【ヘタリア】歴英@ロンドン ちょっと昔の旅

歴英bot@2022年末停止 @rekiei_bot

「よう、日本！今年もこの日がきたなあ」日「あ、イギリスさん、おはようございます。何と今日で1902年の第一回日英同盟締結からちょうど110年だそうですよ」「そうだよなあ…何か…色々と世話になったな」日「いえいえ、それはこちらの台詞です。本当にどうもありがとうございます」

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「それにしても随分と経っちまったよなあ。世の中もだいぶ変わったし。まさかこんな風にツイッターで海の向こうとリアルタイムでやり取りできる日がくるなんて思ってなかったぜ」日「あの頃はもっぱら電報でしたからねえ。同盟締結の最後の調整の時はひっきりなしに電報飛ばしたりしてて…」

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「はは、そんなこともあったなあ。懐かしいなあ」日「ええ、懐かしいです。色々不穏な事もありましたけど、今から思うとのんびりしていて結構良い時代でしたよね」「まあ、フランスの馬鹿もベルエポックだの何だのって浮かれ騒いでた時代だからな」

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「そうだ。せっかくだから、アレを試してみるか…」日「アレ？あれって何ですか？(…嫌な悪寒しかしない…)」「アレといえば『ほあた』に決まってるだろ。これを唱えると過去の情景が呼び出せるんだぜ」日「…それは違う歴botさんの仕様ですよ…」

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「ま、まあ細かい事は気にすんなよ。あの時俺達実際に立ち会ってないし、これで同盟の調印の時の様子をのぞいてみようぜ」日「いえあの、それはちょっとご遠慮しま…」「ほ」日「えっ」「あ」日「ちょ、待っ…」「た☆」

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(どしーん！)日「いたたた…ここは何処ですか？霧で何にも見えませんが…」「ううーん…重い…日本ちょっとそこをどいてくれ…」日「わっ、イギリスさん！何とお約束な。全く貴方という人は…一体何処に連れて来たんですか！？」「ううーん…分からん」日「えー！？」

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「情景を呼び出すだけで、自分が移動する気はさらさら無かったんだけどな」日「つまり失敗…」「言うな。それにしても…水の音が聞こえるし、テムズの近くか？まあ、ロンドンには違いないんだろうが…あそこにスタンドがあるから聞いてみるか」

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『へい、いらっしゃい。温かいお茶どうかね』「じゃあ茶を2つとフィッシュアンドチップスを頼む。ところでここはロンドンのどの辺なんだ？」『なんだお前さん、今着いたばっかりか？ここはロンドンドックだ。ロンドン港にあるドックの中じゃ割とシティ寄りになるな』「ふーん…？」

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「どうやら俺達、ロンドンの東にあるドックランズに居るらしいな。しかし、ロンドンドックは今は埋め立てられて無いはずなんだが」日「…イギリスさん、そのフィッシュアンドチップスの包み紙にされてるタイムズ紙の日付を見て下さいよ…」「どれどれ、30th,January…1902…へっ？」

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日「私達、どうやら同盟を結んだ当日にタイムスリップしたみたいですね。本当にお約束過ぎます」「じゃあ、調印に立ち会えば、目的が済んで帰れるかもな」日「そんなにうまく行きますかねえ？」「心配してもしょうがないだろ。なあ、夕方までちょっと昔のロンドンを探検しようぜ」日「はあ…」

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【ロンドン ちょっと昔の旅】 http://t.co/J3Bn4Ms 【始まります】

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[ドックランズ] 今じゃ超高層ビルが立ち並ぶこの一帯も、この頃は世界最大の貿易港だったロンドン港の港湾施設が並ぶ地区だったのさ。船が停泊するドックと倉庫が沿岸に並んでたんで後からそう呼ばれるようになった。ヨーロッパ各国や植民地からの商品が集散する、大英帝国の玄関口だったんだぜ。

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日「わあ…帆のある川船やら大きな蒸気船やら、たくさんの船が停泊してますねえ。それにしてもこんなに混雑してたら船から船に飛び移って向こう岸に行けるんじゃないですか？」「はは、実際この頃はそういう風にして船乗り相手の商売してる奴らも居たな」 http://t.co/UCAPARc

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「あっ、今タワーブリッジの跳ね橋が上がって船が向こうに通って行きますね」「あっちはプール・オブ・ロンドンっつって、シティの連中が使う船着場になってるんだ。あの橋もまだ開業して7、8年ってとこか？まだ塗装も綺麗だし何か新鮮だよなあ」 http://t.co/xnQFw8m

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「じゃあ、こっから少し歩いてシティの方に抜けてみるか」日「イギリスさん。何だかさっきから凄く治安の悪そうな通りを歩いてる気がするんですけど、ここ大丈夫ですか？」「ここはもうホワイトチャペル地区だよな…このイーストエンドの辺りはロンドンでも指折りのスラム街だったからな」

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日「あそこのパブに凄い行列ができてるんですが、皆さん何に並んでるんでしょうね？まさか朝っぱらから…」「な、何でこっち見るんだよ…。あれは港の荷役仕事をする日雇労働者を募集してんだよ。昔のパブっつうのは単なる居酒屋じゃなくて、職業斡旋や労働組合の役割も果たしてたんだぜ」

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[シティ・オブ・ロンドン] この辺は元々ロンドン発祥の地でさ。単にシティって呼ばれることもあるな。20世紀初頭の俺んちは、実は工業よりかは投資の利子とか海運、保険業とかのサービス業所得で稼いでたから、その本拠地になってたこのシティは経済の中心として繁栄を極めてたんだ。

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http://t.co/iKenWE8 日「あの正面の建物は、ロイヤルエクスチェンジですよね。この時代前後のシティは私も何度か来たことがありますよ。イギリスさんに国債買って頂きたくて…何といっても私の国もかつかつでしたからねえ…」「何かこう悲壮感漂ってたよな…あの頃のお前って…」

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「ところで、そろそろ歩き疲れたんじゃないか。この辺でオムニバスをつかまえようぜ」日「ええ、助かります。私、一度乗ってみたかったんですよねえ。せっかくだから二階席に行きましょう！上からの景色も見たいですし」「お前、何だかんだ言って結構楽しんでるじゃないか…」

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[しばらくの間、当時のロンドンの景色をお楽しみ下さい] http://t.co/2a4jb1Z (youtube)

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[コヴェント・ガーデン] 当時は野菜や果物を扱う市場として繁盛してたんだよな。荷車に商品を積んで来る近郊の生産者とそれを買いに来る卸売商人達でいつもごった返してた。もっとも、あまりにも混雑しすぎて商品自体が運び入れられなくなってきたんで、現代では市場自体は移転しちまったけどな。

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[ピカデリー・サーカス] 主要な通りが連結するこの場所は、いつの時代も交通渋滞の名所だ。エロスの像がある事でも有名だな。この像は1893年に完成したんだが、当時から噴水として使うと周囲がびしょ濡れになるとか、そもそも裸の像を公共の場所に置くなとか、散々不評だったぞ…。

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日「イギリスさん。日も暮れてきましたし、そろそろ行かなければ」「おっ、もうそんな時間か…。何だかんだ言って結構色んなものが見れたよな。じゃあ行くとするか。ここからメイフェアのランズダウン邸はすぐ近くだしな」

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（ランズダウン邸）『これは、イギリス殿ではないですか。最近お見かけしていませんでしたが、どちらにおられたんです？』「へ？ああ、まあちょっとな…」『既に日本側の林全権公使も到着されていますよ。とにかく、お二方ともどうぞ中へお入り下さい』