#twnovel まとめ（2012/1/23-27）

#twnovel そんなヤツいねーよ、と思っていたからバチが当たったのかもしれない。「うぐぐ…」俺は今、シュレッダーにネクタイが巻き込まれていた。「先輩！」一緒にいた後輩が声を上げる。「き、緊急停止を…」「今だから言いますがっ、先輩のことっ、大好きでした！」「諦めるなぁっ！！」

2012-01-23 12:13:58

#twnovel 小さな公園で、黙々と雪だるまを作る少年に声をかけた。「何を作っているんだい？」「……パパ」「さっき完成したそれは？」「ママ」「なるほど、そしてその雪で最後にキミを作るのか」パパとママの間にこんもりと積んである雪を指さして尋ねると、少年は頭を振り「……弟」と答えた

2012-01-23 23:44:25

#twnovel 「街の雪は夜のうちに降って、積もって、昼には溶けて消えるのに、なんで雪と一緒に思い出した記憶はなかなか消えてくれないんだろね」「雪みたいに綺麗な思い出なら消えなくてもいいんじゃない？」「街に溶け残った雪なんて足跡だらけで雪だるまも作れやしないよ」

2012-01-24 07:26:01

#twnovel 一緒に暮らしている妹は『家事手伝い』というヤツだ。しかし部屋の掃除や洗濯をするわけでもなく、専ら戸棚のオヤツを減らすことしかしない『菓子手伝い』だったため、それを咎めると一念発起して毎日料理を作ってくれるようになった。しかし腕前は『餓死手伝い』といったところだ。

2012-01-24 08:56:23

#twnovel おじいちゃんがポータブルになった。しばらくしておばあちゃんもポータブルになり、そのうち父母もポータブル化した。持ち運べるとはいえあまり持って出歩くモノでもないので預けているが、会いたくなったらそこに行けばみんないる。そのうち私も、ポータブルになるだろう。

2012-01-24 23:57:59

#twnovel 「せんぱーい、駅どこれすかあー？」「もう電車ねーよ。はよタクシー乗れ」「一緒にかえって、噂とかされたら、はずかしーし！」「いいから乗れバカ」「でも先輩のこと、だいしゅきれすよー」「…素面で言えバカ」「いえませんよー、先輩が言ってくらさい」「…今度な」「えへへー」

2012-01-25 07:41:27

#twnovel 出会い系サイトでＪＳ（女子小学生）をまんまと釣り上げて待ち合わせの駅前に行くと、そこには侍の集団がいた。「不埒なロリコンが来おったぞ！であえい、であえい！」どうやらあのサイトは、であえ系サイトだったようだ。俺は大勢のＪＳ（攘夷志士）を背に、京都の夜を駆け出した。

2012-01-25 19:35:10

#twnovel ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ…「間に合わなかった」（計画通り…！）「ファミレスいこーぜ」「漫喫空いてっかなぁ？」「しゃーない、もう一軒！」「ＺＺＺ…」「お客さん、終電行きましたよ」「ヘイ、タクシー」 #夜という文字を使わずに夜が来たを文学的に表現してみろ

2012-01-27 07:47:16

#twnovel 男を女に右を左に、なんでも逆さまあべこべに変えてしまう光線銃を発明した博士がさっそく雪でぬかるんだ畦道に照射すると、一瞬で桐箱に入った漆塗りのお箸が出現した。故障か誤作動かと助手が騒ぐと博士が一言「成功じゃ。『お足もとの悪い中』が『良いお手もと』に変わった」

2012-01-27 17:50:55