瀬名秀明×服部桂トークイベント「科学の本棚」(2012年1月14日@ジュンク堂書店新宿店)

イベントの実況ツイートと感想など。
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このままなんとなく、あとウン十年も生きるなんてマジ絶望 @tooorisugari

ジョディ・ピコー「私の中のあなた」『アナたちの母親であるサラが、ケイトの難病に向き合い、アナを産み、育ててゆくまでの人生を丹念に綴ったパートは、皆さんが親になったとき改めて心に響くだろう。』(瀬名秀明「科学の栞」より)

2012-01-25 02:29:42
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森博嗣「創るセンス 工作の思考」『理科離れ対策は、まず大人がものづくりを楽しむことだという主張は見事に真っ当である。』(瀬名秀明「科学の栞」より)

2012-01-26 01:44:32
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武田康男「すごい空の見つけかた」『気象予報士の視覚も持つ高校教師の著者がつくる本はいつも、掲げられた写真の見どころが何であるのか明快に伝えてくれる。だから次の瞬間から自分でも空を見上げ、「すごい空」を探すことができる。理想的な科学の本だ。』(瀬名秀明「科学の栞」より)

2012-01-26 10:00:29
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藤子・F・不二雄「大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団」『「他人を思いやるあたたかい心…」博士が改造を決意するときの台詞だ。ぼくは、この言葉にならないテンテンテンに、藤子先生の願いと希望と感じる。』(瀬名秀明「科学の栞」より)

2012-01-26 13:09:43
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トム・スタンデージ「謎のチェス指し職人「ターク」」 1769年にマリア・テレジア女帝のためにフォン・ケンペレンという官吏が創り上げた、純粋に機械の動きでチェスを指すと謳われ、後年あらゆる分野に多大な影響を与えた「ターク」という機械人形の話 http://t.co/loJ5m2Mr

2012-01-26 12:34:47
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 先日の瀬名秀明氏と服部桂氏のトークイベント(まとめはこちら http://t.co/haJtL9EU)の際話に出た、服部桂氏訳の本。これは面白かったなぁ。技術と魔術の境目がまだ判然としていなかった18世紀という時代を活写する本。

2012-01-26 12:37:12
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 本書で描かれるタークは明らかに、小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」に出てくるモチーフとなっています。「猫を抱いて象と泳ぐ」が気に入っているという方は、こちらも読んでみると、より世界が広がっていくのではないかと思います。チェスに詳しくなくても大丈夫。

2012-01-26 12:39:33
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 本書は一言で言ってしまえば、「タークが与えた影響と、大衆の反応」という作品。タークが作られた経緯や、ナポレオンなどの著名な人とも試合をした話、また電話やコンピュータなどの発明にも寄与しているという話はスリリングだけど、劇的な展開があるわけでもない

2012-01-26 12:41:18
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 しかしその作品がここまで面白いのは、やはり18世紀当時タークに熱狂した大衆と同じものを感じるからではないか。引用→『それがどうやって動いているかを知っている人でも、純粋に機械仕掛けで動いているという幻想を強く持ってしまうということだった』

2012-01-26 12:43:29
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 ちょっと前にディープ・ブルーというコンピュータがチェスの世界チャンピオンを破ったというニュースを知っている僕達には、当時のチェスの強豪を次々と打ち破ったというほぼ負けなしのタークが、どんな原理で動いているのか恐らく想像はつくだろう。

2012-01-26 12:44:53
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 ただ、だからと言ってタークが、そしてタークを生み出したケンペレンがダメということではない。彼らは、機械は知性を持ちうるのかという、後年人工知能などの分野になる先駆けの議論を生み出し、後にコンピュータの原理を生み出すことになる少年にきっかけを与える

2012-01-26 12:46:51
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 本書を読んで、18世紀の人たちはそんなことを信じてたのかよ、と見下すような視点に立ちたくなる人もいるかもしれない。でも、それは違う。地動説を信じていた人を、僕達は笑うことは出来ない。何故なら僕達も間違いなく、なんらかの『無知』の中にいるからだ。

2012-01-26 12:48:53
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 常に僕達は情報量的に、過去人より優位に、未来人より劣位にいる。つい100年ほど前まで、世界最高の物理学者たちの多くが、宇宙空間はエーテルという物質で満たされているはずだ、と信じていた。アインシュタインが出てくるまで、誰も真実には気づけなかった。

2012-01-26 12:51:33
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 本好きの人たちに最も興味深い話はこれだろう。引用→『リッチモンドでオートマン展示会を行なっている間に、メルツェルはまたバーナムのように将来がたいへん有望そうな才能のある若者に出会った。その2番目の若者は興行師ではなくジャーナリストで、(続く

2012-01-26 12:52:46
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 続き)彼がタークについて書いたものはその後はるかに広く行きわたって有名なものになり、その過程が新しい文学の形を決めるものでもあった。彼の名は、エドガー・アラン・ポーといった』ポーによるタークの記事は、現在の推理小説における『推理』の原型と言われる

2012-01-26 12:54:00
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「謎のチェス指し職人「ターク」」 色んな読み方の出来る作品です。タークがどんな原理で動いているのか推理するミステリとしても、現在のコンピュータ・人工知能のジャンルの源泉を知るという意味でも、科学と魔術がまだ隔てられていなかった時代の大衆の反応やあり方を知るという意味でも面白いです

2012-01-26 12:56:02
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