山本七平botまとめ/人間が傲慢になれるのは飢えていないときだけ。

山本七平著「ある異常体験者の偏見」/アパリの地獄船/153頁から引用抜粋。 反原発派の主張を聞くと、私は「満腹な人」がまた寝言を言っているなぁ…と、ついこの記述を連想してしまいます。
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山本七平bot @yamamoto7hei

①人間は「一定量の食物を絶えず注入していない限り正気ではいられないという点では、麻薬中毒患者のような一面があり、『食物の禁断症状』を起すと『麻薬の禁断症状』以上に狂い出し、麻薬中毒患者同様に動き出すように造られてしまった生物なのだ」と私は思わざるを得ない。<ある異常体験者の偏見

2012-02-10 19:21:57
山本七平bot @yamamoto7hei

②その人が、どういう思想・信条をもとうと、どういう社会制度の下で生きていようと、このことには差がない。~略~人間が傲慢になれるのは、飢えていないときだけである。飢えてさえいなければ、神の如き気分になって、正義の旗印を高くかかげて全世界を糾弾できる。

2012-02-10 19:51:15
山本七平bot @yamamoto7hei

③従ってそういう格調の高い(?)、時には居丈高な論説などを読むたびに、私は「ハハァ、この人は満腹しているな」と思わざるを得ず、従って何の感動も受けないが(続

2012-02-10 20:21:30
山本七平bot @yamamoto7hei

④続)しかし決定的ともいえる「飢え」の中にあって、なお人が口にする鋭い言葉の中には、やはり「人間は人間であって動物ではない」と感じ、生涯忘れられないほどの強い感銘をうける非常に崇高な言葉もある。

2012-02-10 20:51:19