同題ssTB自分が書いたやつまとめ

mrk @mariko_tanka

風がばっさばっさ吹いて、横殴りの豪雨に叩かれる。口に水が入ってくる。何やってんだ俺ら。腹が痙攣したみたいに笑いが止まらない。バニーもにやけてる。顔はもうよく見えないが、きゅっと上がった口の端が手に触れる。にやけたままキスする。笑う。馬鹿みたいに、雨の中。〈笑う〉#同題sstb

※ @abiabi722

→何個か書くと、三個目くらいに気に入ったのができたりする。視点を変えていろいろ試して、とりあえず書いてみる。書いて、眺めて、気に入ったり、駄目だなって思うのも楽しい。あんまり考えないで、とりあえずネタ出し、って感じですね。膨らませて支部に上げようかな、とか思うのもあったり…

※ @abiabi722

→短い話だから、読む人に委ねる部分をおおきくしたいなぁ、と。バディの会話のみとか、想像させやすいかな、と思って割と多用している…。書いたら、適当に削る。二回くらい削って足し削って、ってするとたいていちょうどよくなる。長すぎるやつは、あきらめる。→

※ @abiabi722

メイキング…お題が出たら、バディがそれをしてる情景を思い浮かべる。浮かばないときは、お題の意味をなんとなく膨らませて、イメージする。考えすぎると長くなるので、あまり詰めずに適当に浮かぶままぽんぽん書く。説明しすぎないように。背景が分からなくてもいいや、くらい。→

※ @abiabi722

笑わないで、もう。あなた、ひどい。笑いすぎ！僕が泣くなんて珍しくもないでしょう。うぅ、うるさいな、ええ、嬉しいんですよ。四十間近のオジサンを好きになって告白して受け入れてもらって、泣けるくらい嬉しいんですよ！悪いか！？あなた、本当に最低だな！〈笑う〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

俺とロイズさんは並んで小さな青空を仰いだ。「今日はまた、勢い良かったねぇ」「屋上までいくの、久しぶりですね」「修理するの面倒だから、専用のダクトを作ろうかって案があってね」「いいですね、それ」はは、と乾いた笑い。サンサムエスケープ、いい加減やめてくんねぇかな。〈穴〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

穴が開いていれば何でも良かったとバニーは言った。腹が立った。散々いたぶっておいて、何て言い様だ。思わず拳を握って振り向いたら、バニーは無表情でぼろぼろ涙だけ流していた。泣いていることにも気づいていないみたいだ。俺は何も言えなくなって、馬鹿みたいに立ち尽くした。〈穴〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

初めて見たときは厭味しか感じなかった。慣れるにつれて、煌めいてみえるようになった。星が映っているのかと思うほどだった。憧れて、手に入れたいと願った。いま間近に覗き込む彼の瞳は、空虚な穴だ。どんな光も届くことのない、その深淵。〈穴〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

春って、くすぐったくてわくわくして、いいよな。ちょっと酒も入ってるし、今すごくいい気分なんだ。なぁ、だから今だよ。バニー。いますぐ来て〈春〉#同題sstb

※ @abiabi722

「あなたがやってることは売春です」ホテルのスイート。シーツはぐしゃぐしゃドロドロで、何やってたかは明白。断罪するバーナビーの声は可哀想に揺れていた。俺はなんとか笑おうとする。「アナルセックスは売春規制法の性交にはあたらないんだ」これはセックスじゃないんだって。〈春〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

雨が途切れたすきに、夕食にするつもりでデリで色々買い込んだ帰り道。雲の切れ間に久しぶりの星空が見えた。オレンジ色の明るい星。もう春の星座だ。あったかいと眠くなるな。そんなのあなたいつもでしょう。冬は終わり、僕はいつの間にかあなたに恋をしていた。〈春〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

バニー、グラビアの時のドヤ顔どうにかなんないの？あれ見ると最近可笑しくて仕方ないんだよ。普段どおり笑えばいいのに。ん？俺が一緒に撮られればいいの？まぁいいけど。バーナビーの自然な笑顔は『ワイルドタイガー依存性スマイル』としてメディアでは有名である。〈依存〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

