お題de小説

不定期に投下されるお題を一回のツイートで小説に仕上げるお祭り企画です! まとめるので、ハッシュタグの #moe_novel または私に@で話しかけてください。
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工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#moe_novel 「毎度」 勝手口から醤油やお酒をどさりと下ろす太い腕。幼なじみの酒屋はふたつ年下。屋号を染め抜いた前掛けは、おととし他界した父親の形見。酒屋の店主が板に付き、どんどん男臭くなる彼が眩しい。「嫁に行き遅れたときはもらってやるぜ?」なんて、なま言っちゃって。

2012-02-03 08:20:00
༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

「あ、お姉さん」昼休み弁当屋で会ったのは友達の弟。久し振りに見る彼は小麦色の肌につなぎの服を上半身脱いで腰辺りに縛ってあるTシャツ姿。固く筋張った腕につい見入る。「お姉さん、公園でお昼一緒にどう?」目線より高くなった彼に頷く。何かが始まる予感に頬を染めた。 #moe_novel

2012-02-02 13:17:10
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#moe_novel あ、いた。コンビニのレジに立つほわほわ頭は大学の後輩。お馴染みの縞の制服も彼なら可愛いから不思議。会計が終わると、彼は真っ赤に頬を染め、レジ脇から掴んだバレンタインのチョコを私の袋に押し込んだ。「男から告白したっていいでしょう?」この恋、持ち帰るから温めて。

2012-02-02 12:27:53
蒲公英 @haruka_tanpopo

詰襟のボタンを全部毟られて、前を掻きあわせながら走ってくる。「これから同等に見てくれるんだよね。卒業したよ」もうじき君は、社会人という括りでは、私に追いついてしまう。「手、出して」乗せられたものは金ボタン。「第二ボタン、取っといたんだ」高校生じゃないのよ、私。#moe_novel

2012-02-01 18:15:34
ローサ @TsukihoshiKaren

#moe_novel コンビニに入ると、聞き覚えのある声が私を出迎えてくれた。驚いて店内を見回すと、パリッとノリのきいた黒のジャケットを着たアイツがいた。「なんであんた」「仕方がねーだろ、高校生可なのはここくらいなんだから」

2012-02-01 18:10:11
タロ @taro_konohana

3月の風は冷たくて。心に隙間風が吹いてるよう。今日でセーラー服ともさようなら。苦い恋ともさようなら。風よ吹くなら吹き飛ばせ!私の未練も汚い嫉妬も全部、全部吹き飛ばしてよ。「先輩!俺から卒業なんてさせないから!」思わぬ言葉に息が止まる。これは春の風の空耳なの? #moe_novel

2012-02-01 18:09:02
久保ちはろ🇩🇪 @takamiyakashio

「隣いいですか」他にも席空いてるのに? 素朴な疑問も、彼の前では飲み込む私。「先輩の隣だと社食もウマい」「私は君の調味料じゃないぞ」照れ隠しに睨んでみる。「わかります。僕のデザートですよね」意味深に口角上げる彼。「今夜、空いてます?」し、仕事早いな。新人君 #moe_novel

2012-02-01 06:54:30
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#moe_novel 「何で2ヶ月も来ないのさ」伸びっぱなしの私の髪にため息をつく幼なじみの弟分モノトーンの制服にシザーケース。美容師になった途端、急に男っぽくなって。骨張った指が首筋に触れて肌が粟立つ。彼は鏡越しににやりと笑って囁いた。「ねえ、俺を意識してくれてるの?」

2012-01-31 18:44:37
蒲公英 @haruka_tanpopo

ママが玄関から私を呼ぶ声がする。階段をとんとんと降りると、出来上がったばかりの制服に身を包んだ君が立っている。久しぶりで、とても眩しくて。「同じ高校になるんだね」照れくさそうに君は笑う。「うん、一年だけでも一緒に登校したくて」その意味を教えて。#moe_novel

2012-01-31 18:03:08
蒲公英 @haruka_tanpopo

いつから口を利かなくなったんだろう、私たち。小学校に入学したばっかりの頃は、ママと一緒に遊びに来たよね。君の部屋の窓と私の部屋の窓は向かい合わせなのに、カーテンはずっと閉められたまま。「あら、制服が出来上がったの?」玄関からママの声がする。君は今年、高校入学#moe_novel

2012-01-31 17:58:11
タロ @taro_konohana

制服の頃を過ぎても未だ私の心はあの時のまま。セーラー服と一緒に彼への恋心も脱ぎ捨てることができたらよかったのに、未だクローゼットの奥に閉じ込めたまま。お願い、そんな風に見つめないで。「義姉さん」なんて呼ばないで。秘密の恋は二人を縛りつけ…身動きすらも許さない #moe_novel

2012-01-31 12:50:02
玉紀 直 @naotamaki

「照れる」生意気な顔が赤くなる。「時給良いバイト紹介しろって言ったのアンタよ」ワインレストランの制服に身を包んだ幼馴染を私は含み笑いでからかった。「似合うよぉ?ガキのくせに」「年上風吹かせんなよ」ソムリエスタイルが大人っぽい。本当に赤くなりたいのは私の方。 #moe_novel

