減災に向けた施設内教育・訓練セミナー 第4回

東日本大震災を経験した医師,看護師,在宅酸素療法業者の立場からの経験知を共有しました。
1
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

今日は東京看護協会で減災に向けた施設内教育・訓練セミナーに参加して,講演会・シンポジウムしてきます(^_^) #Mitigation

2012-03-03 10:05:04
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

災害と心のケア 日本では阪神淡路大震災,地下鉄サリン事件で心のケアや災害弱者の概念が一般化された ストレスから回復する力はだれでも持っている。しかし一部のものには長期的な影響を与えうる。 #Mitigation

2012-03-03 15:09:46
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

PTSDとはTrauma体験の1ヶ月後に置いてもTraumaの最体験,Trauma関連の刺激からの回避や反応性の麻痺,持続的な過覚醒の症状が続いている。 #Mitigation

2012-03-03 15:11:01
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

災害で心の影響を受けやすい者として,生命の危険が高かったヒト,近しいヒトを失ったヒト,経済損失の大きい人,女性(特に妊婦),子供,高齢者,障害者,外国人,支援者や救援者が挙げられる。 #Mitigation

2012-03-03 15:13:49
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

被災者への急性期の心のケア対応として,被災者の回復を促進すること,二次的に傷つけないこと,被災者はメンタルヘルスへ抵抗を示すことが少なくない,被災者をビョウキやメンタルヘルス扱いしない,個別対応が困難なときには重症例や高リスク群を優先する #Mitigation

2012-03-03 15:15:29
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

発災後に,様々な著名人や芸能人が沢山被災地に入り,被災者に対して支援活動をしていた。しかし支援者に対する支援活動をした芸能人や著名人は恐らく一人「長渕剛」だけだろう,とのこと。 #Mitigation

2012-03-03 15:17:23
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

被災者への急性期の心のケア対応。急性ストレス反応は誰でも起こりうる。大多数は自然回復するが,少数が永続的な障害となる。特殊なカウンセリングは不要。安心・安全・生活必需品を提供する。現実的な支援を行う。中長期的なフォローアップへの引継ぎや連携を目指す。 #Mitigation

2012-03-03 15:19:02
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

NT9.11テロでは,建築業や個人ボランティアの方々がPTSDを特に多く受けていることが分かった。 #Mitigation

2012-03-03 15:19:52
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

被災者は震災に伴うTrauma,家族・財産・仕事の喪失,故郷を離れることでのコミュニティ喪失,避難先への適応,震災体験をなかなか共有できないといったストレスを抱える。そのため孤立化させない対応が重要。 #Mitigation

2012-03-03 15:21:17
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

大震災1周年に向けての心構えとして。テレビでは特集番組が組まれている。震災当時を思い出し,不安が増えるだろう。それは自然な気持ちである。テレビなどの刺激は,その気持ちを煽るため,最小限に。 #Mitigation

2012-03-03 15:25:48
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

3.11など重要な日は,大切な人同士と過ごすことをオススメ。特に小さいお子さんは一緒に過ごすのが良い。気持ちは溜め込まないこと。 #Mitigation

2012-03-03 15:27:17
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

惨事ストレスは組織で取り組むこと。継続性・包括性・連携・心構え・モチベーションの維持が大切。 #Mitigation

2012-03-03 15:30:29
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

大震災1周年に向けて,業務を振り返る良い機会である。仕事をペースダウンするのに。当時や今の思いを仲間と話し合う機会として。自分の業務は人々のために頑張っている重要な仕事であり,誇りをもてる仕事だという認識が大切。お互いにお疲れ様と声掛けを。 #Mitigation

2012-03-03 15:31:58
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

震災から現在まで業務は無限で,走り続けてきた。しかし出来なこっともある。それはしょうがない。出来たことを褒めましょう。走り続けることは困難なので,細く長くを目指しましょう。 #Mitigation

2012-03-03 15:32:58
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

救援者への組織的治療としてデブリーフィングがあるが,科学的には有効性を否定されている。しかしピアサポートとしての意義はあるので,自然なデブリーフィングが大切。 #Mitigation

2012-03-03 15:34:24
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

有事の準備は平時から。平時からの心のケア体制の準備。管理者にメンタルサポートの重要性を説明,日頃からの研修や啓発,各関係者との連携,メンタル専門医によるアウトリーチ #Mitigation

2012-03-03 15:36:57
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

人々のために働いた人達の回復には,人々の思いやりが必要。尊敬とねぎらいを。 #Mitigation

2012-03-03 15:37:46
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

宮城県の女川原子力発電所は,津波が更に80cm高かったら福島原発と同じような惨状に陥っていた可能性あり。その場合,指定されている初期被ばく医療は全て警戒区域に入り,機能できなくなる。今後,新たな施設指定が必要になる。 #Mitigation

2012-03-03 15:42:26
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

被災地に観光バスがやってくるのは,当初は物見遊山と感じて不快感があった。しかし現在は学びの場として今後の災害対策へ繋がることを期待して,是非みてもらいたいと思っている,とのこと。 #Mitigation

2012-03-03 15:44:23
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

在宅酸素療法の患者さんに対して,以下に早く酸素ボンベを届けるかが,業者として重要であった。そのため社員と家族の安否確認のあとは,迅速に患者さんの安否確認と,酸素供給ラインの確立に走った。 #Mitigation

2012-03-03 15:46:57
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

震災前から構築していた,災害時情報システムが発災後の在宅酸素療法患者の安否確認を迅速に行うために有効であった。 #Mitigation

2012-03-03 15:48:36
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

在宅酸素療法患者さんから電話でボンベ要請の連絡が沢山くるが,全てに円滑に対応するのは困難だった。その際に患者さんから「つまり私が死んでもいいのですね?」と言われたこともあった,とのこと。 #Mitigation

2012-03-03 15:50:00
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

某メーカーは台風対策として備蓄していた酸素ボンベを熊本から550本ノンストップで供給。毎日40人の支援者が全国から来た。西日本からトラックチャーターし,毎日5便走らせた。震災地域24356人の安否確認を2週間で実施した。 #Mitigation

2012-03-03 15:51:49
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

在宅酸素療法患者さんの40%は病院へ,30%は避難所へ,17%が家族・親類宅へ避難していたとのこと。手段としては徒歩18%,自家用車50%であったと。 #Mitigation

2012-03-03 15:55:23
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

そのため在宅酸素療法患者向けの酸素濃縮器を,病院内あるいは病院近くの建物に設置する「HOTステーション」が今後必要になるだろう,と。恐らくこれまでの災害対策ではなかった概念で,具体的なエリア設定など課題は大きい。 #Mitigation

2012-03-03 16:02:53