twblnovel 4月

「twblnovel」タグに書いた短文。+α。 二次創作含んでます。
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ハウリル @how_howlite

『ケータイのアドレス変えました』見知らぬメルアドで、そんなメールが送られてきた。本文には、恋人の名前。何の気無しに新アドを登録し、了解メールを送信。すると、メールセンターから「このアドレスは存在しません」との返信。頭が一瞬でパニくる。一体どういうことなんだ? #twblnovel

2012-04-01 00:20:27
ハウリル @how_howlite

「だーかーらー。僕が悪かったってばー」エイプリルフールに軽いドッキリを仕掛けたら、すごい勢いで家に押しかけてきた。バカだなぁ。「こ、こっちは、心臓止まる思いで…っ!」「うんうん。改めてメルアド登録しといてねー」あーあ。バカほど愛しいとは、よく言ったもんだ。 #twblnovel

2012-04-01 00:22:58
ハウリル @how_howlite

「僕には君しかいない。君が一番好きだ」って言うと、君はとても安心するでしょう?でも僕は、君の屹立よりも僕の奥を穿ってくれる肉杭を知っているし、君よりも甘美な蜜を零す肉茎も知っている。独りよがりな君を安心させる嘘を吐く時が、君との交わりを最高に盛り上げるんだ。 #twblnovel

2012-04-01 00:39:52
ハウリル @how_howlite

いつだって嘘つきで不誠実な君は、ボクを困らせては喜ぶ。彼を嫌いになれないボクの態度が、余計に彼を調子に乗らせてるってわかってるんだけど。「好きだよ」「知ってる」「あっれー?今日は4月1日だよー?」「…知ってるってば」嘘でもいい。ボクは、ただ君を信じてるだけ。 #twblnovel

2012-04-01 02:02:10
ハウリル @how_howlite

いわゆるアブノーマルプレイにハマった俺達は、結論から言うと別れた。俺は射精の瞬間に尿道カテーテルを引き抜かれなければ満足できない体になったし、バニーはアナリスクのむず痒い刺激にセックスよりハマったからだ。 <尿道開発とフリスクを使った応用実技のゆくすえ> #同題ssTB

2012-04-01 11:16:59
ハウリル @how_howlite

「流石に今日はお前の嘘を警戒する必要が無いな」『へぇ。それは何故だい?』「今日はエイプリルフールだからな。全部嘘って決めてかかれば問題ないぜ」『でもそれなら、僕が本当のことを言った時にどうするんだい?』「うぐ…っ」『ふふっ…。善吉ちゃん、愛してるぜ』 #twblnovel2

2012-04-01 22:53:33
ハウリル @how_howlite

俺は、穴場があると誘われて花見に来たハズだった。確かに、人が立ち入らない山の中の桜は綺麗だったが、何故こんなことをするハメになった。「はぁ…っ、もう、やめっ…!」「だーめ。ここでやめても辛いでしょ?」後ろから激しく攻められ、俺は桜の幹にしっかりとしがみつく。 #twblnovel

2012-04-03 00:03:11
ハウリル @how_howlite

運命の悪戯が、いつでも僕を苦しめる。電池の切れた時計。パンクした自転車。電車の遅延。人混み。結果、一時間半もの大遅刻。待ち合わせ場所には誰もいなかった。いつもこうだ。せっかくのデートが、始まる前から大失敗してしまった。携帯電話は、今だに君の名前を告げない。 #twnovel

2012-04-04 23:55:50
ハウリル @how_howlite

ジャパニーズ桜ソングの量は多い。桜ソング縛りのカラオケで、タイガーさんは色んな桜の歌を歌い上げた。「すごいですね!タイガーさん!」「おうよ!じゃあ折紙、ラスト一曲!」そう言いながら、マイクを渡される。驚いて受け取ると、聞き慣れた僕のイントロが流れ出した。 <桜> #同題ssTB

2012-04-06 11:13:47
ハウリル @how_howlite

投げたフリスビーをキャッチする瞬間の犬はカッコイイ。そして、そのフリスビーを持って来てもう一度とねだる犬は可愛い。得意の3ポイントシュートを決める瞬間の君はカッコイイ。「ねぇ、見た!?上手く決まったっしょ!」そして、それを嬉しそうに俺に報告する君は、可愛い。 #twblnovel

2012-04-06 15:00:14
ハウリル @how_howlite

スイーツ嫌いの姉貴をスイーツバイキングに連れていくため、交わした契約がある。それは、俺が女装をすること。姉の手によって、誰にもバレない完璧な女装を施された俺は、絶品スイーツに舌鼓を打つ。「うめぇ!」「もっと可愛い声出してご覧なさいよ」「それは無理!」 #twblnovel

2012-04-06 18:39:56
ハウリル @how_howlite

スイーツをたっぷり満喫した帰り道。歩いていると突然声を掛けられた。「そこの二人、かわい~ね!これからドコ行くの?」よくあるナンパだ。こんな時は、姉貴が適当にあしらって追い払う。しかし。「あっ…!」思わず声を上げてしまったのは、その男が高校の友人だったからだ。 #twblnovel