虎徹さんのおなかに左耳をくっつけておかないと、僕はうまく眠れない。〈依存〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

お前やだ、俺友恵がすきだもん。こっち来んなよ。嫌いだって！お前なんか、嫌いだ。もう行けよバカ兎。くっつくな。友恵のこと忘れたら、俺、〈チェイサー〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

寝ぼけながら新着メールを見て飛び起きた。慌てて昨夜脱いだシャツを引っ掛けて、財布だけ掴んで家を飛び出す。中央駅までタクシーを急かして、ふと窓を見たら見慣れたバイクが。同じ速度で併走する。強い風に暴れる金色の髪。目があった。「逃がさない、結婚しましょう」〈チェイサー〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

ねぇごめんってばバニー。しょうがないだろお仕事だし。いっぱいくわえたけどバニーのがいちばん……ごめん。なあ、いい加減これ外してくれよ。用たせないじゃん。う、腹いたい。それに、俺、お前専用のトイレなんでしょ？下のおくちにもお前のおちんぽみるく、くれよ…なぁ…〈トイレ〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

深いところでちんこが痙攣してる。いったんだ。何回目だろ。頭が痛くてあんまり物が考えられない。縛られた腕が痛い。ちんこを抜かれたら一緒に中のがドロッとあふれた。いい眺め。バニーが笑う。「今日からあなたは僕専用のトイレです」……肉便器って、言いたかったのかな〈トイレ〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

勢いが強いとびっくりしちゃいます。最初は弱めで。温いお湯ですから大丈夫。このボタンで位置を調節して…当たりました？そうしたらね、お尻で水を飲むみたいにして。緊張しないで…うん、入った？上手ですよ。（相棒にウォシュレットの使い方を教えてもらいました）〈トイレ〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

ぷーりんはすてーきなたーべもの。また変な歌を作ってる。馬鹿か。ふわとろプリンとやらが最近の気に入りらしい。某コンビニでしか扱っていない限定商品だ。「ここがスポンサーだったらよかったのに」このひと、本当にばかだ。ため息が出る。プリンに嫉妬する僕も大概だが。〈コンビニ〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

あなたとコンビに。軽快な店内放送が流れた。チキンを紙袋に包む、指先。はじめまして、運命の人。〈コンビニ〉 #同題sstb

mrk @mariko_tanka

缶ビールと、チーチクとあたりめ、あー、パスタ。明日の昼はナポリタン作ろ。あ、ケチャップ。あと、…うーんと、…これは、あいつに合うサイズ無いから、ドラッグストア寄らなきゃなぁ。〈コンビニ〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

俺の左手を取って、愛しげに頬に当てる。この指輪ごとあなたを愛していると。お前が何も訊かないから、甘えて何も言わずにきた。ごめん、謝ると曖昧な笑みが返ってきた。いつか話したいと思う。あいつといて楽しかったことも、悲しかったことも。今はまだ無理だけど。いつか。〈沈黙〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

指先の感触。乾いた皮膚と、ぬれたところの温度差。ひたり、くちびるがあたる。繊い髪が、腿に触れた。ざらついた舌。彼の手並み。声を出すことも忘れて、ただ耽る。〈沈黙〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

少し浮き立った気分で彼の部屋を訪ねた。荷物のない床に座って、しばらく他愛のない話をしていた。突然、普段はうるさい人が黙るからこちらまで口籠もった。言葉を探して部屋を見回す。ふいに、僕らにはもう語るべきことがないのだと分かった。キスがしたかった。最後に一度だけ〈沈黙〉#同題sstb

mrk @mariko_tanka

ごめんなさいごめんなさい、繰り返して泣くお前。泣きたいのはこっちだし、何より早くこのどろどろを流したいんだけど。金髪碧眼完全無欠ハンサム王子様が、すっぱだかで、ちんこはまだ勃起してて、それで土下座なんてされたら、じっくり見ないわけにいかないだろ。〈土下座〉#同題sstb