読書の必要

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棚橋弘季 @et_toi

言葉を操るSPECっていくつか種類がある。僕のは言葉の置き場所を正しく認識する、それだと思う。言葉と言葉の関係や構造が見えてしまうので、人の話などが絵のように見える。話すのとかは特に得意ではない。

2012-03-15 20:37:16
棚橋弘季 @et_toi

言葉というのは、それ自体、形をもっているように感じる。固有の形があって、それがパズルのピースのように重なるから、関係性や構造が見える。とはいえ、それは1つ1つの単語に形があるというのではない。単語は必ずしも言葉のモナドではない。

2012-03-15 20:42:00
棚橋弘季 @et_toi

言葉のモナド、そして、その形を感じられるようにするのが、本当の意味でインフォメーション・アーキテクチャのスキルだと思う。セマンティックにやってるだけじゃ、表面的に遊んでいるにすぎない。そんな程度なら代数や記号を使って操作できる。それは言葉ではない。

2012-03-15 20:44:09
棚橋弘季 @et_toi

言葉工作というジャンルの確立を画策してみようか、と。言葉を図画工作のように視覚触覚的に形にしていきながらアイデアを出したり、世界を描いたりする技として。

2012-03-15 21:58:43
棚橋弘季 @et_toi

なぜ人は言葉を扱うために、音声言語だけに満足せずに文字という視覚言語を必要としたのか。おそらく言葉は最初から視覚的な形をもっていたのだと思う。それがむしろ文字によって、元々もっていた視覚性が忘れられたのだと思う。

2012-03-15 22:02:57
棚橋弘季 @et_toi

おなじ思い出でも、それをどんな言葉を使って記憶するかでまったく違うものになる。特に自分の言葉を使って覚えておくのではなく、他人の言葉に当てはめて覚えてしまうと、大切な思い出も陳腐なものになりかねない。

2012-03-15 22:25:03
棚橋弘季 @et_toi

思い出は自分自身の言葉を使って覚えてこそ、自分の大切な思い出にできる。それも言葉工作が目指すところ。

2012-03-15 22:26:24
棚橋弘季 @et_toi

言葉がうまく操れないと感じてるなら、その理由はひとつしかない。それは圧倒的に読書量が不足しているということだけ。こういうとネットで毎日たくさんの情報を目にしてるという人もいると思いますが、残念ながらネットの情報では言葉を操る力は鍛えられない。それは1つ1つの文章が短すぎるから。

2012-03-17 11:01:37
棚橋弘季 @et_toi

せめて平均的な小説レベルには、文章がひとまとまりにまとまっている長さが、言葉を操る力を鍛えるためには必要。小説全体に配された言葉の関係を理解する力が身につかないと、複数の言葉の関係性を頭の中だけで把握することができない。

2012-03-17 11:04:22
棚橋弘季 @et_toi

ネットの1ページの情報では関係性を読み解く力を鍛える訓練にはならないし、複数のサイトの情報を編集的に組み合わせて読み解く力は、ひとりの作者が長いストーリーを理解し読み解く力とは別もの。それは両方必要。

2012-03-17 11:05:50
棚橋弘季 @et_toi

結論としては、うまくしゃべれない人、言葉を書き綴れない人は、本を読めと。でないと、まともに自分の考えを発展させる思考ができないし、他人の話を理解する力が身につかない。つまり、この社会にいながら社会から疎外された状態が続くと。そこで孤独を嘆いても仕方ない。読書が足りないのだから。

2012-03-17 11:08:35