東日本大震災から1年経って思ったこと

@dainotopia

【い・1】震災から一人を迎える今日の午後、正直、昨日まではただの一日やん、と思っていた。被災地に行ったこともないし、支援物資も送っていない。被災者の方と話したこともない。節電もしたとは言えない。まさに対岸の家事を見ていた人。

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【い・2】だから何も語るまいと思っていた。でも日付が変わった今、なぜだろうか？何か考えて、何か思いを発信したいと気持ちが変化している。今から考えながら寝ます。まずは去年の今日に頭と気持ちをタイムスリップさせ、そこから今日までを客観視してみます。それしかできないから。（了）

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【う・1】震災から1年。目を瞑り去年の今日を思い出してみる。当時、オレは八丁堀のデニーズに1人でいた。確か、PCで当時やってた仕事の何かの作業か調べ物をしていた。そして14:46地震発生。店から出て行く人、泣き出す人、大声を出す人、あたふたする人、冷静に状況を見る人…

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【う・2】でも、すべての人に共通していたのは、何か大きな事が起こった、という認識があったことだ。即、父から電話があった。幸いにも僕の電話は繋がった。無事を伝えた。そこからすぐ家のことが気になり、家に向かった。家までは徒歩5分程度。その間に、初めて公衆電話に人が並ぶのを見た。

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【う・3】それから家に着き、散乱している家具を片付ける。ニュース映像を見て愕然とする。部屋に独りで居るのも落ち着かず、かと言って行くあてもなかったけれど、情報と安心を求めて銀座へ出た。人、人、人。こんなにも居たのかというくらいの人で街は溢れていた。みんな不安そうな顔をしていた。

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【う・4】でも街に出てみても安心はなく情報もなかった。むしろ不安が増すようだった。家に帰ってインターネットとテレビで情報を得て、避難場所を確認、いつでも避難できるように準備をしてひたすら家でじっとしていた。携帯が鳴る。「帰れなくなったから、泊まらせてくれないか？」先輩からだった。

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【う・5】自分も独りで夜を明かすより、誰かと居た方が安心だ。そして、これも支援になるのかな？という助平心もありつつ受け入れた。その後同じような友人があと２人来て、計４人で狭い部屋でその夜を明かした。これが僕の去年の今日の一日の概要。

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【う・6】それからこの震災の影響は色んなとこに飛び火していった。原発問題はもちろん、大学の卒業式が中止になったり、そこで学生時代のサークルの後輩たちの卒業式を企画して池袋のメトロポリタンホテルの１階で行った。そういう意味も含めた広義の被災者というのは、日本中にたくさんいるだろう。

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【う・7】それから１年後の今日、震災とは直接は関係ないが、僕は住む場所も変わった。職業も変わった。今思えば、少なからず自然のエネルギーの変化や流れの変化、そして超自然的なものも含めた影響をうけたのかもしれない。そしてそんな人はたくさんいるんだと思う。

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【う・8】人間にはどうすることもできない領域がこの世にはあって、それはとても不条理であって、神も仏もない領域。でもそれにすら我々の先祖たちはずっと理由を見いだしてきたからこそ、今僕らは生きているんだと思う。そしてこれからも生きていくことが、不条理に包まれていった方々への敬意。

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【う・9】生きるということ、死ぬということ、自分自心、他人他心、それを取り巻くもの…基本的すぎて大きすぎて普段ほとんど見えないもの、そんなものを見ようとしてみて考えてみて何かしらの起点にする日、それが3.11のボクにとっての理由。

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【う・注】（この一連のツイート上での「人間にはどうすることもできない領域」は今回では地震・津波等の自然現象のみの意です。それらを原因としてそこから派生した問題は含みません。）