#この書き出しいかがですか まとめその10(3/18~23)
無防備に見せたお腹。この3年間、懐かせるために辛抱強く接した。餌で徐々に距離を縮めていき、私の手から直接餌を食べるまでになった。そして今日、ついに喉を鳴らしてお腹を見せる。でも君に会えるのも今日で最後。誰に対してもそんなに信頼しちゃダメだよと言うと、「ニャー」と頷いた。#書き出し
2012-03-23 23:14:06迷子さんたち
すみません、まとめ製作者の非力さ故です(◞‸◟)
取得漏れもあるかもしれません(´・ω・`)
夜になるとお腹の底から下から、もやもやした不愉快な性感が、乳房を中心にべたつきを増す。シーツだけ乾燥機にかけておいたベッドに潜り込み明かりを消してから、何秒、何十分、もしくは真夜中突然にそいつは姿を表す。叫びたいのに息しかもれない。きっと私は下腹に巻きつかれているのだ #書き出し
2012-03-19 18:33:31「ね、光らせてよ」人に懇願しながら、自分も黄緑色の目玉をらんらんと輝かせる。暗視モードに移せばいい、「却下」目を閉じてもレーダーで捕捉出来るだろう、「味気ない」一体何がしたいのだ。時折こいつの言い分は俺の理解の範疇をとびこえる。「瞳の光をたよりにキスしたいんだよ」 #書き出し
2012-03-19 19:00:03いつまでたっても娘は玄関から顔をださない、ただ苛立ちだけがつのる。あいつは朝から「行きたくない」とばかり呟いていた、ちょっとしたストライキなのだろうか。あまりにも来ないので様子を見に行くと鉢合わせる泣き顔。「靴ひもがだめぇ」その子のブーツは紐の混乱でぐちゃぐちゃだった #書き出し
2012-03-19 21:44:05油をぷかぷか吐き出す口も、水流を巻き起こす瞬きも、宙をなでる指先足先、何一つはっきりとしない彼女の目印は、赤く錆びれた空間の中でもひときわ輝くブロンドだけだった #書き出し
2012-03-19 22:11:59この世には二種類のカウンセラーが居る。大丈夫だ、と思わせるカウンセラー。そして、大丈夫か?と思わせるカウンセラーだ。前者が俺。「友達できなくて」よくある悩み。「友達っていらんよ。俺なんかさー(略」「あの私の方が大丈夫そうなので、先生の悩み聞きましょうか?」今回も俺GJ!#書き出し
2012-03-20 09:29:42記憶というものは香りとともにあると思う。その香りをたどれば、あのときのことを思い出すことが出来るのだ。 高校生の時に思いついた #書き出し タグ見て思い出したのですが懐かしいです。
2012-03-22 21:57:30朝、宝くじ当選に驚がくしている時、芥川賞受賞の一報が入ってきた。昼、ガン末期だった妻が、笑顔で祝客たちを持てなしている。妻の命と引換に悪魔と取引して、世界で一番やさしい呪いにかかった私は、いま人生最良の毎日を過ごしている。寸分違わない一日を明日も、またその次の日も。 #書き出し
2012-03-23 17:14:00