GoogleのCMでお馴染みのlivetune(kz)氏作詞・作曲の『TellYourWorld』を『Packaged』等の文脈をもって考察する（仮）

けんちゃん @kenchan5

livetune(kz)氏が作詞・作曲したGoogle ChromeのCMで使われている『Tell Your World』について。まず、曲についてざっくりと。ピアノの単音から徐々に音の種類が増えていって、サビにおいて一気に弾けるように展開する。これはまさに…

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…n次創作の創発性を表現している。ネットワークによって個人の創作が一気に拡散していくことを楽曲において聴かせる。そしてこのことは作詞においても見られる。すなわち、「君の伝えたいことが」「点が線になって」「線が円になって」「全てつなげてく」のである。…

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…このようにして『Tell Your World』において、作詞・作曲の二重のアプローチから「初音ミクという現象」を表現されているということがいえよう。…

けんちゃん @kenchan5

…そこで、もう一つ『Packaged』と比較する視点を導入したい。また細かい分析は後回しにするけど、この曲はボカロ黎明期に発表されたもので、この時期に特徴的な「歌を歌えること」を大きなテーマとしている。つまり、VOCALOID＝キャラ＋声という不安定な存在の定着に重きを置く。…

けんちゃん @kenchan5

…こうしてみると、黎明期において、自己の存在を定立するために「歌う」ことから卒業して、次は開かれた世界に向かって発信することを「歌う」ようになっているミクさん。これは成長ではないかと思うのです。さらに言うなら、いよいよ本当に天使と化しているんではないでしょうかと思うのです。

けんちゃん @kenchan5

『Tell Your World』の歌詞を分析していくメモ。初音ミクを中心とする創発現象―つまり自己から外部―へ視線は向けられている。そしてそれは人同士のインターネットを介したネットワークに注がれている。

けんちゃん @kenchan5

『Tell Your World』の歌詞を分析していくメモ。また、もう一つ気にすべき点は、初音ミク自身が自らの能力や役割を自覚していること。言い換えるなら、自己のポテンシャル―技術的な性能、ユーザーに受け入れられるか―に対する疑いを払拭し、己の表現可能性を歌っているということ。

けんちゃん @kenchan5

『Ｔｅｌｌ Ｙｏｕｒ Ｗｏｒｌｄ』の15秒のteaserを見てる。パッケージにもある隙間なくミクを取り囲んでいる「フキダシ」はソーシャルメディアを表しているのか。それが途中からコスチュームに貼り付けられるのは本曲にこめられた意味を示唆している。

けんちゃん @kenchan5

ソーシャルメディアから発せられた、クリエイターの（未満の者も）声＝色が重ねられて、ミクのコスチュームに貼り付けられる。

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kz(livetune)「CMで使われたこの曲(『Tell Your World』)はPackaged、OurMusicと続くインターネットによって解放された全ての表現者への祝福の歌です。」p60 『SWITCH』vol.30

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『Packaged』の歌詞を分析していくメモ。冒頭にて初音ミクは、初音ミク―キャラかつ声を与えられた存在―として産み出された不安感、この世界に対する接着性の弱さを顕にする。

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『Packaged』の歌詞を分析していくメモ。それから歌わせてくれる人、つまりボカロPに対する全面的な信頼感に気づき、歌うことそれ自体(根源的で純粋だ)により「初音ミクが存在する理由」を獲得していく。と同時に不安感を解消していく。

けんちゃん @kenchan5

初音ミクがJポップを歌えるようになった、ということは初音ミクの音楽にとって大きな転機になっている。

けんちゃん @kenchan5

ボカロコミュニティの流行から飛び出して、広く共時性を獲得できた。そのことに大きな価値がある。