若木民喜「神のみぞ知るセカイ」FLAG181「かんぱい」感想
#kaminomi #神のみ 。FLAG181「かんぱい」。サンデー16号掲載分。今回の内容からして、ひらがなでかわいく「かんぱい」ってサブタイトルついとるのが逆に恐ろしい……。
2012-03-21 22:23:48#kaminomi 我知らず、人生の、大きな、大きな舞台に立たされて、恋という名の闘争を始めることになった三人に幸いがおとずれんことを。
2012-03-21 22:23:57#kaminomi リューネはノーラの機転でいっとき追い払ったものの、何ら安心できる要素はない。ヴィンテージに邪魔されず歩美を攻略できる場所は? あせるハクアに、ちひろが「隠れられそうな場所がある」と告げる。
2012-03-21 22:25:48#kaminomi ハクアは、その提案を受け入れてしまう。自分とはとりまく状況への危機感が異なる相手、しかも、現在の自分のバディ(=桂馬)が痛めつけた相手の提案を。
2012-03-21 22:26:26#kaminomi もっともハクアを責められない。ハクアは栞の再攻略のあと、桂馬から離れて地獄に戻っていた。しかも、ハクア自身が厳しい状況に追い込まれた。桂馬、歩美、ちひろの状況をほとんど知らない。桂馬がどれだけひどいことをちひろに言ったかも。
2012-03-21 22:27:17#kaminomi 状況をよく知っていれば、ちひろの協力をいぶかしんだかもしれないが、知らぬがゆえに、ちひろの提案を渡りに船と受け入れる。
2012-03-21 22:27:36#kaminomi ちひろの言葉によってどこかに向かっている。そうとは知らない桂馬たちが行き着いた先は、京ちゃんのおうち。そこでちひろも交えて宴会に。二人っきりの状況なら、うまく歩美を自分の望むほうに誘導できたろう桂馬の思惑は外れはじめる。
2012-03-21 22:28:04#kaminomi 桂馬を部屋から追い出して、バンドの衣装に着替えながら、歩美とちひろ、二人の会話。うわっつらだけの応援の言葉を吐き出していたちひろは、桂馬にどうしようもないかたちで拒絶されたことを思い出す。癒えぬ傷口は再び開き、その瞳は今にも泣き出しそう。
2012-03-21 22:29:34#kaminomi ちひろが、自分たちをとりまく不穏な空気を感じ始め、協力したほうがいいのかもしれない。そう思っていたのも確かかもしれない。けれども、そんな簡単に割り切れるものか。そして、想いははぜて――。あふれ出す。
2012-03-21 22:29:59#kaminomi 「ちひろちゃん、な……なんで桂馬たちに手を貸すの?」と、ちらっと思わされたりもしたわけだが、歩美と二人っきりになったとき、たまっていたものが吹き出し、録音しておいた声を聴かせて、桂馬たちの企みを知らしめる。
2012-03-21 22:30:44#kaminomi ……キタッ!! このまますんなり終わるなんて、ちひろちゃんのターンが無いままに終わるなんて、どうして「納得」できようか。
2012-03-21 22:31:02#kaminomi 友情、嫉妬、疑念、いろんなものがないまぜになっているだろう歩美への想い。強い桂馬への怒り。復讐するは我にあり。復讐は何もうまない? それがどうした。復讐が何かをうむ必要なんぞない。
2012-03-21 22:31:21#kaminomi やられたらやられっぱなしではなく、自分が受けた理不尽を相手に突っ返す。空っぽだった表情に怒り、憤りがみなぎって、生きた表情になった。その姿が見たかった。
2012-03-21 22:32:07#kaminomi 物語において、主人公の足を引っ張るキャラには、男女問わず「なんてことしやがる」と思うことが多いけど、今回のちひろの行動(協力時)には「協力し続けるなんて、嘘だよな?」、そう思ったよ。つか、主人公もたいがいヒドイ振る舞いをしてるからな。(^_^;)
2012-03-21 22:32:49#kaminomi 歩美ちゃんが桂馬に簡単にコントロールされデレちゃって、ちひろちゃんが痛めつけられ続けて……。ここ最近の流れは、なんか釈然としないなあと思っていた。物語を動かすために、二人ともご都合主義的に動かされているように見えていた。
2012-03-21 22:33:12#kaminomi 桂馬にも事情はあり、自分に想いを向けてくれた相手(ちひろ)を手ひどく切り捨てたことで、桂馬自身も傷ついた。けれども、ちひろの身の安全を考えてのこととはいえ、歩美の攻略に巻き込んだり、連れ回したりすることで、自分が何をしたかをつまびらかに見せてしまった。
2012-03-21 22:33:51#kaminomi その命を心配しても、心の傷を見てはいない。桂馬は、ちひろの最初の攻略のときの失敗を、また、くり返した。主人公として、彼はそのツケを払わないといけない。
2012-03-21 22:34:06#kaminomi 攻略間近か?と思われた歩美は、次回、ちひろの言葉にどんな反応を見せるかにもよるだろうけど、まず、その攻略難易度は急上昇すると思われる。
2012-03-21 22:34:21#kaminomi けれども、それを乗り越えてこそのわれらが主人公桂木桂馬だとも思う。自分のしでかしたツケもすべて引き受けて、困難をねじ伏せ、必要ならば道理を蹴飛ばし無理を通して、望む場所へと至ってほしい。
2012-03-21 22:34:36#kaminomi ウルカヌス登場時、月夜に対峙し、その胸の内を吐き出したときのように、桂馬には歩美とちひろの二人に向き合って欲しい。また歩美とちひろも、互いと、そして自分自身と逃げずに向き合って欲しい。そう願うよ。
2012-03-21 22:34:54