男のモチベーションを左右する！？　バーバリーのトレンチコート

世界文化社 ブックニュース（ナナ子） @sebun_digital

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【バーバリーのトレンチ】以前、マッキントッシュのコートが愛される理由（ http://t.co/dHMR9lvC ）でコートのお話をいたしましたが、

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【バーバリーのトレンチ2】今回はその真打ち、バーバリーのお話です。おなじみの服飾評論家・落合正勝氏の話題を交えてお届けします。

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【バーバリーのトレンチ3】トレンチコートといえばアクアスキュータムか、それともバーバリーか。議論のつきないところではありますが、落合さんはバーバリー派でした。

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【バーバリーのトレンチ4】新聞社に入った昭和40年代のはじめに購入したトレンチは、取材に明け暮れる若き記者の相棒として大活躍しました。

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【バーバリーのトレンチ5】「ポケットに、取材のためのテープレコーダーや筆記用具一式、ライターや煙草を突っ込み、楽屋、ロケ現場、警察、自衛隊などどこでも赴いた」（『紳士のブランド もちもののものさし』小学館刊）

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【バーバリーのトレンチ6】トレンチコートは鞄代わり。ポケットに両手を突っ込んで、守衛には片手を出して「おはようございます！」とやる。このスタイルが「取材のために何かと便利な道具だと気づいた」といいます。

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【バーバリーのトレンチ7】コート姿は取材相手に胸襟を開かせました。屋外のセットで三船敏郎に話を聞いたときも、「ホテルのティールームで、テーブルを中に挟み、双方スーツ姿ではこうはいかなかったろう」と書いたほど、実にスムーズに運びます。

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【バーバリーのトレンチ8】これぞトレンチコートの不思議な力。「着る人に、少しばかりの度胸をつけてくれるものらしい」（前著）と落合さんも不思議顔です。しかしながら、トレンチを着た男には、確かに自信と野心が宿るように感じるのです。

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【バーバリーのトレンチ9】学生時代はピーコートやダッフルコートなど、ウールメルトンのコートが幅を利かせていた気がします。

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【バーバリーのトレンチ10】直線的なシルエットが浮き上がるギャバジンのコートを、ベルトをギュッと縛ってウエストをマークする着こなしは独り立ちした大人の男だけに許されたスタイルのように思えたのです。

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【バーバリーのトレンチ11】寸胴でボックス型のメルトンコートは、どこか甘えたスネ齧りの印象がつきまといます。トレンチが似合う男になったとき、男として円熟したことを確信できるのではないでしょうか。

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【バーバリーのトレンチ12】そういえばスクリーンの中で、ピーコートやダッフルコートを纏ったハードボイルドなヒーローは記憶にありませんから。

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【バーバリーのトレンチ13】昭和45年に起きた『よど号』ハイジャック事件では、犯人グループがトレンチコートの下に日本刀を隠し持っていたことから以後トレンチの印象が怪しくなります。

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【バーバリーのトレンチ14】トレンチスタイルで飛行機に乗ろうとした落合さんは、景観に詰め寄られ連行されたという苦い経験に気分を害し、トレンチをやめてオーバーコート派になろうとしたのですが……。

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【バーバリーのトレンチ15】ポケットにものを詰め込むとプロポーションが崩れるうえ、フットワークまで落ちると感じ、

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【バーバリーのトレンチ16】「オーバーコートは、着る本人がどこかかしこまる。現場の仕事向きではないのだ」（前著）と溜め息。結局次のシーズンには、再びバーバリーのトレンチを引っ張り出します。

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【バーバリーのトレンチ17】かくも男のモチベーションを左右するトレンチ。日々を闘い続けるビジネスマンに、是非とも着てほしいものです。～『男の傑作品 落合正勝流 愛するモノの選びかた』より

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【バーバリーのトレンチ18】落合さんは「男のモチベーションを左右する」とおっしゃいましたが、これは男女共通のような気もします。

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【バーバリーのトレンチ19】トレンチを羽織ると、そのシルエットゆえか女性もきりっとした気持ちになりますし、シャープさが女性の華やかさを逆に際立たせるような気も。なにはともあれ、トレンチコート万歳。

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【バーバリーのトレンチ20】■過去配信記事：マッキントッシュのコートが愛される理由【Facebook】⇒ http://t.co/YihPB3Z4 【togetter】⇒ http://t.co/dHMR9lvC

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