漫画雑誌の電子化……は、僕は門外漢なので控えさせていただきますが、電子書籍について、個人的に思っていることをすこしだけ。 RT @Netetahito 漫画雑誌の電子化についてはどう思ってらっしゃいますか?
2012-01-31 01:32:18電子書籍。僕の個人的な考えですが、それは作家さんが作り上げた作品を発表する手段の一つという解釈です。つまり、メディアミックスのいちチャンネル、と言い換えても良いと思います。たとえば今の紙媒体も、未来永劫これがスタンダードであるかというと当然そうではないでしょう。
2012-01-31 01:32:46カセット→CD→DVD→ブルーレイ→HDDと情報記憶媒体が変化していったように、読者さんに提供するときの形態は変わっていくもののはずです。ただ、間違ってはいけないのが、枠組みありきで作品を提供することは危険です。
2012-01-31 01:33:04「時代は●●だから、●●でやろう」という考えは、トレンドを追う上では大事かもしれませんが、流行を追いかけて足元が見えなくなる可能性があるのです。少し具体的に説明すると、ウチの編集部には電撃文庫とメディアワークス文庫というレーベルがあります。
2012-01-31 01:33:25この二つの両輪(+小説雑誌「電撃文庫MAGAZINE」)で電撃文庫編集部は成り立っています。たとえばここに小説大賞で受賞した超面白い作品があるとします。そして自分がその作品を幸運にも担当できたとき、まずはこの面白い作品が「どちらのレーベルで出ることになるか」と頭を悩ます――
2012-01-31 01:34:01――と、普通は思いますよね? 実はちょっと違います。微妙な違いなのでわかりにくいかもですが、ウチの編集部は、まず「どちらのレーベルで出すか」とバランスを考えるのではなく、「この『作品』という物語はどんなものか」ということを考えます。
2012-01-31 01:34:10そしてその物語がどちらのチャンネルで出せばより多く、読者に楽しんでもらえるか、面白そうに伝えられるかと考えます。まずレーベルありきではなく、まず作品ありき、というのが電撃小説大賞のコンセプトです。受賞したあと作家さんとそれを相談します。
2012-01-31 01:34:16どういう風にこの作品を盛り上げていくか、どういうかたちで世に出ると、この作品にとって一番良いかを話し合って決めます。つまりそこにレーベルによる制限はかかりません。あくまで『物語の表現方法の一つ』として「電撃文庫」や「メディアワークス文庫」、「電撃文庫MAGAZINE」があります。
2012-01-31 01:34:23これは、僕個人的な意見ですが、その上で今もっとも有効な手段が「電撃文庫」だと考えています。ただ、もっとその「作品の表現」の角度を広げていくと、もしかしたらそれは「紙媒体」じゃなくなるかもしれません。
2012-01-31 01:34:28それは動画媒体だったり、ケータイのSNSゲームだったり、毎日更新するテキストサイトかもしれません。しかし編集者は『文字媒体の物語』をより多くの人間に伝える仕事を請け負っている、そのことは変化ありません。
2012-01-31 01:34:34だとすれば、一番そのリーチをもっとも長く、コンテンツリッチに提供できるのは何か、と考えていくことが大事なのかな、と思っております。そして今は「電撃文庫」「メディアワークス文庫」はそれがとてもやりやすい手段なのではないか、と思っている次第です。
2012-01-31 01:34:43ところで国内最大級の応募数をほこる(年間約5300作)「電撃小説大賞」締め切りまであと二ヶ月です! 電撃小説大賞の「応募の基本のキ」はこちらをチェックです。『うぇぶらじ@電撃文庫』http://t.co/jFHY7eCR
2012-01-31 01:35:42そして小説を応募するときはこちらを見てね。『電撃小説大賞応募要項』http://t.co/hlpIvvnG 結論→つまり、言いたいことは『電撃文庫は伊達じゃない』。いけーフィンファンネル。
2012-01-31 01:35:49