能に見る源平合戦

能あんない@noh_pr様の全面ご協力により、能楽の世界の中の源平の人物をご紹介いたします。
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能楽あんない @noh_pr

このアカウントでは、能楽(=能と狂言)の楽しみ方や公演情報など、身近に感じられる情報を幅広くお届けしてまいります。日本史や和歌、平家物語、源氏物語、神社やお寺の話題も出て来ます。ご質問もお気軽にどうぞ♪ よろしくお願いします^^

2012-03-28 21:57:58
能楽あんない @noh_pr

@sukemori_t 資盛さま 源平能のお話第一弾、お待たせしました!少しずつ書いてまいります^^

2012-03-28 08:48:48
能楽あんない @noh_pr

能「烏帽子折(えぼしおり)」。平家に追われる牛若丸は、髪を切り元服して姿を変えるため、烏帽子屋を訪ねます。烏帽子屋は実は源氏ゆかりの者で、源氏再興の願いを込め、源氏を表す左折烏帽子を授けます。その後牛若丸は、財宝を狙う盗賊・熊坂長範(くまさかちょうはん)を、退治するのでした。

2012-03-28 08:35:19
能楽あんない @noh_pr

能「熊坂」は熊坂の霊が主役ですが、「烏帽子折」は熊坂が生きてる時代のお話だから「現在熊坂」ですね^^ 面も変わる! “@shinya1121: 昔は熊坂に対して現在熊坂とも云われたそうだよ☆ッでうちの流儀は熊坂は長霊べし見、烏帽子折は熊坂ッと面を原則使い分けてるよ(´-ω-`)”

2012-03-28 12:24:32
能楽あんない @noh_pr

能には、子方(こかた)という子どもが演じる役があります。この能「烏帽子折」は、子方の卒業の曲と言われる重要な演目。役の牛若丸とともに、大人になる儀式「元服」を舞台上で行う意味合いがあります。 子方として活躍する時期を終えたら、声変わりの時期を経て、大人の能楽師になっていきます。

2012-03-28 08:47:04
能楽あんない @noh_pr

能「烏帽子折(えぼしおり) 」の、NHK能楽鑑賞会のDVDが出ています。これは観世流の関根家の能楽師が、親・子・孫の三代で演じました。烏帽子屋の主人:関根祥六(しょうろく) 、熊坂長範:関根祥人(よしと) 、牛若丸:関根祥丸(よしまる)。 http://t.co/Be25YSvj

2012-03-28 09:03:59
平 資盛 @sukemori_t

【祇園祭に見る平家物語】【橋弁慶山】BKと義経たんの五条大橋のあれこれを再現。鉾立と巡幸の時以外は2階からご挨拶w http://t.co/9YpdYjaq http://t.co/TSapOUrp

2012-03-28 21:24:06
能楽あんない @noh_pr

私も昨年初めて祇園祭に行き、「橋弁慶山」を見て来ました。>RT 山鉾ごとにグッズがあるので、私は橋弁慶山では手ぬぐいを買って来て愛用してます♪

2012-03-28 22:02:14
能楽あんない @noh_pr

能「橋弁慶」。長刀を携えた武蔵坊弁慶と、薄衣をかついだ牛若丸が、五条の橋で初めて出会います。牛若丸が長刀を蹴上げたのを引きがねに戦い開始! 弁慶は長刀を打ち落とされ、素手でもかなわず降参。名を問うと義朝の子と判明し、主従の契りを結んで共に帰って行きます。

2012-03-28 22:28:17
平 資盛 @sukemori_t

【能 経盛】去る2月、600年ぶりに能「経盛」が復曲されましたね。 経盛殿は文人として知られ、歌集「経盛集」を残していらっしゃいます。一の谷で経正殿、敦盛殿を亡くされた経盛殿の元に、敦盛殿の首をとった熊谷直実からの使者が…、という内容です。@noh_pr 様、補足お願いします!

2012-04-08 21:38:51
能楽あんない @noh_pr

ご質問ありがとうございます! @sukemori_t よく演じられる曲ですと、経盛の名前は能「敦盛」の中に出てきます。敦盛の霊が戦のあった夜を回想するシーンで、こんな感じです→「さても如月六日の世にもなりしかば。親にて候(そうろう)経盛 我らを集め。今様を謡ひ 舞ひ遊びしに…」

2012-04-08 23:23:06
能楽あんない @noh_pr

今日の大河ドラマでは平経盛が登場していましたが、その息子たちのエピソードを扱った能「経正(つねまさ。経政とも)」「敦盛(あつもり)」は人気曲。経正は琵琶の名手、敦盛は笛の名手。雅な兄弟ですよね。

2012-04-08 23:29:37
能楽あんない @noh_pr

能楽観世流 青木健一師 仕舞『経正(つねまさ)』キリ がYouTubeで観られます。「仕舞(しまい)」は、能の見どころ一部を紋付袴で舞う上演形式のこと。「キリ」は能一曲の最後の一部分を指します。経正の霊が灯を吹き消して消えていくシーン。 http://t.co/2zDoPeMV

2012-04-08 23:33:48
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能楽あんない @noh_pr

先程の仕舞「経正」動画の0:54~の辺りで、左腰のところで扇をたたんで右に上げる動作があります。これは扇を剣に見立ててさやから抜く型です!能として演じるときには、実際に剣・さやを持って演じます。

2012-04-08 23:41:04
能楽あんない @noh_pr

能「経正/経政(つねまさ)」。仁和寺門跡(もんぜき。皇族の住職)に仕えていた平経正は、琵琶の名手でした。討死した彼のため、青山(せいざん)の琵琶を手向けて弔うと、経正の霊が現れて琵琶を弾き舞います。しかし修羅道に苦しむ姿を見せることを恥じ、経正は燈火を吹き消して消えていきます。

2012-04-08 23:59:03
能楽あんない @noh_pr

能「敦盛(あつもり)」。平敦盛を討ち取った熊谷次郎直実(くまがえのじろうなおざね)は出家して蓮生法師となり、一の谷で敦盛の菩提を弔います。すると笛の音がして草刈男(敦盛の化身)が登場、さまざまな笛について語ります。夜になると敦盛の霊が現れ、蓮生に討たれた夜のことを語り舞います。

2012-04-09 00:14:40
能楽あんない @noh_pr

能「敦盛」は、武将の能の中でも優雅で美しいものです。またいいなと思うのは、敦盛と、それを討って悔いている直実(なおざね)の和解が感じられるところ。「仇(あた)をば恩にて。法事の念仏して弔はるれば。ついには共に。生まるべき同じ蓮の蓮生法師。敵(かたき)にてはなかりけり…」と敦盛。

2012-04-09 00:19:38