Fateでフード理論

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こうして料理のレパートリーが増えていく。福田里香さんの「ゴロツキはいつも食卓を襲う」を買ったので、ちょっとご飯の方面から考えたFateの話でもしようかね。

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自分はフード理論の信者であるわけだが、どのくらい信者かをFateでするなら、舞弥さんの甘味好きを切継が知っていたら二人を愛人だと認めない(恋愛感情があるという方向での)レベル

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てーか、SNの方はかなりそういう解釈できるんじゃないのかなぁ。士郎、凜、桜は料理ができてセイバーと藤ねえは食べるのが好き、ライダーはお酒が好き。

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お酒が強いっていうのは底の知れなさの現れ、でもある。反英霊であるメデューサさんの在り方が思われる。Zeroだと、王様トリオの聖杯問答でお酒が出てくるね。あれは後のイスカとギルが認め合っている描写に説得力を付ける。

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桜が士郎と知り合ってから料理を覚えたというのも暗示的に解釈できる。それまで人間的な生活をして来なかったのが士郎と出会って変わった、とか。ホロアタの慎二は、食べ物で二面性が描かれてるなーと思う。

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慎二は桜が家で用意した料理を食べなかったり、ケチャップが違うってケチつける。で、悪い奴かと思ったら生協のケチャップも悪くないとか言い出すし、確かどこぞの料理屋の味が上がったのは慎二がバイトしはじめたから、という描写があった気がする。根っからの悪い奴ではない。

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間桐さんちは基本、シリアスパートでは「食べない」人達のような。雁夜おじさんが物理的に食べられない人だし、鶴野さんはアルコールに逃げてる。アル中は食べ物描写でもよく出る。現実逃避をしている人。

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かりおじにしてみても、「半身不随で左目が見えない」と言うより「嚥下困難で食事ができない」と説明される方が、彼の心身の状態を的確に表していると製作側が感じてるんじゃないだろうかと邪推したくなる。少なくとも自分は後者のが的確に思える。

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Zeroのライダー陣営とマッケンジー夫妻もフードのシーンが印象的。イスカンダルは正面きって飯食って酒飲むし、ウェイバーは暗示で乗り込んだ上に逆に屋根の上でコーヒーを振る舞われてる。

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SNだと、藤村組の人達は悪い人じゃないなーって何となく思うけど、それは藤ねえの人柄にプラスして「かに玉と偽ってお好み焼きのレシピを藤ねえに教える」「大量の果物を衛宮家におすそ分けして困らせる」というフードギャグをかましてくれるせいもあるのでは。

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葛木夫妻も、セックス描写こそないものの随所のフードエピソードで想い合ってるのが表現されてる。先生のために料理をするメディアさん、妻の下手な料理を黙々と食べる先生、ってだけでぐっとくる。

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ホロアタ本編では、記憶している限りでバゼットさんがダメ女という描写は、食事を栄養補給としてしか考えていなくてサーヴァントにすら呆れられる、というくらいじゃないかなぁ。

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ここまで考えたところで、フード理論をもうちょっとわかってる＋本編の記憶をはっきりさせるという必要が見えてきたのでやめるんだぜ。決して飽きたわけじゃないんだぜ。

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気が向いたらまた考察しーようっと。愉悦愉悦。

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あ、愉悦と言えばSNの綺礼の麻婆豆腐。あれも、激辛麻婆豆腐が好物という描写で人柄のわけわからなさを出すと同時に、食べさせることで人の知れなさを払拭し、人間性としての悪人らしさを否定する効果もあると思う。