為末さん【動作中の客観視】について まとめ

「問題は覚えた型に自分が縛られる事。こうだと習った動作に自分が縛られると視点が自分に固定されて、今の自分の姿が見えない。」 客観視を行う為には自分は今、どの位置にいるのかを把握しなければいけない、物事はやはり体が勝手に反応するところまできて、そこから自由自在に形を改めることが大切になる。最初から器用にできることなんて何もないのだ。だから形が整ってきたら遊びを入れてあげる。最初は誰かの真似でいい・・・。それでいいのだ。
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爲末大 Dai Tamesue 熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【動作中の客観視】について

2012-03-21 23:31:41
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昨日、少しクリニックというか簡単な練習を指導したのだけれど、やっぱり選手にとって客観視というか自分の姿を眺めるってのは大事だなと思った。僕が話す事は、今の自分の動きや姿勢を前から眺めてとか、後ろから眺めてなどを基準にしている事が多く、客観視が必須。

2012-03-21 23:34:10
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なので、自分を客観視しましょうと言っても、そんな事いきなりできないし、僕も昔はそんな事できなかった。やっぱりある程度自分の動きをどう理解するのかに精一杯な時期があって、それを超えた先に客観視があるんだと思う。客観視というより、自分の身体の外に自分がいるかのような他者の視点

2012-03-21 23:36:10
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自転車の習い始めには、自分の表情を眺めたり、周囲の風景を眺めるような余裕が無い。ひたすらに倒れないように必死で考え工夫しているからそれ以外に意識がいかない。自転車に乗る事が自然になった後に、始めて自分の表情や風景を意識できる。

2012-03-21 23:39:43
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動作中に自分を眺める事ができるという事は、その動作がある程度自然になって次を考えなくても勝手にできてしまうようになってから起きる。次を考える余裕がある人が先手を取るのだけれど、その余裕は今やっている事が意識しなくてもできるから生まれる。

2012-03-21 23:41:21
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だから客観視を手に入れる為に、やっぱりある程度反復の時期は大事で、それによって勝手に動作ができるようになれば、ある程度余裕が手に入る。型を覚える段階で、型はそれを染み付ける事で動作を考える事から解放されて、自分の姿を見る余裕を持つ為にある面が強い。

2012-03-21 23:47:21
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問題は覚えた型に自分が縛られる事。こうだと習った動作に自分が縛られると視点が自分に固定されて、今の自分の姿が見えない。動きが勝手にできるようになったら、反復の段階は終わり。そこから先は外からどう見えているか、あの人からはどう見えているかを聞いて、他者の視点を蓄積した方がいい。

2012-03-21 23:50:33
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【まとめ】そして大事な事は、無我夢中の忘我的な自分にもなれる事。結局力が出る状態は考えていない状態で、その状態で自然に出る動作を日常の練習で身体に染み付ける。考えたり、我を忘れたり、それを上手に行ったり来たりする事が重要だと、僕は思う。

2012-03-21 23:54:19