五十音で詩りとり

@sou_poetry

【の】濃霧に立ち込めた森の奥の泉。美しき女神が宿ると言う泉にコインを投げ入れる。やがて水の波紋は一つの空間を形成しそして世界へと広がって行く。幸福という名の輝きは一層光を放ちそして人々に笑顔を取り戻させる。人の心の中の泉。閉ざされた世界を開く鍵。それは言の葉【は】#詩りとり

ゆ@灰の夢 @snowblossom1991

【は】 話すことなんて何も無かった。 私たちの間にあるのは、長い沈黙と、永遠に埋められない溝、汗をかいたアイスティーのグラスがふたつ。 左様ならを告げて席を立つ。 外へ出た途端、あのグラスみたいに、頬を、雫が、 (涙を染めたのは、眩暈がする程眩しい西日) 【ひ】#詩りとり

蒼 @saran0214KS

【ひ】ひとりぼっち 暗闇の中 ゆらゆら揺れる陽炎 見えるか見えないか しっかりと掴めない でも確かな輪郭がそこに 君への思いは仄かな光 ただ一歩一歩進んでゆく 君を見失わないように 背中を追って そしていつしか鮮やかに染まった ずっと色褪せない永遠のフォトグラフ【ふ】 #詩りとり

和純（ピクシブ琴雪文音） @kasumivoice

【ふ】冬の冷たい風が、窓から彼の部屋へ舞い込んできた。窓辺の机に置かれていた数百枚の原稿用紙が部屋中に散らばる。この部屋の持ち主である彼は、もうここへは戻って来ない。己の創り出したヒロインに恋をした彼は、旅立ってしまったのだ。この原稿用紙に綴られた小説の中へ。【へ】 #詩りとり

@t0yt0z

【へ】屁理屈論な君を蹴飛ばし黄色に染めてしまうのよ。真っ赤になった私の正論、真っ黒濃紺君のお話。意味は無いわと、白角砂糖。在ったら良いの？と、桃隠し味。此処まできたら千歩も万歩も大差無いでしょう(ほらまた一歩、)【ほ】 #詩りとり

桐屋 @Sugar_xxxx

【ほ】妄言の掃き溜め。愛して欲しいと泣いていた、幼い僕らの意思表示。燃える朱色が空を染め上げ、涙さえも乾かす。それは偽善を焼き焦がす煉獄の炎。揺らめくパープルの狭間。【ま】 #詩りとり

@_tokosan_

【ま】また今日も孤独な夜がやって来た。一日の終わりに当たり前の様にやって来ては僕の心を蝕むんだ。どうやり過ごせばいい？どう乗り切ればいい？....落ち着いて耳を澄ませて。君の中には夜を照らす灯りの欠片が無数に散らばってる。かき集めて。抱きしめて。ゆっくりお休み。【み】 #詩りとり

深青 @synnblue

【み】緑の木々の隙間からあの頃よく見た木漏れ日が。夢の欠片の降り注ぐ風を追いかけうたた寝し木陰はいつか日だまりに。嗚呼季節が過ぎたのだ。移り変わる四季から年輪を重ね数える季節へ。緑の木々の枝の先、夢を伝える粒子たち。大地を伝う水音に根差した営み広げ行く。ただ白日夢【む】#詩りとり

いつき @o0ituki0o

[む]向かいに座った男の子が こくりと首を揺らして 眠りの世界に行った様でした それを私は呆けた目で見つめ その世界を守ろうとするのでした　＃詩りとり

いつき @o0ituki0o

誰もいない世界の中で 取り残された小さな身体 失わない様に見張るのでした 終わりはすぐにやってきて 笑いあったのは二つの呆けた目　[め]　＃詩りとり

ぼりぃ@うえのすけ厨 @vvv666xxx

【め】目まぐるしい雑踏の中 街は人で溢れているのに どれだけ探しても君がいない 頭が割れてしまいそうな喧騒に 何もかもが 飲み込まれてしまったようで 声も 涙も この想いでさえも【も】 #詩りとり

@iccha661

【も】模型のような感情がぐるぐると蠢いていてその動きを目で追い深々と帽子を被る唖者【や(ゃ)】 #詩りとり

ウエハラノア @noa70s

【や】 約束をして。恋をするから。君はもう、記憶の欠片。(抜け落ちたパズルピースのように、鮮やかな欠落) 故意なんですかと、笑う。つもりの意味のなさを、笑う。 (そして、君を恨む。忘れ物の、シュシュ) 【ゆ】 #詩りとり