2012-04-06 18:40:35
ハウリル @how_howlite

「ん?」俺の声に、友人が反応する。「もう帰るトコなの。電車あるから、急いでるんで」取り付く島もなく姉貴が言い、スタスタと歩いていく。俺も慌ててついていったが、後ろからの視線に冷や汗をダラダラと流れる。「知り合い?」「友達」「そう」姉貴はそう言っただけだった。 #twblnovel

2012-04-06 18:41:26
ハウリル @how_howlite

相手は男なのに。目はクリクリしてて、髪の毛はクルクルしてて、ピョコピョコ動くし、指先しか出てない袖がもう、あざとい。わざとやってんだろ?って聞いたら、頷かれた。「君の視線を奪うのは簡単だね」だぼだぼの袖で口元を隠して面白そうに笑う。あぁ!心まで奪われそうだ! #twblnovel

2012-04-05 00:21:41
ハウリル @how_howlite

休みの日、家に押しかけてみた。君はくりくりの目をさらに丸くさせて驚いたけと、快く迎え入れてくれた。「ちょうどお昼作ってたの。ついでだから、作ってあげるね」普段は指先を覗かせるだけの袖を捲った君が、色鮮やかな料理を作る様子を、俺は食い入るように眺めていた。 #twblnovel

2012-04-06 22:53:05
ハウリル @how_howlite

突然の休講ということでブラブラしてたら、中庭のベンチでうつらうつらする君がいた。くりくりの目は閉じられ、くるくると跳ねた髪の毛が陽光にきらめく。無防備極まりない姿に「襲っちまうぞ」と呟いた。「そんな度胸、無いくせに」悪戯っぽく見上げる目に、胸がドキドキした。 #twblnovel

2012-04-09 15:33:25
ハウリル @how_howlite

鼻唄混じりに家事をこなす君は一人暮らし。突然の客にも動じずお茶とお菓子を用意できる。「お前が嫁だったら幸せだろうなぁ」出されたようかんをかじりながらそんなことを言うと、指先だけを覗かせただぼだぼの袖で口元を隠して笑う。「君が夫なんてゴメンだよ」撃沈である。 #twblnovel

2012-04-10 01:35:12
ハウリル @how_howlite

「危ないっ!」目の前を傘が通り過ぎ、鈍い音がした。背に冷や汗を感じながら、転がるボールとやや折れ曲がった傘を交互に見た。「ホームランでも打ったのかなぁ」くりくりの目でグラウンドの方を眺める君の手には、俺の目前に迫っていたボールを叩き落とした傘が握られている。 #twblnovel

2012-04-10 13:49:23
ハウリル @how_howlite

学内スポーツ大会とか、疲れるから参加する気は無い。ただ、普段はだぼだぼした服ばかり着ている君のラフな運動着姿が見られるのなら、応援に行くに決まっている。眠そうなくりくり目のまま、解き放たれたかのように走り回り跳ね回る君。ヤバイ。男として負けてるかもしれない。 #twblnovel

2012-04-11 23:57:32
ハウリル @how_howlite

「え?」「だから…!俺、お前のことがさ、…好き、に、なった…みたいで……」段々と勢いを無くす告白は、我ながら情けない。君は、いつものように目をくりくりとさせ、笑う。「僕、たいていのことは一人でできちゃうよ?」そのぽわっとした解答は、拒否じゃなくて保留だった。 #twblnovel

2012-04-13 23:52:25
ハウリル @how_howlite

「何もできない人より、何かに突出してる人が好き。君は、何ができるの?」くりくりの目が射抜くように見つめるから、思わず視線を泳がせる。「頭は…、いいんだからな…」「ふーん…」君の手が、俺の顎を掴む。「じゃ、僕が優秀だと、その価値すら無くなっちゃうワケなんだね」 #twblnovel

2012-04-16 23:47:38
ハウリル @how_howlite

普段は眠そうな目をしているクセに、こういう時は目の奥が鋭く光る。その腕を掴み無理矢理引き寄せ、そのままキスをしようとした。したのだが、寸前で理性が働き、君の腕を放してしまった。「ヘタレ」俺の心を酷く傷付ける言葉を、俺の心をどこまでも癒してくれる笑顔で放った。 #twblnovel

2012-04-16 23:48:11
ハウリル @how_howlite

あいのうた、あいのいろ、あいするひと、あいしています、あいたい、あい、あい、あい。「藍の唄」「間の色」「相する人」「哀しています」「空いたい」「I」「EYE」「合い」うわ言を呟きながら、でたらめに書く文字の群れ。君が信じなくなった単語は、どこにも記されない。 #twblnovel

2012-04-08 23:38:39
ハウリル @how_howlite

歳をとるのは否応なし。好きな物まで苦手になる。「もう、さ。俺たち別れようぜ。いつまでもこんな生活、虚しいだけだ…」もう大量には食べられない甘味を口に、辛い言葉を口にする。「…そうだな。お互い、そろそろ潮時だよな」年を経るのも否応なし。好きな人すら嫌いになる。 #twblnovel

2012-04-09 16:32:49
ハウリル @how_howlite

「神サマへの片思いを、よくそんなにも続けられるな」「何ですかその言い草は、失敬な。罰が当たりますよ」「俺は神なんて敬ってない」「何て事を!あぁ、神よ。この者を赦し賜え…」敬謙な神父サマは、ロザリオを手に祈る。神なんてまやかしだと、その躰に教え込んでやろうか。 #twblnovel

2012-04-10 01:56:44