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茂木健一郎 @kenichiromogi
しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!
茂木健一郎 @kenichiromogi
「連続ツイート」第514回をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 今朝は、このところ質問されることが多かったあるテーマについて。
茂木健一郎 @kenichiromogi
わむ(1)脳についていろいろ質問されるが、聞かれることが多いことの一つが、「どうしたら忘れることができますか」という問い。つらい思い出や、ネガティヴな感情など、それにとらわれると生きるのが困難になることを、どうしたら忘れてそこから離れることができるのか?
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わむ(2)基本的に、脳の中にいったんできあがった痕跡を消すことは難しい。それに注意を向けて思い出すと、かえってその回路を強めてしまう。だから、「忘れる」ためには、痕跡を消すというよりも、生きる上での重要度を低くしていけばよい。ほかのことに比べての相対的比重を小さくすればいいのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
わむ(3)あることを思いだして生きる上で邪魔になるということは、脳の中にいつもたどる「A」というルートができているということ。それ自体を消すことができなくても、「B」や「C」や他のルートをつくって、そちらの方をよく使うようになれば、「A」自体は消えなくても、次第に使わなくなる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
わむ(4)結局、「喜び」を基準にするのが良い。自分の脳が深い喜びを感じる新しいことに挑戦し続けること。そのことによって、脳の中にさまざまなルートができて、単一ルートにこだわらなくなる。生き方が、より柔軟でフレキシブルになっていくのである。それが「忘れる」力。
茂木健一郎 @kenichiromogi
わむ(5)「忘れる」ことは、最高のアンチエイジングである。過去にどんなことがあったとしても、あたかも今朝生まれたような顔をしている。そんな人はいつまでも若いし、子どものような好奇心に満ちている。経験したことが消えるのではない。隙間や空白の方が大切になるのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
わむ(6)もっとも、ネガティヴな記憶の中には、忘れようとして抑圧すると、かえって無意識の中で復習をすることがある。押さえつけようとするとかえって、意識の中に甦ってきたり、その人の世界観を支配してダメにしてしまうのだ。そんなときは、敢えて向き合うことも大切。
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わむ(7)向き合うことで、記憶そのものが消えるのではない。その脳内の文脈や意味が変わるのだ。たとえば、失恋の記憶。なぜ、その人が好きだったのか。関係性はどんな意味があったのか。そんなことを振り返ることによって、記憶の意味合いが変わってくる。脳がシステムとして安定する。
茂木健一郎 @kenichiromogi
わむ(8)ある程度心の余裕ができたときに、敢えてネガティヴな記憶に向き合うこと。この、prolonged exposureと呼ばれる手法は、私たちが成長する上で時に必要となる。負の体験をも、敢えて自分が育つ上で滋養をあたえてくれる土壌へと変えることができるのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
わむ(9)ネガティヴな感情の作用のうち最悪なのは、「ルサンチマン」(恨みの感情)に転化してしまうことで、そうなるとその人はもはや成長しないし、子どもの太陽を失ってしまう。ルサンチマンにとらわれないためにも、以上に記述したことを参考に、負の記憶をうまく処理してください。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第515回、「忘れるためには他のルートをつくることが大切だけど、時には、向き合うことも必要になる」でした。
茂木健一郎 @kenichiromogi
あー、今日の連続ツイートの内容は、『脳と心の整理術 忘れるだけでうまくいく』に書いてあります。

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