第一回お題

@140_plan

〔第一回追加〕お題『地平線、鎖、瞬き』http://t.co/RYtL29s2 追加参加者１名(名前敬省略) 作品は以下より↓

轍 @wadachiii

瞬きの間に、いつか勝手にいなくなってしまうのかもしれない。だからといって、鎖でつないでおくことのできないような男だ、銀時は。けれど本当にいなくなっても、朝日が昇るたびに美しく光る地平線の向こうにあいつがいるのなら、それだけ満足できるのだろうと確信している。どこにでも、行っちまえ。

@140_plan

〔第一回〕お題『地平線、鎖、瞬き』http://t.co/RYtL29s2 参加者は６名(名前敬省略) 作品は以下より↓

@pigyaaas

がしゃん。二度瞬きをして確認する。あれ？これどういう事？手首を噛む枷は鎖を垂らして愈々拳を使った殴り合いかという相手と繋がっていた。先に瞳孔開いた男は合点いったのか部下の名前を怒鳴り上げる。そして地平線に消えていく部下は悪魔の顔でこう言うのだ「あんたも中２の恋を味わいなせぇ」と。

@blacxweet

銀時は夜景が好きらしい。「世界も空も暗くて、地平線が曖昧で。全てが融け合える気がするからな」そう言って、瞬き一つせずに空を見つめる銀時は何時だって白くて、輝く星のように闇に紛れることはない。お前は何を望んでいる？いつか何処かへ消えそうなお前に鎖をと願うのは、俺の醜いエゴだろうか。

@yukke1025

銀時は時折、遠い目をする。地平線でも見ているような。それに気が付く度、今と過去のこいつを繋ぐ鎖を思う。「…甘味食い放題、遅れんぞ。チャイナと眼鏡も待ってんだろ、」「…ああ、」瞬き、ゆるく笑う。鎖は砕けなくとも、お前には既に無数の、強くしなやかな根が張っていることを何度でも言うよ。

汀 @tw_nagisa

「慈しみのあの人は、きっと地平線や水平線の彼方にいる」果てない陸や渡れぬ岸辺が鎖のように横たわるような、こんながらんどうの気持ちも、朝焼けまでならばと思って口にした。すると土方は笑うことなくただ一言、わかるよ、と。「…わかるなよ」瞬きでそそげない痛みごと、抱き潰せたらよかった。

フェレットとハリネズミ、ときどきnika @Nika_and_Mig

「金時、空見てみろ」店に入る直前、トシが空を指さした。地平線近くの鎖から二分し、橙から紺碧へ淡く交わっている。その深い紺の中で綺麗に輝く、宵の明星―カクテルスカイだった。「Tu éclipses les étolles.(お前の方が綺麗だ)」碧い瞳が瞬き、金の髪を映して微笑んだ。

雪村みなみ @sv_373

真白なベッドから窓を見つめるその瞳に色は無い。この部屋は鎖同然で、雁字搦めにされて出られない。瞼を閉じて、開く。その度に命の瞬きがまた一つ消えていく。「なあ、土方」すっかりか細くなってしまった声が俺を呼ぶ。「もし俺が死んだら地平線に、」唇を塞ぐ。その先は、絶対に聞きたくなかった。

@140_plan

【第一回お題配信】 RT @pigyaaas 今日の３ワードは『地平線、鎖、瞬き』です。 http://t.co/RYtL29s2