為末さん【深く入り込むという事】について まとめ

深く入り込んだそれを失った時に、考えるべきことは「無くしたモノ」にではなくて「得たモノ」にフォーカスを当ててみる。大切なそれを失ってしまうと失った事だけに意識が行ってしまいがちになるけれど、それがこれまでに自分に与えてくれたモノのほうがよっぽど大切なんだと僕は思っている。結果に至るまでの副産物それが本当の宝だったりする 考え方であったり、友人であったり、心構えであったり・・・。フォーカスをそこに当ててみればよく解る。君が失った替りに得たものはなんだい?
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爲末大 Dai Tamesue 熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【深く入り込むという事】について

2012-03-16 22:55:32
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人が何かに深く入り込むという事は、同時にそれだけ傷つくリスクを抱えるという事になる。なぜなら人は深く入り込むほど、失った時に喪失感を抱えて傷ついてしまうから。人生でその痛みを知っている人は時々、物事に深く入り込む事を避けるようになる。

2012-03-16 22:58:30
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怪我で競技を退かざるを得なかったアスリートが、もうあんな思いをしたくないから、何かを大好きになりたくないと言っていた。もう人を好きになりたくないと、似たような事を言っていた女性もいる。人は純粋に夢中になればなるほど、失った時にひどく傷つく。

2012-03-16 22:59:42
爲末大 Dai Tamesue 熟達論発売中 @daijapan

だから入り込めないのではなくて入り込まないようにしている人もいて、何かに夢中になりそうな時に自分で自分にブレーキをかけている。でも、人の心はコントロールできないから惹かれるものは惹かれてしまう。それを必死で引き止める自分の理性との間で綱引きが起きて、それが辛い。

2012-03-16 23:01:12
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特に子どもの頃に何かを失って強烈に傷ついた人は、本当に欲しいものであればあるほど、無意識のうちに予防線を自分に張ってしまう。いつかなくして傷つく事を思うと怖いから、それ大事じゃないし、と自分に思わせて手綱を引く。欲しい物であればあるほど、欲しくないと言っておかないと怖い。

2012-03-16 23:05:40
爲末大 Dai Tamesue 熟達論発売中 @daijapan

走る事が本当に全てだと思っている時期があって、あの時は強烈に入れこんだ状態にいたんだと思う。そんな風に価値観が一色に染まる時、人はとてつもない努力ができて成果も出るのだけれど、同時に危うさもあってあの時僕が陸上を失ってたら、どうかなってたかもしれないと今振り返ると思う

2012-03-16 23:08:05
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退路を断ち、選択肢を断ち、競技に一心不乱に邁進するのが日本では素晴らしいとされる競技観だけれども、それによって燃え尽き症候群になってしまったり、自殺してしまったアスリートもいる。人はそれが全てだと思えば思うほど、失った時に途方に暮れる。

2012-03-16 23:10:40
爲末大 Dai Tamesue 熟達論発売中 @daijapan

【まとめ】人が何かを大好きになるってことは、終わりが来た時に切られるような痛みがあるのだけれど、本当は夢中になれた日々自体がとても貴重で確かに輝いていた事にいつかは気付く。でもそう思う迄は時間がかかって、結局辛いものは辛いんだよなと多くのアスリートを見て、何とも言えない思いを抱く

2012-03-16 23:16:11
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それが好きだっていう状態と、それしかないって状態は違って、後者は強烈なエネルギーを持っているけど同時に自分も壊しかねない。後者から前者への移行をスムーズにする為には、自己愛が鍵なんだと思う。つまりそれが無くなった状態の自分を愛せるかどうか

2012-03-16 23:42:43
爲末大 Dai Tamesue 熟達論発売中 @daijapan

好きなるのに競技力は関係ないと僕は思うんです RT @kusamo_saitaro: @daijapan そこに行き着く人は、一流のアスリート。二流三流の場合は、努力はするものの行き着けないので、諦めが先にくる。従ってそれが終わった時のダメージは小さい。

2012-03-17 00:48:49