お前は何者だとよく言われるので、少しハードル選手らしさを出そうと思います。今日はハードルの話。ハードルというのは110Hと400Hの二つあって、僕は110Hの方は全く体験がないから、400Hについての話を今日はします。
2012-03-19 23:24:41よく陥るのは、ハードルを早く飛び越えようとする事。すれすれにハードルを跳んで、足を早く動かすとなんかかっこいいし早くなったような気がするのだけれど、あまり意味が無い。むしろ空中ではゆったり動いた方がよくて、リード足を早く振り下ろすような動作は一歩目の推進力を失うだけで意味が無い
2012-03-19 23:29:37それから人は癖があるから空中での姿勢をいじろうとするのだけれど、それもそんなに神経質にならなくていい。空中では放物線は変えられないから、一回踏み切ると身体は任せるしかなくて、そこで変に姿勢を整えようとすると余計な体力を使う。変でもそのまま跳んでった方がいい
2012-03-19 23:32:09ハードルがまたぐように見えるのは勢いがあるからで、基本は走ってきて幅跳びのように跳ぶ。最初はそうやっていっていて、徐々にレベルが上がると勝手にすれすれになっていくのがいいと思う。日本代表クラスでも、昔素早く上手に跳ぼうとした癖が残っていてそれがとれずに苦労する選手も多い。
2012-03-19 23:37:46高校の時にさんちゃんと呼ばれている先生が違う学校にいて、その人に1、2回ハードルを習った。さんちゃんはいつも”いらん事考えるな。前に跳べ前に”と言っていた。僕のハードル技術はほぼこの時から変わっていなくて、自分自身を如何に前に進めて飛び出すかという事だけを考えている。
2012-03-19 23:39:38ある程度競技力があがると、すごい理論とか繊細が技術が出てくる。不思議な事に最初は誰が早くゴールに辿り着くかという競争だったのに、そのうち頭がどれだけいいかを証明する競争や、自分の理論を多くの人に証明する競争が始まる。そういう競争に乗ってはいけない、何の為に走っているのか。
2012-03-19 23:46:22【まとめ】技術ってのは考えていくと時々、目的を達成する為の技術だったのに、その技術を習得する事が目的になってしまったりする。ハードルの跳び方はここいろいろ技術があるけれど、とにかく絶対忘れてはいけないのは、自分の身体を前に進める競争だという事。それが大事だと僕は思う。
2012-03-19 23:54:17