それぞれの３月１１日　samurai_women7さん

@samurai_women7

今もあの時のメンバーとその時の出来事を話題にするけど、生涯忘れることができない程いい仕事が出来た、ありがとう、、と言われる。 私はこの一言だけで一生誇れる物ができたと思う。 （すっぽかそうと一瞬思ってた癖にだ 笑）

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実際遅番はすっぽかして来なかったので、その日は朝から夜まで通しで働く羽目になり、翌日も来なかったので同じメンバーで2日間乗り切った。

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いざという時、どう行動するかで人の信頼度が決まると思う。 今となっては正直に行動して良かったと思うし、ほんとうに信頼出来る仲間もできた。 後悔するような事をしないで良かった。心からそう思う。 と、手前味噌になりました。

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不思議な事に震災後はびっくりする程ハイだった。 変に前向きだったし。 そうでなきゃやっていけないから、無理してたんだろうけど。 職場でもちょっとバランス崩すと一気に崩壊しそうな程皆気を張ってたから、そうならないように心がけていたんだと思う。

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それでも勝手な人はいるけど見て見ぬ振りもできた 私生活でもそうだった 夜になる度不安になる これからどうなるんだろう・・・不安で押しつぶされそうだったけど、それを口に出してしまったところでいい事なんて一つも無い。 普段は感情丸出しの私があそこまで感情殺したのは初めてかもしれない

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いつになったら電気が通るんだろ・・水は・・。 子供を置いて仕事に出るのは心配だったけど、逆に仕事に行ってたほうが気が紛れたと言うのが本音だった。 震災から丸3日たった休日、ガソリン求めにあちこちのスタンドを巡ったけどどこも長蛇の列。 待っている間にガス欠になりそうなくらい

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どこも入れられそうも無い・・・ 諦めて自宅に帰ろうと思ったら、通りかけの八百屋さんで野菜が好きなだけ買えそうな所があった。 （それまでは、この辺のお店は数時間並んでやっとお一人様2品までだったので） 新鮮さはなかったけど、そんな贅沢いってられない。

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なるだけ水と火を消費しない野菜を選んで、ふと脇をみると『おにぎり』の張り紙が！ 目を疑った。 ここしばらくカップ麺とか乾き物しか口にしてない。 しばらくは炊いたお米のご飯は無理だろうと諦めていた。 おにぎりあるんですか？ 聞いて見たら、塩にぎりだけどありますよとの事。

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塩にぎりでもご馳走だ。 家族分を買って、さっそく車の中で食べた。 涙が出そうなくらい美味しかった！ 塩とご飯だけのシンプルなおにぎりがこんなにも美味しいなんて。 あの味は忘れない。子どもたちにも忘れて欲しく無いと思う。

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たったそれだけで幸せな気分になれるなんて今までには考えられない事だったなぁ。 久しぶりに心がほんわりした。 気分良く自宅に向かうと、来る時についてなかった信号がついている。 次の信号もまた次も。 自動販売機も灯がついていた。

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どこで途切れるか恐々としながら・・家の直前で途切れたらショックだよなぁ・・。 一つ一つ灯を確認しながら家についた。 一旦ブレーカーを下げて、電気を入れた瞬間のあの感動はなんともいい難い。 狂喜乱舞ってこの事だよな （笑） 皆で喜び合った。 これでやっと不安な夜が終わる・・。

@samurai_women7

電気の次は水。 今日も出ない、次の日もまだ出ない。 震災前は非常用にペットボトルの数本用意してたけど、いざライフラインが途絶えると焼け石に水みたいなもん。 家中の容器、鍋やバケツ、ゴミ箱ににまで配給でもらって来た水をストックしておかないとあっという間になくなる。

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結局水道が復旧するまで1週間以上かかったけど今まであって当然のような資源のありがたさを知るには高すぎる授業料だった。 しばらくガソリン不足は続いてたけど、徐々に生活基盤は元に戻りつつあった 職場の方は完全復旧まで半年かかったけど、私自身このくらいで済んだので被害のうちには入らない

@samurai_women7

が、張り詰めてた気持ちが緩んだ頃、何もする気が起きなくなってきた。 笑うことも後ろめたい、無駄な買い物も後ろめたい、趣味のジョギングなんてもってのほか。 無駄に汗かいて水を使うのも悪いし、そもそもこんな大事の時に呑気に走ってる場合じゃ無い。

@samurai_women7

仕事以外は家に閉じこもる日々が続いた。 そして驚く程集中力が出ないのだ。 家にいても本を読む気にもなれないし、映画も見る気にもなれない。 全くの無気力状態に陥ってしまった。

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仕事以外は家に閉じこもる日々が続いた。 そして驚く程集中力が出ないのだ。 家にいても本を読む気にもなれないし、映画も見る気にもなれない。 全くの無気力状態に陥ってしまった。

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水道が復旧しガソリンも並ばなくても良くなった頃、気になってた事を確認しにある被災地を訪れた 自分もバタバタしている間、一人だけどうしても安否の確認ができな人がいた 海が近いとはいえ、まさかいくらなんでもあそこまでは来るまい きっと良かったと笑って再開出来るに違いない、そう思ってた

@samurai_women7

幹線道路から知人宅に向かう路地に入り込んだら、ガラリと景色が変わっていた。 見渡す限り泥の海だった。 その時点で知人宅はどうなったのか容易に判断出来た。 所々捜索中の消防車の赤いランプが光ってる。 怖い、、、私は逃げ帰ってしまったのだ

@samurai_women7

来た道を帰らず、迂回しようとした道の両脇や中央分離帯は津波で流された車で埋め尽くされていた。 何てこと、、。 張り詰めていた気持ちがきれそうな時にこの光景を目の当たりにして、無気力に陥ってしまったんだと思う。

@samurai_women7

震災から１ヶ月以上がたち、家に閉じこもっている間に春がやって来た 『元気を出せない人は休んでいいんだ、元気がある人が助けて行けばいい』と誰かが言ってた 何も失ってない自分が伏せてどうするんだ？ その時に思いついて行った大河原の一目千本桜 http://t.co/LOhbC9oS

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@samurai_women7

自分の中の灰色の世界が急に彩られた。 (因みにこの辺は白石の城下町。 町を歩いていると全壊判定を受けた沢山の家の玄関に赤い紙が貼られてる。ここも地震で大きな被害を受けてる)

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今までは桜自体は 好きなのだが、この季節はそれ程楽しいものでは無かった。 これほどにも桜に癒された事は過去には無かった。 土から伝わる暖かさも、小さな雑草の花も全て慰めてくれる。

@samurai_women7

しかし、ふと現実に戻る。 ここはこんなに暖かいのに、すぐ向こうはまたあの惨状のままなのだ。 また異体の知れない罪悪感に襲われる。 この日ほど、自分の感情の起伏の激しさを感じた日は無かった。 やはりこの震災で傷つかなかった人はいないんだ。

@samurai_women7

この日を境に、復興の為にまずは自分が出来ることをしようと決めた 普通に生活して、しっかり労働して消費する 意識してしまうと普通に暮らすというのが意外と難しいもんだったけど(^-^;) 震災前、自分はどうやって生活してたのか、何して遊んでたのかがさっぱりわからなくなってた。

@samurai_women7

趣味のジョギングも再開した。 走らせてもらっていると言う事に感謝しつつ、走った距離の分募金する事にした。 あー、そろそろ何が言いたいのか分からなくなってきた(笑)