あなたの考えた創作都市を紹介してください
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あまね
@gyakumei
#創作都市 気づくと隣の家の娘が同じベッドに寝ていた。翌日向かいのオヤジが部屋を我が物顔で歩く。町が縮小する度に増えていく家族。部屋まで狭まり始めると飽和した家族も消え、最後には俺だけが残った。町は消えたが寂しくはない。変わらない活気とざわめきが、今は体の中に。 #twnovel
2012-04-28 08:34:52
れいてぃ❤️新垢に移動中
@laity25
恋しい人は亡霊。喫茶店を営んで生計を立てている…いや、死んでいるから生計とは言わないのか。今日も彼の淹れるコーヒーは美味しい。ミルク多めのコーヒーが好きな私は、ブラックを好む彼と混ざってカフェオレ色。「私は死んでしまうの？」「いつかはね」「でもこの街で、永遠に一緒ね」 #創作都市
2012-04-28 00:39:08
ろばたにスエノ🦀
@robatani
上下左右その他方向が絡み合った商店街は気まぐれな事で有名だが、私の店のある路地は変なところで几帳面であり、いつも三年周期を保っている。一度「三年なら三拍子」という安直な発想でワルツをかけ続けたら三年と四日にずれた。別の路地に裾を引っ掛けてこけたのか。 #twnovel #創作都市
2012-04-27 21:00:13
れいてぃ❤️新垢に移動中
@laity25
私は亡霊の街に住んでいる。訳あって故郷を離れた私は、遠い遠いこの街に辿り着いた。この町では亡霊が「普通」に生活している。最初は戸惑った。怖かった。でも彼らはみな、優しくしてくれた。私はこの街で生きている。生きて、恋もしている。恋しい人は、生きては、いないけれど。 #創作都市
2012-04-27 19:10:32
あまね
@gyakumei
#創作都市 碁盤目状に整備された都市は対辺上に二人の王を戴く。普段は諍いを起こすことなく共存する住民たちだが一度王より転居命令が下ればそこに誰が住んでいようと倒してでも移住しなければならない。移住は大抵他方の王のいる側へと起きる。王自身が移住してくることもある。 #twnovel
2012-04-27 00:03:10
碧
@mimimdr
20xx年。化学工場の爆発とか青年育成条例とかなんかそんな感じの何かのせいで居住不能地域になり封鎖される東京。だがそこへ凶悪犯罪者や難民、マフィアが流れ込み棲み着いて組織的犯罪の拠点となってしまった。政府は東京専門警察を発足。地図に無い街で繰り広げられる戦いの幕開け。#創作都市
2012-04-26 20:55:25
白馬黎
@hakuba_rei
この街にやたら多い金物屋には秘密通路の入り口があり、町の人々は軍から避難指示があるとそこから街の外へ逃げる。そして町の人々を逃がした後、そこに敵軍を誘い込み、袋の鼠にして壊滅させた。決して市街戦に持ち込めない城砦都市。民思いな領主が坑道を改装して作り上げた。 #創作都市
2012-04-26 12:51:22
白馬黎
@hakuba_rei
城砦都市フランメ。馬蹄形の崖に囲まれた町で、馬蹄の空いている部分を塞ぐように長く町壁が伸びている。町壁と崖の内側は空洞で、「街の内部を攻撃するように」弓兵用の穴や見張り台が設置されている。 #創作都市
2012-04-26 12:45:08
ろばたにスエノ🦀
@robatani
彼の地では、わたくしは女王でした。わたくしの都の周囲は輝石の河と結晶の森で守られてました。夜の都、夢見の都と呼ばれておりました。洞窟の中、酒の雫と広がる茸を糧とし、眠るように生きていたために。夢の中の都市はいつも輝いておりました……。 #twnovel #創作都市
2012-04-26 03:58:16
もみあげ大将
@momiagetaisyou
緑が生い茂り、枝は絡み合い日光を奪い合い、蔦は壁を這い自身を大きく見せ、色とりどりの花は自分が一番だと自慢した。花が暮らし、緑が住人の街。何故自分と同じ姿の花はないのだろう。壮年の男は緑に囲まれ、蔦が絡み枝が日光を妨げる崩れたコンクリートの柱で嘆いた #創作都市
2012-04-25 23:28:56
にわとりとり
@niwatori29
あの日。空と大地のあまり離れてない場所で、大きな光が炸裂した。光は家も壁も地下鉄も全てを通り抜け、人間だけを蒸発させて消えた。痛みもなく、後悔もなく。それから十年。人間の消えた街を風だけが通り抜けていく。時折誰かの笑い声を乗せて。死んだ事に気づかず闊歩する幽霊の街。 #創作都市
2012-04-25 23:20:18
あまね
@gyakumei
#創作都市 気さくで親切な住人たち。新鮮な果物と狩猟による贅沢な食事。色硝子の尖塔が建ち並ぶ壮麗な都市。旅の足をとめるには十分なもてなし。だが彼はこの都市の魅力を半分も知ることはできない。有翼種たちの居住圏は階段のない塔の上。無数の影が飛び交う薄暗い湿った地上を歩いて旅人は去る。
2012-04-25 20:28:07
あまね
@gyakumei
#創作都市 交換台に通話記録がないということは、直通回線が怪しい。電話から伸びた線の束の中に記憶にない赤い線を見つける。地下の配線管へ潜り、線が張り巡らされた管の中を這い進む。やがて赤い線は壁の中に消えた。隙間に目をつけて目を凝らす。都市の外、電線もない荒野に赤い線だけが伸びる。
2012-04-24 23:52:51
あまね
@gyakumei
#創作都市 「交換手、昨日うちに電話してきたのが誰かわかる？」「イタズラ電話ですか？」「それが外国語で何を言っているかわからなかったんだ」「まさか。この電話網の張り巡らされた都市で言葉の通じない人などいません」カラカラと笑い声を上げ、言う。「それにあなたの通話記録はありませんよ」
2012-04-24 23:52:09
にわとりとり
@niwatori29
蒼穹の空に、幾つもの文字が浮かんでは消える。それは人の世が学ぶ事はなかった文字、神の国からの手紙。学者達は毎日知恵を絞り解読に励む。蒼穹の惑星は、暮れる事も老いることも回ることもない。時間の止まった都市、青空に文字だけが浮かび続ける世界で、少年は退屈そうに欠伸をした。 #創作都市
2012-04-24 23:13:35
@niwatori29_kuu
王国を取り囲む緑の樹海に繁栄する、見上げるのも辛くなるほど巨大な木々達。そこは、獣や虫たちが支配する豊かな楽園。人間は楽園で暮らせない。一呼吸で命を落とす、猛毒のガスが大地から溢れている。人間は小さな王国で、寄り固まり、孤立して暮らしている。大地は人を見放した。 #創作都市
2012-04-24 01:11:03
@niwatori29_kuu
少年は焦土を耕す。鍬を振るい、炎天下にて黙々と。少年は孤児であり、内戦で両親を亡くした。教会に預けられた妹だけが心の支えであり、彼は妹の食べるパンを盗んだ罪で労働刑を受けていた。半年後。両親の灰を含んだ土は艶やかに黒く濡れ、少年は種を撒く。罪は実りをもたらすだろうか。 #創作都市
2012-04-24 01:02:31