblnovel

2011-12-07 22:19:56
ハウリル @how_howlite

半紙に大きく書いた『愛』という字を師匠に見せる。これがオイラの気持ちだと突き付けると、いつも以上に冷静な採点。「大きけりゃいいってモンじゃねぇぞ。全体のバランスは取れてないし、真ん中の心なんか、見ろ。浮ついてやがる。下心じゃなくて真心拵えて来い」撃沈である。 #twblnovel

2011-12-08 01:26:25
ハウリル @how_howlite

皆の人気者が、なんで僕みたいな平凡な男に。お前の頑張る姿に惚れたんだ。別に、僕は当たり前のことをしてるだけで。俺は、そんなお前のことをずっと見てた。「こんな定番な話、あると思うー?」BL漫画をバシバシ叩きながら言う腐男子。を、ずっと見ている俺への当てつけか。 #twblnovel

2011-12-09 21:36:26
ハウリル @how_howlite

「聞いてよ佑!」「何?マイク?」「日本人は、挨拶でハグやキスをすると、体が強張ってカチカチになるんだ!」「そうだね、日本人は接触に慣れてないから」「日本人も、グローバルスタンダードな挨拶を取り入れるべき!佑!手始めに僕とキスしよう!」「それとこれとは話が別」 #twblnovel

2011-12-09 21:44:54
ハウリル @how_howlite

最近よく、一人の不良に付き纏われている。「あんまり近づかないでよ」「なんでだ?」「迷惑」「でもお前、俺のことが好きだろう」根拠の無い勘違いを語り、胸を反らして威張る。好きではないし、むしろそんな態度が嫌いなのに、その自信に満ちた姿には何故か惹かれてしまう。 #twblnovel

2011-12-09 21:57:39
ハウリル @how_howlite

仕事を終えて帰ると、やけに冷たい恋人の態度。「そういえば、留守番中に人が来たんだけど。…アレ、誰?」冷や汗が流れる。まさか。浮気相手にはこの家を教えてないハズなのに。「…何か言ってたか?」「『二股とは良い度胸だな』…だって」これは危ない。両方にバレたなんて。 #twblnovel

2011-12-09 22:06:41
ハウリル @how_howlite

「あーん」スプーンにたっぷりのクリームを乗せて、君に差し出す。甘い物が苦手な君は一瞬うろたえるも、目を閉じて口を開けた。「あー…」クリームを乗せたスプーンを頬張る。スプーンを抜くと、クリームは無くなっていた。「よく出来ました」僕は、そのスプーンを口に含んだ。 #twblnovel

2011-12-09 22:19:26
ハウリル @how_howlite

「貴様の勝ちだ。切れ」「…」「どうした。私は貴様に負けた。敗者の末路はわかっているだろう?…貴様に負けたのならば、私も本望だ」「…」「さあ殺せ!勝者として、敗者の首を掲げるのだ!」どうしても切れない唯一無二のライバル。捨てきれない感情が、俺の決意を鈍らせる。 #twblnovel

2011-12-09 22:46:41
ハウリル @how_howlite

「帰らなきゃ…。彼に、ご飯作らなきゃ…」僕の手をすり抜けて、君がフラフラと去っていく。その傷だらけの体で、傷を負わせる男の所に帰っていく。君の心を縛る“好きだ”という気持ちなら、アイツよりも僕の方が強いのに。どうして君は、その傷を“愛”だと思っているんだ? #twblnovel

2011-12-09 23:21:49
ハウリル @how_howlite

雲に覆われた空を見て、君は肩を落とす。「ホラ、寒いから部屋に入れ」不満げな君をソファに座らせ、ホットココアを渡した。熱い飲み物が苦手な君は、恐る恐る口をつける。「体、冷やすなよ」大丈夫だよと、君は微笑んだ。来年の春には、僕らは三人家族になる。 #twnovel

2011-12-10 22:44:48
ハウリル @how_howlite

「浮気したら殺す」と言われていたのに、浮気しちゃいました。約束していたので、お腹を刺されても文句言えません。自分で刺したくせに、そんなに驚いた顔しちゃって。心中は許さないよ。後は追うなよ。こんな浮気者の。ああ、痛い。刺された腹よりも、君を裏切った胸が痛い。 #twblnovel

2011-12-12 21:41:39
ハウリル @how_howlite

喉が渇いたらキスで潤せばいいと歌ったのは誰だったか。飽きる程にキスを交わして、呆れる程に喉を潤しても、それが原始的な欲求ならば、やめることはできない。何度も何度も口付けて、喉を潤す。「水でも飲めばいいじゃん」微笑みながら君は言う。水では、僕の渇きは癒せない。 #twblnovel

2011-12-18 00:16:41
ハウリル @how_howlite

夢の中の君は、自由な人だった。虹を渡る君を追っても、僕は虹に乗れない。水面に立つ君は、泳いで追う僕を笑いながら逃げていく。ガラス窓をすり抜けた君が、僕には遠く感じた。朝、目覚めてからまず、隣にいる君を確認した。呑気に眠る君を抱きしめて、確かな感触を捕まえた。 #twblnovel

2011-12-18 00:24:24
ハウリル @how_howlite

悪魔と交わり続けた天使がいた。その汚れた身体には黒い染みが現れ、白い羽根は灰色に染まった。天使と交わり続けた悪魔がいた。その清められた身体には白い痣が現れ、黒い羽根は灰色に薄まった。何処にもいけない二人は、誰も知らない秘密の場所で、ただただ交わり続けていた。 #twblnovel

2011-12-18 00:39:43
ハウリル @how_howlite

「ぴぎゃぁぁっ!」PCをいじってた樹が、変な叫び声を上げながら椅子から転げ落ちた。「何、どしたの?」「ブラクラ…!精神的ブラクラ…!」「あぁ…」画面には懐かしい画像。一時期流行ったな。「驚き過ぎだぞ」ガタガタ震える樹が小動物みたいで、食べちゃいたい位可愛い。 #twblnovel

2011-12-19 00:30:20
ハウリル @how_howlite

“あなたは、赤い部屋が好きですか?”突然届いたメッセージ。意味もわからず、質問に“YES”と答える。すると、画面に恋人の名前が表示された。恐る恐るクリックすると、目の前に現れたのは、恋人の裸やシャワー、一人Hの画像等々。目の前が、俺の鼻血で真っ赤に染まった。 #twblnovel

2011-12-19 00:35:54
ハウリル @how_howlite

「呪怨の、真っ白な少年いるじゃん」「あぁ、呪怨くんね」「俺、あの位の歳のコが一番好きなんだよね」「正気か?お前」「しかも、パンツ一枚で枕元にいるんだぜ?興奮するよな」「本気か?お前」「あの白い肌に紅い華咲かせて、頬を薄桃に染めてヤりたいぜ…」「病気か。お前」 #twblnovel

2011-12-19 00:50:46
ハウリル @how_howlite

「マネキンに見られてる?」「あぁ…」「お前の家にマネキンがある理由はさておき、どういうことだ?」「気付いたら俺の方を見てるんだよ。首の向きも変わってるんだ…」「マジかよ」「マジだよ…。シコってたらいつの間にか見られてて、なんか、スゲー興奮した…」「黙れ変態」 #twblnovel

2011-12-19 00:59:23