@null そうして悩んで悩んで、君という人格が破錠するまで悩んで出た答えが君自身なんだ。どんなに矮小で自己中心的で卑屈だとしても、それが君自身なんだ。決断は君を投影している。化身だ。
2012-01-30 18:37:34@null では貴殿は己という形が踏みにじられ崩壊へと向かっていくその時も、ただでくのように眺めているのですか。変えられるかもしれないその希望を捨てるのですか。
2012-01-30 18:40:37@null ほら、それだよ。かもしれない、じゃ変わらない。たとえ仮定の話だとしても、断言できる程の強い意志が必要なんだ。かもしれないっていう奴はもしもあの時ああすればって言い始めるんだ。変えられない過去にしがみつき、行くことのできない平行世界に思いを馳せる。遠恋は好きじゃない。
2012-01-30 18:42:38@null 貴殿の言い分はよくわかったし、一理あると頷いてもいい。だがひとつの現実を見据えて生きるのはわたしにはつらい。数ある分岐路を見もしずに一直線に進むのは実直な人間にしかできない。わたしは怠惰で矮小な人間であるから楽に見える、自分に良き影響を及ぼすであろう道を選んでしまう。
2012-01-30 18:46:27@null 実直とは少し違うだろう?馬鹿正直だ。猪突猛進する猿だ。壁を乗り越えるか壊すかの二択のなか生涯を終える。変哲のないかわいそうな奴だ。逃げることも忘れることも知らず。ぼくたち呪われた竜族となんにもかわらないじゃないか。君はばかだね。
2012-01-30 18:50:30@null こんなにも見聞が狭いと嫌になるね。この国の創造伝記も読んだことがないのかい?あれにでてくる竜は我ら一族の先祖だ。忘却を知らないのはつらいことだ。忘却という概念を手に入れられるのなら…と時に血迷うほどにね。その点に関しては人間が羨ましいな。
2012-01-30 18:53:24@null しかし忘却がないからこその、その知識量でしょう?エルフが感情を声に出して言わないのと同じように竜はなにかを忘れることはない。運命、宿命なのだから。人間はあらゆることに恵まれているとわたしは思う。けれど繊細で脆く、ときに人ならざる行為に走る悪人もいる。諸刃だ。
2012-01-30 18:56:07@null 弱い?人間が?本当に弱いと思っているのか?誰かと共にいるだけで、人間はどんな難題も乗り越えてしまう。肩車をすることも腕をひっぱりあげることも、生まれる前から知っているのだよ人間は。その人間が弱いだって?
2012-01-30 18:59:20@null 弱い。諸刃なんだ。たとえばふたりの兄弟がいたとしよう。甘やかされた弟と物心ついたときから剣を握ってきた兄だ。彼らがある日路上に放り出されたとしよう。非力な弟を保護するために兄は倍の努力をしなければならない。やっと手に入れた金はすべて弟の食事に消える、どうだ?弱いんだ。
2012-01-30 19:03:51