カラオケをひとりでも楽しめるように

@dainotopia

【は・0】広島カープのマエケンこと前田健太投手がノーヒットノーランを達成した。ピッチャーとはチームにいて華やかな存在、でも実はものすごく孤独。今日は「錯覚」みたいなことについて。

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【は・1】人から嫌われたり無視されたりするのは、怖くて辛い。期せずしてひとりぼっちになるのは寂しいし心細い。特に新しいコミュニティに入っていく時その思いは顕著になる。僕もそうで、とりあえず人がいるとこに所属してなんとなく人と一緒にいる。まずはひとりじゃない状況を作るのに齷齪した。

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【は・2】とりあえずひとりじゃない状況を作れたら、次はそこから弾かれないようにすることに意識が向かっていく。必然的に人との会話や行動は多くなり、お互い活発に動いているように見えてきて、仲良しにも見える。でも実はただ既定の台本をお互いが回し読みしてるだけで、思考停止状態だった。

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【は・3】そこには自分がいるようでいない他人の集合体で、常にお互いが不安と隣り合わせだから、とりあえず本読みを続ける。古典に手を出すことはなく、たまに誰かが新しい台本を仕入れても、たいがいコピペだったりする。それが繰り返されて、麻痺していって、当たり前になる。

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【は・4】気づかなかった人、気づかない振りをしていた人はそのままそれを思い出に変えていく。なんてことのない日常が幸せなんだ的な歌詞の歌を2次会のカラオケで肩を組んで歌える素晴らしい能力に転化させる。一方、途中でハッと気づいてしまった残念な人たちはそこから悩んでしまう。

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【は・5】悩んでいるうちにひとりになって、自分を感じるようになる。悲しくも思考が回りはじめて、もっと自分を知りたくなる。世界を知りたくなる。他人を知りたくなる。そして、なんてことのない日常が幸せなんだ的な歌詞の歌をカラオケでひとりでもみんなとでも肩を組んで歌えるようになる（了）