#twnovel 10

100本書いたよ☆
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@prefab000

#twnovel 「自分と、国の決め事を、ごっちゃにして話すひとが多い世の中ですから、さよならです。私は自分との決め事を守りたい」彼は安易に考えていた。今はインターネットがあるし、いくらでもコンタクトは取れる、と、返信を、想定したメール、は、0.***秒で、手元、に戻っ、た

2012-02-15 04:18:48
@prefab000

#twnovel くまのいらすとが揺れてた。こっぷに描かれたくまを救出するため、わたしは、つくえにこっぷを置く。手がふるえたのだろうか。ためらう。しかし目の前の液体。あたたかいミルク。わたしはくまでなく、わたしをたすけることをえらんだ。

2012-02-15 03:43:05
@prefab000

#twnovel 葉がきいろに染まっていた。「ここに住みたい」と伝えた。「この季節は白でなくてはならない。それにあなたの興味をひとり占めしてしまうような色であってはならない」私は、目を反らしながらもしっかりときいろを取り込んでしまえるような演技を練習しておくべきだったと内省した。

2012-02-13 00:48:54
@prefab000

#twnovel 電話が鳴っている。疎ましく感じ、電源を切る。しかし昨日「電源は切らない」決め事をしたばかりだった。慌てて電源を入れる。また曲が流れる。私が好んで設定したらしく、いつも同じ曲が流れている気がする。ああ、鳴り止んだ。次は「電話に出る」決め事をしなくてはならない。

2012-02-09 06:16:28
@prefab000

#twnovel 僕は月の出ている晩が好き。「それは思い込んでいるだけだよ」「私にとってはコンビニの電灯の方が現実的だし、安心する」「でも夜道を歩く猫はとてもかわいいと思う」「お腹減った」「映画借りていこう」「夜食も調達しよう!」「寒いから早く帰ろう!」僕は月の出ている晩が好き。

2012-02-06 04:21:47
@prefab000

#twnovel 調和する空気を割ったのは玄関に投げ込まれた手紙でいざ開封してみたところでやはり配慮のない言葉が並べられていたし、私はまともに全部を音として認識しない方法で自分を守った。出掛けなければならない。私は。手袋を探すけれど見当たらない。私は出掛けなければならないのに。

2012-02-05 00:25:33
@prefab000

#twnovel 玄関が外に繋がっているというから、扉を開いて外に出ようと考えたけれど靴がない。仕方がないから部屋に戻るその途中、声が届く。「今日は雨も降るから」部屋に戻った私は、靴と傘を、注文した。主に、靴の種類を選ぶのは楽しかった。私は扉の向こうについてなんとなく疑い始めた。

2012-02-01 09:42:56
@prefab000

#twnovel 『眠るときはおふとんで寝ましょう』良い子の条件であるが、その通りにしたところで耳元がうるさいし、全身が気持ち悪いから這って出る。この条件、部屋に大きく貼られているから、墨を使って、真っ黒にしてしまった。「  」代わって、一部の言葉がつかえなくなったが、忘れた。

2012-01-30 15:53:07
@prefab000

#twnovel 荷物の受け取りを指示されていた。予定の時刻に呼び鈴が鳴り、警戒しながらも扉を開ける。「――さんですか」私は頷いた。「名前を書いてください」その時これは私が現在使用している名前ではないなとようやく気付いたが、既に荷物は手元にあった。こうして私は指示通り受け取った。

2012-01-30 14:34:00
@prefab000

#twnovel 時刻通りに到着しなかったはずの私の名前はすでに出席表にチェックが付けられていた。同僚に声を掛けたが「さっきも挨拶したじゃない」上司に確認したところ「既に担当の場所にいただろう」と。部屋に急ぐが誰もいない。足元にメモ用紙を発見した。私の名前が書かれていた。

2012-01-29 14:43:23