ツイッター小説 お気に入りセレクト 2011/08/14 ついのべの日！

夢名 七志 @mumei7c

また流れた。今回は大量だ。夜空を切り裂く光の筋。耐熱性重合金の塊が降り注ぐ。地球の技術力では精製できないと言われる。宇宙の彼方でバラバラになった巨大宇宙船。何万年も前の事故。進行方向に飛び続けた破片。人々は祈り続ける。「お願い、もう降らないで」 #twnvday #twnovel

すわぞ @suwazo

#twnovel 空のすべての星がとつぜん流れだしたと思った。違った。地球が流れ星になったのだ。僕たちはどこまでもどこまでも流れていった。 #twnvday

onai shigeo @onaishigeo

#twnovel 現実問題として流れ星が見えている間に願い事を唱えるのは不可能と知ったあの日に僕は君と出会った。僕は間違っていた。時間なんていくらでも変えられる。だって君を初めて見かけた3秒間に僕は「彼女と話がしたい」と8回唱えたんだからね。未だ破られていない新記録。

しーな@GO2完走 @xsheeenax

さて、と夜空を見上げて思案する。主人から「流れ星を捕まえて」と厳命されたのだ。悩む彼の隣で犬が一声。やはりそれしかないですねぇ。執事は呟く。何すんのよと喚く主人を抱え上げ、「ご自分の目で焼きつけていただくのが一番確実ですよ。お供いたしますので」 #twnovel #twnvday

日向日影🍊📖@文化系物書きVtuber（HUB） @hyuugahikage

#twnovel #twnvday 早口を極め、後は来るのを待つのみだ。億万長者になるぞ。流れ星よ俺のもとへ来い！来い！来い！すると流れ星が光る。早速願いを言おうとすると星が輝きを増し、みるみる大きく見える、迫ってきているかのように。ま、まさか３回言ったから！？

layback @laybacks

澪は夜空を見上げながらぽかりと口を開けている。それを見て笑っていると気付かれた。「パパもちゃんと見て！」はいはい。「もっと近くで見たいな」私は老体に鞭打ち肩車をしてやる。「わぁー」次々と降り注ぐ流れ星。20代の太ももの感触はなかなかいいもんだ。 #twnovel #twnvday

白石マイケルこと紅茶男 @kouchaotoko

念願の流しそうめん。山の谷間の清流がそのまま引き込まれた竹樋を流れるそうめんを頂く。しかしこの店は演出が過ぎる。時々缶詰のさくらんぼやみかんまで流してくる。さくらんぼか？と思って取ったのは…梅干し。店員いわく「ああ、うち名物『流れ星』ですよ」…#twnvday #twnovel

140字物語 @shortshortshot

#twnvday 「貴方の次の相手はペルセウス座流星群よ」「え？流星群？」「そうよ。流れ星よ」「どうやって戦うんですか！ていうか戦えるんですか！まさか落ちてくるんですか？」「ふふふ」「ごまかさないで下さいよ！」「まあ、そんなことより」「流れ星だからって流すな！」 #twnovel

Mark @Marknovel

#twnovel その青い水の惑星では流れ星と呼ばれているらしい。光の筋が無数に流れている。希有な文明が一つ消えて行く。誰も惜しいとは考えない。神の気まぐれで創られた野蛮な知的生命体。この平和な銀河には無用の長物だった。宇宙船から放たれたミサイル群が惑星の夜空に舞い降りて行った。

いつ @en_eo

#twnovel #twnvday お願いしたいことはたくさんある。手を恋人つなぎしてほしい、もっと好きって言ってほしい、抱きしめてほしい。でも三回言おうと思ったら、シンプルなお願いしかできない。いろいろ煮詰めた、突き詰めればそれが願いなのかな。会いたい、会いたい、会いたい。

久遠 @kuon29102

流れ星の多い夜には星狩りをする。落ちてくる星を集めて瓶に詰めるんだ。星は冷えると、きらきらと光る金平糖みたいになる。一粒口に含んで願い事を言うと、叶えてくれるんだって。本当は、叶えるために大事な【願う気持ち】を応援する力しかないんだけどね。 #twnvday #twnovel

140字物語 @shortshortshot

#twnvday 流れ星に乗って宇宙旅行に行こう。勇気さえあれば切符はいらない。まずは月を一周して兎達にご挨拶。次は火星だ。地面すれすれに飛んで火星人を驚かそう。おっと土星には近づかないで。輪が危ないからね。いよいよ太陽系を脱出だ。さよなら地球。大好きだった星。 #twnovel

Mark @Marknovel

#twnovel 「あなたは何も感じないの」彼女の涙は止めどなく流れた。「あなたがいる世界はその携帯の中なのね。私なんかどうでも、、お願い、」彼女は夜の展望レストランで彼にぶつけた。そしてお互いに長い沈黙・・・すると彼女が「あっ」と叫んだ。流れ星だった。瞬間、彼の携帯は爆発した。

