お題de小説

༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

高校に入学して、アイツは確かに目立っていた。赤青黄色鼈甲に銀縁のフレームで日々おしゃれに気を使う。ふと興味を持って聞いてみると「ふふん、３０本は持っているかな。だって僕は小さな所にも気を使うインテリだから」しかしアダ名が決まるのは早かった。「おいメガネ！」 #moe_novel

ローサ @TsukihoshiKaren

#moe_novel 寒いからラーメンを食べにいこって誘ったら、彼はすごく渋い顔をした。おかしいな、好きなはずなのに。なんでと聞いたら、眼鏡が曇って必死に食べてるおまえが見えないからって、どんな理由なのよっ！

佐木ささめ @sakiandu

#moe_novel 眼鏡を使う私達はキスをする時に眼鏡を外す。だからどちらかがそれをした時はキスを強請る無言のアピール。でも私はそんなこと照れるから貴方のアクションを待つの。彼は私のそういう眼差しこそがアピールだって笑うけど、貴方が眼鏡を外す仕草に惚れたんだから諦めて。

タロ @taro_konohana

小机に置かれた眼鏡を取り上げる。「いい子だから返しなさい？」まるで子供扱いのその口調が気に入らない。だって返したら最後、貴方は扉を開けて行ってしまう。眼鏡だけを連れて、私は置いてけぼりにして。「それがないと君に接吻できないよ？」そんな台詞は・・狡いと思う。 #moe_novel

宇奈月　香 @kouunazuki

今日が初披露のスカート。似合うよの一言が欲しくて「ね、可愛い？」とスカートの裾を持ち上げて見せた。「うん。可愛い」と眼鏡越しに笑う彼。「でもね、それ着てる君も可愛い」甘い声と優しい眼差しが私を射抜く。焦って顔を伏せれば、そっと手を繋がれた。もう…甘やかしすぎ。＃moe_novel

遊森謡子@最新刊は中華後宮ミステリ @UtakoYumori

#moe_novel　うわ、僕思ったより視力落ちてたんだな、君の言うとおり眼鏡かけてみたら世界が違って見えるよ。へえ……君ってこんなに美人だったんだね。イテ、何で殴るの褒めてんのに、イテテ。いいじゃない、眼鏡なくても、心の視力が良かったから君を見つけたってことなんだから。

工房径（koubou-kei） @pleaseinuplease

#moe_novel 彼と朝から喧嘩した。逃げ場は浴室しかなくて、とっときの入浴剤と本を手に、立てこもること１時間。「悪かったよ」ばつが悪そうに入ってくる彼の、眼鏡が曇るのがおかしくて。「こら、笑うな」眼鏡を外して迫る彼のキスは、本気モード。愛し合うなら、一旦ここを出てからね。

工房径（koubou-kei） @pleaseinuplease

#moe_novel 「頭痛いわ」椅子で伸びをしながら、眼鏡を外す俺の先輩。そうしていると女らしい身体の線も、意外と幼い顔立ちも、みんな丸わかりなんだけど。「肩凝りですよ」俺は肩を揉む振りで素早く彼女の身体を隠す。だめだよ。スーツと眼鏡の下は、俺だけのものにする予定なんだから。

蒲公英 @haruka_tanpopo

ラーメンを食べると湯気で曇るんだって言いながら、傍らに眼鏡を置く。言いたくないけど目つき悪いよ、ラーメンが敵ででもあるようだわ。「旨いね」なんて、こっちを凝視しないで頂戴。「なんか赤くなってない？」「見えないくせに」「色はわかるんだ」わからないのは形だけ？#moe_novel

工房径（koubou-kei） @pleaseinuplease

#moe_novel 「相談て？」会議室に来た先輩を押し込み、鍵を閉めた。「相談なんて嘘ですよ」ほくそ笑む俺に先輩は必死の抵抗。「そんなことするなんて引くわ。仕組むなんてあなたらしくない！」「後輩らしくするのも限界なんだ」俺は強がる彼女の眼鏡を外す。「もっとあなたに近づきたい」

タロ @taro_konohana

仕事中だけ眼鏡の私。「こういうときは外させてっ」彼の唇を受けとめながらも既に息が上がってる。なのに彼は余裕顔。フレームを辿る指先が首筋から鎖骨へとおりてゆく。「駄目。いつもの眼鏡で、僕にだけ見せる貴女の表情を見たいから」昼は優しい後輩なのに夜だけ立場が下剋上 #moe_novel

༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

そうは言っても新聞紙を顔の前で前後する姿は明らかに…。「絶対似合うと私が保証しますから」「だったら一緒に選んでくれないか」新聞をやけにゆっくり畳みながら目を逸らし。「おっさんの老眼鏡選びで悪ぃがな」「一緒に行きます！格好良くなってもっと好きになりますよ、私」 #moe_novel

瀬谷和泉 @izumi_seya

#moe_novel　「眼鏡が似合わないのにド近眼だから嫌なんだよ」笑う彼が好きだった。「別に、変じゃないよ」「かけてないオレ見てから言ってくれる？」そう言って外した素顔に息を呑んだ。「どう思う？」「……」言葉に詰まる私の視界を覆うレンズでくらりと揺れた一瞬に、「好き」とキス。

༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

始業前、春を思わせる日差しが窓から差し込む中、ばさりと新聞を広げて読む課長にコーヒーを置く。「お、すまんな」私はこの時間が好き。上司を独占できるから。眉を顰め文字を追う姿に思わずクスリと笑みが零れた。「いい加減認めて眼鏡掛けては？」「やだね。まだ先だ」 #moe_novel

しの @fujitoshino

#moe_novel 「あれ？叔父さん、眼鏡なんてかけてた？」叔母が亡くなり、血のつながらない叔父のハウスキーパーに押しかけるようになって何年も経つ。珍しく眼鏡なんて掛けて本を読むのをのぞき込むと「うるさいな、ないと読みにくいんだよ」と顔を逸らされて。あ…老眼でしたか。

すず音a.k.a赤メガネ @greene_cts

「先輩、今日赴任してくる人、評判高いですよ」「仕事してくれれば、何でもいいわ」仕事に恋愛は不要でしょう？普段通りの手順で仕事を進めていると、課長が見知らぬ人と一緒に入ってきた。眼鏡をかけた、背の高い男性。眼鏡越しに目が合った。入力していた手が止まった。#moe_novel

久保ちはろ🇩🇪 @takamiyakashio

#moe_novel　図書館で憧れの彼を発見。「先輩っ」声をかけると水泳部のホープは本から顔を上げる。私を見ると慌てて眼鏡を外し、塩素焼けした前髪をかき上げた。「眼鏡、似合うのに」口を尖らす私に彼の一言。「まともに見たら絶対おまえに溺れる」わ、私、先輩の胸に飛び込んでいいですか？

佐木ささめ @sakiandu

#moe_novel 友人の彼女は俺が眼鏡を拭くとジッと見つめてくる。最初は衣服で眼鏡を拭く事が嫌なのかと思ったがどうも違う。彼女の瞳が潤んで艶っぽいから。あの眼を見るとゾクゾクする。ずっと俺だけを見てくれ。身勝手な想いを抱えつつ眼鏡を外し、今日も濡れた瞳を見つめる。

佐木ささめ @sakiandu

#moe_novel 友人の彼は眼鏡にハァッと息を吐いて着衣で汚れを拭う。それで綺麗になるのか疑問に思うけど指摘はしない。彼が息を吹き付ける瞬間、開いた唇に男の色気を感じるから。開けたままにして、私が塞ぐから。粘着質な妄想をするだけで告白できない私は今日も開いた唇を見つめる。

すず音a.k.a赤メガネ @greene_cts

眼鏡の奥から目を光らせ、部下に厳しい係長。今日も朝イチで提出した資料の数値ミスを指摘された。帰宅しスーツから着替え、眼鏡を外し上司から恋人に戻った貴方は、夕食を作っているあたしを抱きしめて耳元で囁いた。「今日、みんなの前で叱ってごめん。お詫びは寝室でどう？」#moe_novel

工房径（koubou-kei） @pleaseinuplease

#moe_novel 送別会の後、同期の彼と忍び込んだ深夜の職場。泣きながら残業した机、仮眠したソファ。今にも課長の怒号が聞こえてきそう。「新人の頃の赤い眼鏡、可愛かった」私のリムレスフレームを外す彼。明日私はこの人の妻になる。「最後に課長の机でキスしよ」社内恋愛はこれでお終い。

しの @fujitoshino

#moe_novel 「眼鏡、ブスに見えるから嫌い」外して呟けば、彼は顔を近づけてきてにやりと笑う。「でも俺はそれが良い」なによそれ、とふくれると「外すと印象ががらっと変わるから、興奮する」そう言ったあなたの瞳はとても扇情的。しってる？私が眼鏡を外すと、あなたの雰囲気も変わるのよ

༺ とり 𓅛 ༻ @okametori0331

【萌えのべ参加者様へ】ココで一つ。あの、あの、自作も他作もそれはそれでいいのですが、もし読んでいない方がいたら全く通じなくなるので出来れば「彼･彼女」みたいなボカシがいいなと思います。それと、眼鏡の萌えなのでよろしくです！お題にのみデコレーションします。　 #moe_novel

ローサ @TsukihoshiKaren

#moe_novel ミルクと砂糖増量のココアを飲もうとした途端、九郎の眼鏡が曇ってしまった。「おい、七生夜。ちょっと来いよ」不機嫌そうに名前を呼ばれた七生夜が素直に横に立つと、九郎はおもむろに眼鏡を外し、七生夜の羽織っている白衣の裾を掴み、拭きはじめた。

瀬谷和泉 @izumi_seya

その瞳を縁取るフレームは、誰も寄せ付けない為の貴方の防御。近づきたくて奪い取った。潜んでいたのは妖しい眼差し。私の手から取り上げて、テンプルの端を甘く食む。「悪戯をする悪い子には、お仕置きをしないとな？」 #moe_novel