大阪市旭区長が語る「Kくんのこと」

山本正広🌸 @asahi_daisuki

今日は感動しました。昨日の夜、ある決裁が。区内の高校生Ｋ君の要望。彼は、中学生の時重病になって長期入院。大病院で学齢期の小中生が一定以上いたら院内学級といって病院で授業を受けたりできるそうです。彼は無事退院し府立の名門高校へ。（ちょっと長くなります）

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しかし再発して再び入院。しかし院内「高校」はない。彼は自力で友達に頼みＳｋｙｐｅで授業を中継してもらっているそうだ。都で院内高校ができたと聞いてＫ君は大阪でも作ってと要望を出してきた。

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Ｋ君の凄いのは要望だけじゃなく、同じ悩みの仲間の不安を解消するため情報交換会を立ち上げ、また、先生にボランティアで来てもらう勉強会なども始めているところ。このセリフには泣けた。僕はもう高二だから院内高校ができても多分通えないだろうけど、後に続く仲間のために検討してほしい。

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私は感動してしまって、府や市の教委にしっかり要望は伝えるし、橋下市長には直接メールしますとＫ君に直接メールしてしまった。今日、１１時からの所属長会に出る前にＫ君のメールを要約して、彼の文章も添付して市長にメールした。教委の知り合いに院内学級ってどこと話をしたらいい？と電話もした。

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何もかも市長に投げるのはおかしいと思ったので、市長には彼にひとことでいいからメールで声をかけてくれませんかということを頼んだ。所属長会には市長が出ておられた。１時過ぎに区役所に帰ると市長からメールが届いていた。

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市長は既に各幹部や府、市の教委などに指示を出しておられ、Ｋ君への長いメッセージも寄せていただいた。僕ら政治家は大きなことを言うが、このＫ君を救えないなら政治なんか要らないと書いてあった。Ｋ君には、君たちの存在に思いが至らずごめんねと詫びて、君の努力には力をもらったと感嘆されていた

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私は、市長からＫ君に届けてくれと言われたメッセージをメールした。携帯のメアドだったので、何回かに分けて。病院だから多分メールをチェックしたり送信するのも制限があるのだろう。しばらくたってから彼から「素早く対応してもらってすごく嬉しい」というメールが返ってきた。

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私はそれを市長にメールしようとしたら、それより早く市長から府の教委が対応してくれることになりましたというメールが届いていた。もの凄いスピードで大阪市は変わろうとしている。こう書いている今も心の震えが止まらない。

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旭区役所ＨＰ「区長見聞録」で「Ｋ君のこと」という記事を載せました。ツィでは書ききれなかったことも載せたので、良ければまた読んでください。http://t.co/R7dImYtX

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Ｋ君のこと続き。また長いです。２月２日（木）、午後２時過ぎ松井府知事から直接電話が。本当にびっくり。市長から話はちゃんと聞いているし、指示もした。しっかりやるからとおっしゃった。３日（金）、ある新聞記者の方からＫ君に取材したい。会えないならメール取材でも、両親でもいいとのこと。

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私から連絡先は言えないので彼の意思を確認してみると答えて電話を切り、彼にメールを。３日の夜１１時過ぎ、彼からメール。「区役所のＨＰも見た。取材の機会を与えてもらって光栄」と感謝までしてくれている。メアドを連絡していいと言う。

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彼のことだから、これで理解が広がるならと取材を受けるのでは？と思っていたが、負担が大きすぎないかと心配もした。しばらくしてまたメール。彼の父からだった。もともとＫ君の親御さんて、どんな人だろうとは思っていた。中を読み、頭を棒で殴られたような衝撃。

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よく知っているある団体の役員さんだった。気さくで明るいエネルギッシュな方で、なぜか初対面からウマが合い、今では会ったらニヤッと笑って「よっ！」と片手を挙げてあいさつし合う仲になっていたが、お子さんのことは全く知らなかった。

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Ｋさんのメールにはこうあった。「息子の○○の悩みに真摯に対応いただき、心より厚く、厚くお礼申し上げます。○○の取材は勿論ＯＫです。お涙頂戴で○○だけが情けをかけてもらうような取材記事なら遠慮しますが、同じ悩みをもつ中高生の仲間に希望や光が届くなら本人も本望で嬉しいことです。

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○○は１７歳ですが、病と闘い始めた１４歳から既に大人でした。前向きに病と闘ってきた様子に、心配してきた親が逆に人間としての生き方を教えられました。我々家族はぶれる事のない確固たる信念を持てるようになりました。

山本正広🌸 @asahi_daisuki

山本区長の未成年の取材による個人情報の心配などはありがたかったです。が、息子を一人の大人として病を抱える中高生の代弁者として扱っていただいて大丈夫です」私はこんな崇高な文章を読んだことがない。

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実は先月、ある新年会にＫさんも来られていた。お酒を飲まれなかったが車で来てるのか、忘年会、新年会が続き「今日は、酒やめとくわ」という人も多いのでＫさんも体調が悪いのかとあまり気にとめず烏龍茶を注いだ。

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Ｋさんのメールには、こうもあった。「せっかく注ぎに来てもらったのに『願掛け』の為に一献承れず失礼しました。『願掛け』の内容はばれてしまいましたが、願い事の叶う日も近そうです。願掛け禁酒が解けた時には改めて一献ではなく三献行きましょうね」。

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４日（土）午前２時、市長からのメールが転送されてきた。府教委では既に具体的な検討が進んでいるとのこと。もうすぐＫさんとこれまでの人生で一番美味しいお酒が酌み交わせそうだ。