工房径（koubou-kei） @pleaseinuplease

こつん！　あなたが窓ガラスに小石を投げれば、それが「出て来いよ」の合図。部屋を抜け出して、あなたの助手席に飛び乗った。ハイウェイに出たら銀河に突き抜けるくらい加速して。速く、もっと速く！　流星と同じ速度なら、ふたり何度でも願いを叶えられるから。#twnovel #twnvday

140字物語 @shortshortshot

#twnvday 年下の彼に誘われ流星鑑賞。そわそわしてるから手でも握りたいのかと思い声をかけると「ビデオ回していいですか」だって。そうですか。そうですよねー。今日の主役は星だもんねー。ご自由に。「玲子さんは別で撮りますから」何、その気の使い方。でもま、いいか。 #twnovel

wacpre @wacpre

#twnovel 「流星群なんて邪道」なんて言う彼をなだめて、夜中に手をつないで展望台まで歩いていった。あんなことを言いながらも、流れ星が見えるたびに歓声をあげる彼。楽しそうな横顔を見ていたら、願い事をし忘れてしまった。私の分まで願ってくれているはず・・・よね？ #twnvday

はたなか茶 @cha_hatanaka

「うわー、スキスキやんか！」とあなたが言った。お盆休み。高速は渋滞しているが逆に近所の道路はいつになく空いている。「それ、普通ガラガラって言わない？」「いや、空き空きって言うよ？ほら道路スキスキ！」そんな嬉しそうにスキスキ言いやがって。わたしの耳は無意味に充血。 #twnovel

wacpre @wacpre

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ #twnovel 早起きが大変だったのだろう。子供は妻の膝の上でぐっすり眠っている。おや、妻もこっくりこっくり。昼間は暑いからお墓参りは朝にしようと言い出した本人なのに。そんな二人を見つめながら、休日の過ごし方でも考える。電車に任せてどこかへ行ってみようかな。

はたなか茶 @cha_hatanaka

たくさんの流れ星を見た。この日、数百年ぶりに海面に上がった彼は、世界の終わりに出くわしたかと思う。星が流れるたび、遠い陸地からかすかに歓声が届く。それで少しほっとする。岸壁に集う人々は流星観測に夢中で、海面で巨大な水竜がともに空を見上げていることには気付かない。 #twnovel

はたなか茶 @cha_hatanaka

流れ星は、みな海へと落ちました。燃え尽きた星が海面に届くとき、じゅっじゅっと海水が沸く音がしたものです。星は数日かけて岸へ届き、浜辺をつくる砂のひとつぶひとつぶになりました。数万年もの間降り積もる、流れ星たち。この浜の砂が星型をしているのは、そんなわけなのです。 #twnovel

リオ @urufffayn

保育園の帰り道、父から星の探し方を教わった。「めあての星を直接見ちゃいけない。少し隣をごらん。」しゅっと光が走った。「カミナリ！」「あれはね、流れ星。」「ながれぼし？」「星が流れたんだ。」「うまれてはじめてみた！」「そうか、生まれて初めてか。」父が笑った。 #twnovel

140字物語 @shortshortshot

#twnvday 「すごくキレイ！パパ」家族一緒に見る流星群。娘は俺の肩の上ではしゃいでいる。「もっと近くで見たいよう」そりゃ無理だと言いかけて。そうだな。お前が大人になる頃にはもっと大きな流れ星を見られるかもしれないな。俺達は曇りのない月面から空を眺め続けた。 #twnovel

(ゆないキズト) @Kyzt__

#twnvday 「隕石がやがて、地球に落ちて「流れ星」となるんだ。流れ星は願いを叶えてくれるチカラがあるらしい」「そうか。じゃあじゃんじゃん隕石を落としてあげよう。地球人、喜ぶぞ～！」プアス星人はプレゼントとして隕石をたくさん地球へ落とした。人類は滅亡した…。 #twnovel

(｡･ω･｡) @AWACS004

#twnvday 真っ白な猫を追いかけて辿り着いた先は夜の広場。社交ダンスの名残を鳴らすオルゴールと、月明かりのランプが彩る夏の集会。髭を震わせて彼等が見上げる流星に、私も何を祈ろうか。足元で小さく響いた声は確かに、かつぶし、いっぱい、と囁いたような気がした。 #twnovel

Shimada Yuichi @chimada

#twnovel 星空を眺めていた。するとひとつ星が僕の手のひらに落ちてきた。「すみません。もう一度空にあげてください」僕は星を手放したくなかった。けれど星はあまりにも泣くものだから、僕は星を天に放り投げた。星はみるみるうちに星空に混ざって、すぐに見えなくなった。