入学/式ス/ザルル

けぼ @kbobo01

そういや今日入学式スザルルで考えた　スザクが超面食いバージョン。　＜それは僕にとってとても嬉しい誤算だった。てっきり進学校と言われるこの学校では成績でクラス分けが行われると思っていたから。春の、随分あたたかくなった陽射しが射し込む教室。舞い散る埃すらのどかに光って見える午後。

けぼ @kbobo01

運よく獲得できた最後尾の席から彼を眺めることは僕の至福であった。僅かに開いた窓から吹き込む風に、さらりとした黒髪が流れる。新入生代表で挨拶を述べたルルーシュ・ランペルージは、僕が今までに出会った人間の中では一番綺麗な顔をした人間だった。一目見た瞬間から見惚れていた。

けぼ @kbobo01

太陽の光などには焼けた事がないような白い肌。その白さを際立させるような、シャープな顔のライン。どれもストライクだ。だけど、一番好きなのはあの眸。不思議な色をしていると思った。残念ながらこの位置からでははっきりと見えないその眸は、すっと伸びた睫毛に縁どられ、美しい線を描いている。

けぼ @kbobo01

少し吊り気味なそれが、長い睫毛に作られた陰によって存在を曖昧にさせる瞬間が僕は一番好きだった。ああ、しかし彼はどの角度から見ても綺麗だ。今日も授業をそっちのけで見惚れてしまう。学校にくる一番の楽しみが彼に会えること――

けぼ @kbobo01

彼のその顔を見ることができることにあるといったら、怒られるだろうか。いや、そんなことは言わなければいいだけだ。チャイムが鳴り生徒が席を立つ。訪れた休憩時間にも僕はこっそりと、誰にもばれないよう彼の動線を追う。

けぼ @kbobo01

まだほんの短い間ではあったけれど、観察を重ねた結果、彼はどうやら群れることをあまり好まない性格をしているようだった。話しかけられればその綺麗な顔を優雅に微笑ませ応えるけれども、決して自ら人に向かう事はない。そんな様子がまた僕の心を捉えていく。美しいものは孤高であればあるほどいい。

けぼ @kbobo01

だから別に僕も彼と友達になりたいとか、そんなことを思うわけではなかった。つかず離れず、ただじっと彼のその美しい様を見ていたい。望むのはそれだけだ。彼が教室を後にするその瞬間までもを視界に抑え、洩れ出そうになる感嘆のため息を堪える。

けぼ @kbobo01

というのがスザクさん視点で、これの逆でルルーシュがスザクの容姿ドストライクだったらバージョンを重ねて妄想すると尚楽しい…！きっとお互い見つめるだけで三年終わるね。