蔭山洋介「なぜ手塚治虫の『ブッダ』を読むと感情を激しく揺さぶられるのか?」

スピーチライター・パブリックスピーキングコーチの蔭山洋介氏が「手塚治虫 ブッダ」に関するつぶやきをまとめました。
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蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

『手塚治虫のブッダ』を観た。なかなか。

2012-01-17 01:15:02
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

手塚治虫の圧倒的な存在感は、なによりもまず、生に対するリアリティーだと思った。とにかくリアル。

2012-01-17 01:16:04
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

物語は『生きづらさ』に焦点を当てるのが普通だけど、彼のいくつかの作品は、実直に「死」に取り組んでいる。これは他の作品にはほとんど観られない。最近だと「納官夫日記」くらいだ。現代では死のリアリティーがどこか遠いところにあるからだろう。しかし、生は死を向き合う事なく描く事は不可能だ。

2012-01-17 01:19:42
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

我々は必ず死ぬ。この決して避ける事のできない恐怖から、人だけでなくあらゆる生命は考えることを始める訳で、死こそが人間社会や生物界の豊かさの根源なのだ。逃れる事ができないがゆえに、「運命」という観念そのものも生まれるのだ。いや、「観念」もまた、死から生まれるのか。

2012-01-17 01:23:57
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

あ、ちょっとわかりにくかったかな。死ぬのが嫌だから、不安を解消するためにいろいろやっちゃった結果、世界が彩りゆたかになるってことが言いたかった。

2012-01-17 01:26:04
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

だから、死のリアリティーの低い文化芸術は、どこかもの足りない。昨日の三陸沖の漁師さんの言葉にぼくが震えたのは、死と生の深い葛藤を持った声の響きが、魂を直接揺さぶったからだ。

2012-01-17 01:29:52
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

3・11の鎮魂祭の演出面を、もう一度深く考えてみようと思った。手塚治に感謝。

2012-01-17 01:31:28