- Abraxas_Aeon
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旧エヴァ劇場版における、セフィロートの樹が逆倒立しているという件について。セフィロートの樹は元々逆様の樹として描かれているが、サードインパクトのトリガーが引かれる際に初号機と量産機が現出させたセフィロートの樹はそのまた逆様であったということに着目されている方はおられるだろうか?
2010-06-12 16:06:09昨日プラトンの『パルメニデス』などから完全無欠の存在としての唯一者(ト・ヘン)からの流出の話をしたが、セフィロートの図は至高存在(エン・ソフ)から流出した過程を表すものだ。これが逆倒立しているということが、そのまま流出論的観念からしても、サードインパクトの発現であると見做しえる。
2010-06-12 16:15:27生命の実と智慧の実の双方を有した「神に等しき存在[=完全なる存在]」となった初号機について、先日は「サドの至上者[=完全人]」との関連を書いたが、今度は神という圧倒的独裁者に対して、自由を求める反抗の闘士[=反体制・反権力の象徴]と捉えられるルシファーとの関連を書いてみよう。
2010-06-12 16:27:14セフィロートの図の出現。本来セフィロートは逆様の樹だが、それがまた逆倒立している。 http://twitpic.com/1w3qxc
2010-06-12 19:42:50セフィロートの図が逆倒立していることは、そのままサードインパクト発現と意味を同じくしている。至高存在からの流出を表すのがセフィロートの図だとすれば、至高存在に等しきものとなった初号機とその台座に座る碇シンジは、その流出の過程を逆に辿れる可能性を有したものだと考えられるからだ。
2010-06-12 20:00:21補完計画は神への道を目論むものとされるわけで、この場合は実に至高存在からの流出を表しているセフィロートの図の逆、即ちひっくり返してセフィーラとそれを結ぶパス(小径)を逆に辿れば、至高の存在へと到達し、神人合一、つまり神と同じ存在になれるというわけだ。
2010-06-12 20:15:58だが実際にはそんなことは不可能だ。神に等しき存在(流出の過程を逆に辿れる可能性を有したもの)ということ自体、「サドの至上者」同様に現実の限界を突破した虚構上においてのみ可能な、不可能的存在である。流出論から見た場合、この「逆に辿る」というのは熱力学第二法則を無視しているのである。
2010-06-12 20:31:07@Abraxas_Aeon ちなみに、セフィロトですが、先日読んだリュック・ブノワの「秘技伝授」では、”しばしば”逆さまに描かれると書かれているので、逆立ちしていないものもあるようです。庵野さんは、たまたまそちらを参照した可能性もありますね。
2010-06-13 00:33:20@iwri なるほど、情報ありがとうございます。庵野氏のネタ本は、ゴドウィンの『天使の世界』だったと思います。或いはキルヒャーか何かだったかなと。まああれに関しては単なるネタなので、庵野氏本人があえて意図してそうしたかどうかというとこまではあんまり考慮してないところがw。
2010-06-13 00:39:17あ、勿論、このあたりは念頭に置いてますので、ご安心をw QT @Abraxas_Aeon まああれに関しては単なるネタなので、庵野氏本人があえて意図してそうしたかどうかというとこまではあんまり考慮してないところがw。
2010-06-13 00:42:17@Abraxas_Aeon ついでに言うと、私が読んだカバラの本だと、王国から王冠に至るセフィラとパスは、認識の小径だと解釈されてます。つまり、セフィロト自体が瞑想のための象徴であって、各セフィロトはアウェアネスの段階、という感じです。
2010-06-13 00:45:55@Abraxas_Aeon あ、こっちはダイアン・フォーチュンの「神秘のカバラ」って本です。ただ、セフィロトを瞑想のための象徴として使うのは、別の本でも読んだ記憶があります。図書館で借りたので書名は失念しましたがw
2010-06-13 00:55:21@iwri ダイアン・フォーチュンでしたか。それはまだ読んでないですね。ショーレムなんかも瞑想についてはかなり多く触れているので、そのあたりも触れたいですが、あのネタとは別にした方がいいかもですねw。
2010-06-13 01:06:16