笹 @for__summer

【ゆ】夕焼け空に君を想い 闇の世界を見上げる 夏の星はさらさら流れ 天の川を作りあげる 君は織り姫 僕は彦星 年に一度の逢瀬を待ちきれず 泳いで渡ろうと試みた 指先が触れ合いそうな瞬間に朝日に照らされて消えた川 消えるはずだった僕等の星を僕は繋ぎ留めてみせるよ 【よ】 #詩りとり

hiro_bot @kasumisou37

【よ】 呼んだら振り向くあなたがいて 呼ばれてときめく私がいて それでも時は無情にも 二人の想い流してく 永遠なんて信じないから 繋いだこの手しっかりと 今のこの瞬間(とき)を刻んでく いつか二人にサヨナラ降っても 重ねた想いこの空に 星と共に生きるから 【ら】＃詩りとり

遥 @yo_u03

【ら】落下、丸く炎の落日。薄闇に提灯 灯せば何が見える？ (何が、見たい？) 燃え尽きた後に残るものが、もしも愛なら。人としての命、最終的にどこへ辿り着くの。あぁ、また、ひとつ落花。落ちていつまで生きていられるか、一人落胆してみたり、【り】 #詩りとり (さよなら、ライトブルー)

@monelazward

【り】凛々しい名も無き黒鳩が 夜路にとけて揺らぐ わたしは泣き場所を求めさ迷って 触れて感じる鼓動が 柔らかな羽根と同化するようで 謳う黒鳩が唇をつんと突く あぁキスだと呆けると 黒がわたしの視界を覆う 深い夜の魔法 凡そ恋とは似つかわしい 始まりの鐘となる【る】#詩りとり

白湯飲む @sakai_cyk

【り】理解なんてきっとうぬぼれでしかないから 目いっぱい背伸びしたつま先も どうにか並ぼうとした歩幅も もう、痛むばかりになって 抱えるには幼かった、から 諦めと覚悟の温度も さよならも愛してたも みんな同じね 今日の雨の色は いつもとちょっと、ちがってみえる【る】#詩りとり

あさみ かおれ@試運転中 @AshleyRockford

【る】 ルーレットがまわる。 ノワールの貴公子は微笑みながら ルージュにチップのすべてを賭けた。 ルージュの令嬢は微笑みながら ノワールに自分のすべてを賭けた。 カラカラ カタン… 勝者の笑い声。敗者の涙。 物語は、ここで幕切れ。 【れ】 ＃詩りとり　

青峯 愁夢 @star_bow_

【れ】黎明の光が嘘に蹲る僕らの間に落ちる。君は頬を濡らしたまま、疲れたように目を閉じて。夢の中の鼓動が膝を抱えた真実を探る。交わした嘘が君の身体を締め上げるなら、もう忘れていいよ。「君が、」零れる言葉は嘘か真実か。嘘つきな君と僕の間、出来上がったは寂しさの迷路。【ろ】 #詩りとり

🐴うーちゃん🐴 @ueeeexs0

【ろ】濾過したこの気持ちだけ 届けられたのなら 私はもう何も望まないのに それすら届かないから 何時迄も 何時迄も 止まらない一次反応 想いの質量 計測不可 たゞ たゞ 貴方を愛しているわ【わ】 #詩りとり

駕籠 @xxkagoxx

【わ】すれ形見に刻まれた 青い涙を飲み干せば 足に絡む蔦は枯れ 棘は抜け落ち 走って走って走って 赤く細い 唯一の線を 辿った先 私の鳴き声が逢えぬ名前を繰り返し繰り返し繰り返し 飽きもせず声は枯れ 目は空っぽの涙を滴らせ 今宵も君の名【を】 #詩りとり

マリ·凛·たろう @RRRRRinN

【を】ヲカシナくらい君に惹かれる。君の詩に、君の音色に。そっと足を踏み入れ、迷い込むは君という名の甘い迷路。たとえ目の前が見えなくなっても、たとえ何も聞こえなくなっても、こわくない。君の詩が僕を導き、君の音色が僕を照らす。此処は迷路。君という名の、甘いエデン。【ん】 #詩りとり