第30回臨床研修研究会 まとめ
【臨床研修研究会】シンポジウム1「初期臨床研修教育におけるプライマリケア能力の育成」 将来の専門科にかかわらず必要な基本的な診療能力を身につけるのが、研修制度の基本的理念。プライマリケア能力を高めるための工夫について深めていただく。
2012-04-14 09:45:06【臨床研修研究会】シンポジウム1。西伊豆病院、仲田先生。78床、救急は断らない。医者確保とのたたかい。医師集めの転換は本の出版。勉強になれば僻地でも医者は来る! 研修医が常時いる状態に。病院の質、経営は、医師の確保でほぼ全てが決まる。
2012-04-14 09:51:23【臨床研修研究会】仲田先生。医者を田舎にあつめるには? 勉強会、週5回の医局勉強会(ネットカンファも)。毎日滝のように知識が入ってくる。教育により常勤医も手抜きしない→質の担保。
2012-04-14 09:53:53【臨床研修研究会】仲田先生。勉強したくて来る医師が一番質が良い。教育病院でないと優秀な医者は集められない。聖隷浜松病院では最優秀な事務を研修担当にあてるという。
2012-04-14 09:57:42【臨床研修研究会】仲田先生。全科ローテート研修後、整形外科へ。「無駄な科なんてない」 米国家庭医の診る疾患上位20には、整形疾患、皮膚疾患、うつ病、小児疾患、婦人科疾患、耳鼻科疾患が入る。
2012-04-14 10:01:15【臨床研修研究会】仲田先生。専門科になるのを急ぐ必要は全くない! 専門の勉強はどうせ一生やる。要点は3つ、①できる限り他科をローテートすべし。②当事者意識を持ってローテートすべし。③トップジャーナルの総説を生涯読み続けるべし。
2012-04-14 10:05:07【臨床研修研究会】藤田保健衛生大学、山中先生。患者さんとの出会いは診断にとって非常に大切。最初の3分間、まず手を握り、視線を合わせ共感をもって患者さんと接し、バイタルサインをとる。医師にとって大切なのは、臨床に、患者さんに接すること。
2012-04-14 10:08:19【臨床研修研究会】山中先生。カンファレンスでは、まず簡単なプレゼン。主訴、現病歴からどんなことが考えられるか?→自分がその場にいたら、どんな質問をする?どんな検査をする?かを考える。臨床の場に則したカンファレンス。
2012-04-14 10:13:32【臨床研修研究会】山中先生。カンファレンス。キーワードを生かす。強調しながら教える。もしキーワードが見つからない場合は、よくある病気の典型的な症状を聞かせる。→パッケージで繰り出す質問をする「攻める問診」。
2012-04-14 10:16:16【臨床研修研究会】山中先生。勉強するのにはコツがある。疾患のキーワードを探すこと、症例をできるだけたくさん診ること、やさしい心を持ち患者さんの声にならない訴えを聞くこと。
2012-04-14 10:20:56【臨床研修研究会】国立病院機構大阪医療センター、中島先生。「寺子屋」による研修医教育。和尚さん=総合診療部ほかゆうし、寺子=初期研修医・医学生、材料=それぞれが経験した救急症例。たまたまみかけた「いけてない症例」も材料に。
2012-04-14 10:24:22【臨床研修研究会】中島先生。寺子屋のプレゼンテーション。年齢、性別、主訴、重症感→病歴→身体所見→検査→ディスカッション。インタラクティブなやり取りを重視、教科書から一歩踏み込んだ議論、モチベーションを上げる工夫、実戦力を鍛える…等。
2012-04-14 10:28:11【臨床研修研究会】中島先生。実戦力を鍛える。知識を実践に生かすための工夫。ベイズ推定の応用、場や人のセッティング、診断より治療を優先すべき場合の判断、患者説明・コミュニケーション、先送りにしない「現行犯逮捕」。
2012-04-14 10:38:07【臨床研修研究会】中島先生。寺子屋を続けるコツ。院内への情報発信、毎回の内容を広く病院職員に知らせることで、全職員に研修医教育に対する協力的姿勢を持ってもらえると期待している。
2012-04-14 10:41:11【臨床研修研究会】倉敷中央病院、福岡先生。救急センターをプライマリケア習得の場に。救急の実態と研修の困難さ。救急研修への印象「研修の対象として適切ではない」。→救急外来研修の改善「医療の質を高める方策の中で研修の質を高める」。
2012-04-14 10:51:46【臨床研修研究会】福岡先生。救急体制の基盤の整備で、人が集まってきた! 人員拡充のメリットは大きい。同時に質を保つための専門科との協議も行っている。
2012-04-14 10:57:59【臨床研修研究会】福岡先生。救急研修の拡充と改善を支えたのは、2階建ての救急研修、救急・総合診療スタッフの拡充、研修医のマインドの支援、専門診療科の理解と協力。
2012-04-14 10:58:34【臨床研修研究会】プライマリケア連合学会、前沢先生「プライマリケア能力を高める臨床研修」プライマリケア能力は病院の研修のみでは習得できない。
2012-04-14 11:07:13【臨床研修研究会】前沢先生。地域対応能力。地域住民の保健ニーズの把握、地域・社会資源の活用、他職種協働における地域ケアなど。
2012-04-14 11:09:10【臨床研修研究会】前沢先生。プライマリケア医学の本質(武見太郎)「臨床医学の本質を追求するものであって、臓器医学の入門の統合であってはならない」。初期臨床研修では、なぜその患者さんが疾病を持つに至ったか、生活習慣、背景から考えられる教育を。
2012-04-14 11:14:58【臨床研修研究会】シンポジウム1質問。寺子屋始めるきっかけは?→総合診療部の再開と中島先生自身の「勉強したい」という思いから。リラックスした雰囲気でやること大事。低学年から臨床の経験を求める学生も増えている。
2012-04-14 11:21:26