2012-01-30 22:39:47
蒲公英 @haruka_tanpopo

先輩」初めて降りた駅で掛けられた声は、紺色をしていた。振り向きざま捉えたのは「交番」の二文字。「お久しぶりです」帽子の下の人懐っこい笑みは見覚えがある。「ここで会えるとは思いませんでした」敬礼に送られて、仕事先へ急ぐ。帰りにまだ居たら、連絡先聞こうかな。#moe_novel

2012-01-30 22:37:53
༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

高校時代幾度も告白を受けその都度丁重にお断りした年下の彼。私の好みは年上のスポーツマンだったから範疇外だった。卒業して就職してなんとか社会人として自信を持った頃。「先輩!」新入社員として現れた年下の彼はパリッとスーツを着こなして。やばい、見た目好み過ぎる。 #moe_novel

2012-01-30 22:14:02
༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

これで眼鏡萌えは終わりにしようかと。次。『年下の男』『制服』この二つでお願いします! 文字はこれになぞらなくても、それに合った言葉でオッケーです☆  #moe_novel

2012-01-30 21:41:11
༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

友達から彼女になり先週やっと手を繋げたのが嬉しくて。「ねえ、裸眼だとどの辺まで見える?」普段眼鏡の僕に視力を聞いてくる彼女。チャンス!「うーん、そこだと顔がよく見えないな。もっと近寄って。もっと」間近の彼女に「ごめん実は伊達眼鏡」驚きの声は僕の口内に消えた。 #moe_novel

2012-01-30 21:39:40
美悠 @kotobanokanata

君に会わなくなったら、セルフレームの眼鏡をかけた背の高い男が目に付くようになった。君に似た人を見つけるのがあたしの得意技なの。残念な事に君の気持ちを見つけるのは下手なんだけれど。君の眼鏡を外したあの時の切なげな表情よりも君の眼鏡の方がよく覚えてるなんて。#moe_novel

2012-01-27 22:25:29
しの @fujitoshino

彼の眼鏡をかけてみる。ああ、世界が歪む。くらくらする視界に目を閉じて眼鏡を外せば、背を向けた彼の姿。きっと熱気に浮かされて彼は私を歪ませてみていた、ただそれだけのこと。彼の視界が正常に戻れば私は不要。なのに去ろうとした私を抱きしめて彼が言った「好きなんだ」 #moe_novel

2012-01-26 12:19:49
タロ @taro_konohana

彼の眼鏡に彼女が写る。だが、彼女の瞳という名のレンズは何も映しておらず、ただ虚ろな眼差しだけを自身の膝に落とすのみ。「私達、まるで度の合わない眼鏡をかけてたみたいだね」一筋の雫が白い頬を伝い、足元へと消えるように落ちていった。…声にしなかった言葉とともに。 #moe_novel

2012-01-25 12:54:50
蒲公英 @haruka_tanpopo

「毎週、来てるよね」彼は人懐こい微笑を浮かべる。「受験生だから」彼女ははにかんで答える。「来週、席を確保しておこうか?」「朝、席の確保が大変だものね」お互いの声をはじめて確認した彼と彼女は、閉館後にもう一度目を合わせた。「連絡先は・・・」ここから、はじまる。#moe_novel

2012-01-24 22:05:14
蒲公英 @haruka_tanpopo

毎週対角線上に座っている彼女は、赤いフレームの眼鏡が似合う。色白の頬はふっくらしてて、笑ったらとても可愛いだろう。彼女も受験生だろうか?一緒に勉強できればいいのに。席を立った彼女がどこに向かうのかと、頭を廻らせたら、やにわに目が合った。今がチャンス。#moe_novel

2012-01-24 21:55:34
蒲公英 @haruka_tanpopo

図書館のすみっこは彼の指定席。時々眼鏡を外して眉間をマッサージしてる。どこの学校が志望なの?対角線上に座り始めて一ヶ月も経つのに、彼は私に気がつかない。辞書を借り出すフリで彼の後ろを通って、そっとノートを覗き見たりする。その瞬間、振り向いた彼と目が合った。#moe_novel

2012-01-24 21:51:16
༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

だから眼鏡一つとっても萌えというものには分岐があってだなあ!…え、あ、うん、って、いや違うよ違うってば!眼鏡じゃなくてお前がいいの!本体あっての眼鏡萌えだってば!ああもういいよ分かったよちゃんと言うから!眼鏡っ子は好きだけどそれをかけるお前が一番好きなの! #moe_novel

2012-01-24 21:07:18
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#moe_novel 閉館間際、雨の日の図書館は人影もまばら。カウンターの前に立ったのは常連の彼。顔は緊張に青ざめ、眼鏡のフレームを神経質に何度も直す。何ごとだろう。「貸出ですか?」しかし彼の手に本はない。首を傾げる私に、ずい、と眼鏡が近づいた。「貸出にしたいんです、あなたを!」

2012-01-24 18:12:54
タロ @taro_konohana

「魚座のラッキーアイテムは眼鏡」朝の占いにつられて眼鏡で登校したら災難続きの不幸の連続!なのに幼馴染の気になるあいつは、私の眼鏡をかけて笑ってる。「いいから返して」唇とがらせ見上げれば、返ってきたのは優しいキス!「はい、らっきー♪俺も魚座だって忘れてた?」 #moe_novel

2012-01-24 18:12:31
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