アイオワ級戦艦は金剛型に対抗するために作られたって説、ここ十年くらいで定説になるくらい広まってるけど、史料的裏づけがある話なのかねぇ。ソース何なんだろう。
2012-02-08 01:48:17@nori2gata そのあたりも踏まえて敢えてサウスダコタ級を送り出したアメリカ、というところでしょうか?要は一対一はあり得ないと・・・
2012-02-08 01:48:55両洋に面してるアメリカがドイツの復活で機動性重視の高速戦艦を欲するのは自然な感情だし、一概に金剛型対抗艦だなんていえないんじゃないの。そりゃ勿論金剛型と戦う用途にも使える性能がアイオワ級にはあるけど、そのために作られたってのは金剛に対する過大評価でしょ。
2012-02-08 01:51:59@Tamagawa_HQ 逆説的な状況証拠の話なんですよね。当時の米海軍にアイオワ級の性能を持たせるに足る状況はこれしか考えられないのと、サウスダコタ級の発展はモンタナ級(米戦艦の正統な発展)という別のがあったわけですから。
2012-02-08 01:52:15@nori2gata 私はアイオワ級に対するそういう見方については、「大和型は米戦艦の射程外からアウトレンジ砲撃で勝つために作られた」って説と同様のゲーム的解釈だと見なさざるを得ないと思う。「○○することも可能」ということと「○○のために作られた」が混同されていると感じています。
2012-02-08 01:57:50@nori2gata アイオワ級建造の背景がわかる史料を持ってないので確かなことは言えませんが、アイオワ級が戦後に辿った歴史を考えるに、明白なひとつの目的に絞って作られた艦ではなくて、様々な用途に使える汎用軍艦として考えてたんじゃないかと思っています。
2012-02-08 02:04:31@Tamagawa_HQ 色んな用途に使える汎用軍艦としてなら、何も動揺性能や対航性の不利を承知で艦体をあそこまで超高速向きにする必要性に乏しいです。確かに空母護衛や欧州戦艦対抗する面もあったでしょうが、大前提として金剛型を黙らせる能力を持たせ、他は従だったと見るべきでしょう
2012-02-08 02:13:49金剛型って結構過小評価されているきらいが。史実じゃこき使われて霧島はボコられて沈んだりしているせいかなと邪推しますが。いざ艦隊決戦(それが戦前までは日米共に確実な未来だった)になった時の彼女の戦術的価値は非常に高いんです。だって米には対抗手段がないんだもの。
2012-02-08 02:21:01@nori2gata まぁ、私はそうは思わないわけです。アイオワ級はそれまでの戦艦が宿命的に持っていた、何が主で何が従とかいう発想をすでに超えてる新しい軍艦だったと評価してるんですよ。そういう汎用性はのちに空母が負うことになるんですが、アイオワ級はその過渡期の艦なんだろうなと。
2012-02-08 02:21:50巨大戦艦に対する不信感ってのは戦前から根強いものがあって、「戦艦以下の全艦隊が出撃し、敵の海軍と大決戦をやって勝った方が戦争に勝つ」って理論は、ずうっと昔からあったのに、第一次大戦ではそういう結果には全然ならなかった。海上決戦が机上の空論だってのは実はみんな分かってたんだよねぇ。
2012-02-08 02:32:48でも「海上決戦」が机上の空論だからといって、来るべき次世代の海戦がどういう形態をとるのか、1930年代に明確に予測していた人間は殆どいなかった。だからこそある者は航空機を重視せよと言い、またある者は潜水艦で敵の商船を沈めまくれば勝てると言い、いろんな意見が噴出してたわけですよね。
2012-02-08 02:39:24その解答がどう出るかってのは、実戦を経なければ分からないわけだから、米海軍は従来型の巨大戦艦サウスダコタ級を作る一方、未来の海戦がどうなってもいいように、速度に余裕を持たせた機動力の高いアイオワ級を作って、当時考えうる様々な未来図に対応させようと考えたんじゃないかしら。
2012-02-08 02:46:56とまぁ、アイオワ級に関する私の意見はそんなとこ。「金剛が出てきても勝てますよ!」ってのは、海上決戦論に対する単なるビジネス文句だったんじゃないのかねぇ。当時の米軍のお偉方はともかく、現代の我々までばか正直にそれを真に受ける理由はなかろうと思う。歴史は常に疑ってみなければ。
2012-02-08 02:55:48しーかし、俺がアイオワ級をこんなに評価してるとは、俺自身思ってなかったなぁ。ついさっきまでアイオワ級なんて「よくワカラン戦艦」でしかなかったけど、頭の中のいろんな情報を総合して組み立ててみると、全然予想もしてなかった結論が出てくるんだな。びっくりしたわ。
2012-02-08 03:22:33@Nyarlathotep_44 ええ、間違いなく引き写しなのでちょっともにょりました(ぁ 「魚雷は大人になってから」で検索かければでてくるかと。
2012-02-08 08:00:58@kclwarstudies 亀レスで恐縮ですが、タイマンでの殴り合いが現実には成立せず、数でもみ潰すつもりだったのはその通りです。ただしアメリカは戦中まで大和型を「4~5万トン、16インチ砲9門、速力30ノット」の性能だと思っていて、それを踏まえての判断ではありました
2012-02-08 10:48:13「魚雷は大人になってから」をはじめて読んだ時の衝撃は今でも忘れられないし、特に日本海軍における決戦思想についての理解はいまだにあの文章がベースになってたりする。
2012-02-08 10:49:10