副会長と書記のはなし

ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

@rkmea 「……ん」ようやっと人心地がつく。落ち着かないのは眼鏡を外していたからだけ、だろうか。フレームの部分がまだ少し温かい。──ふと、ひとつ聞いてみようと言う気になった。「アマネ」

ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

@rkmea 「……お前は、安心して涙が出ることはあるのか？」

内藤めあ @rkmea

@Kanoh_ds 「安心して？涙？」唐突に何を、と思ったがすぐにわかった。なる程、課題の事か。…本気で月末目指してるんだ。「…ふーん？」ーでも、ちゃんと言った。ノーヒントだって。http://t.co/Io2JJrgT 　「ないしょ。」

ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

@rkmea 「確かに」忍び笑いにつられ、吐息がこぼれた。「今ここで聞くのはフェアじゃねぇな」ぽすん、と天音の頭に手を置いて、軽く撫でる。その表情が僅かに綻んでいたことに、自身気づいてさえいない。 http://t.co/HK0WfaY3

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内藤めあ @rkmea

@Kanoh_ds 「ーっ！」また、その笑顔。ねぇ刀真、あなたちゃんと気付いてる？あなた今、笑ってるのよ。すっごくすっごく優しい顔で。…あぁほらダメだ。また。 http://t.co/L3F6h89I 　「…私の方が年上だって、言ってるじゃない」どうしよう、また変な顔してるかも。

ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

@rkmea 「……お前は」また──彼女が涙を見せている。あれ程戦場で酷使しても弱音ひとつ吐かない（悪態は出るが）彼女が。「オレが答えを出す前に、追加問題でも出す気なのか」

ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

@rkmea 少し身をかがめて、視線を合わせる。そっと指を伸ばして、うかんだ涙をすっと拭う。──指先がじんわりと濡れた時、不思議なほど自分の気持が穏やかになっている気がした。──安堵して泣いてしまうのではないかと言うほどに。 http://t.co/Ctwxjzpv

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ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

@rkmea 「そうか」指先から伝わるぬくもりが気付かせる。そんなことか。考えもしなかった。「……僕は、随分と──心配させていたんだな」自分と、そして周りと。本当に──呆れるほど優しい娘だ。

内藤めあ @rkmea

@Kanoh_ds 「っひゃっ…！」屈まれて いきなりぐっと縮まった距離に思わず一歩引いてしまう。(なななな何なのよ…っ！)最近ずっと調子を狂わされている気がする。…そっと頬を掠めた優しい温度。そしてそこから伝播していく、熱。ー…くらくらする。(～何これ…っ！)

内藤めあ @rkmea

.@Kanoh_ds 彼のこの変化は喜ばしいものの筈だ。それなのに。(…こわい。)あなたがあんまり優しく笑うから。…この熱を信じてしまいそうで。(でも、まだ。まだ『解答』を聞いていない。)そうよ、それこそフェアじゃない。ちゃんと、待たなきゃ。彼のためにも、…自分の為に、も。

内藤めあ @rkmea

.@Kanoh_ds 「…その続きは、また今度聞くわ。…ちゃんと。」…だって今聞いちゃったら、厳しい採点なんて、ぜったい、むり。　 http://t.co/4L6bSyh7

ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

@null 「……そうだな」眼鏡を外す。何故そんな気持ちになったのか分からないが、もう少しはっきりと、彼女の顔を見たかったから。きっちり二秒間、おだやかな表情のまま、天音の瞳を見つめる。 @rkmea http://t.co/lGBv9chN

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ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

@null それから、またいつもの仏頂面に ─眉間の皺が心なしか減った気もするが─ 戻る。射抜くように真っ直ぐな視線をそのままに、彼女の要望に応える形で返答する。「明日の放課後、時間を空けておけ。続きはその時に言う」 @rkmea http://t.co/D11h0IQL

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ファラオ・キッショウイン @Kanoh_ds

副会長が書記に好きだと言ってみると、「知ってる」とこちらに柔く微笑みかけてきました。 http://t.co/IRQkKqsR