広島教採塾さん「教育時事を理解する」のツイート。

教育時事を理解するためには、その問題となっているものと向き合い、分析し考察する。その上で自分の考えていることを文章化する。この過程が論作文を書く力や、面接や集団討論で思いを伝える力につながるんですね。
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レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教育時事は、集団討論や論作文の対策には必須です。都道府県(政令市)によっては、面接で聞かれることもあります。また、民間人面接官が教育時事を聞くことも頻繁にあるようです。教育時事の知識と理解がなければ、集団討論や論作文で高評価を得ることは不可能でしょう。

2012-03-16 21:56:24
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

論作文の準備であまりお勧めしないのは、ありきたりの名文句をいくつか覚えておいて、あとは一般的なことばかり書いていくようなやりかたです。私ならこんな論作文には0点を付けますね。

2012-03-16 21:58:45
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

例えば、「教育は人に始まり人に終わる」とかという名文句を覚えて論作文に使ってもそれを支える内容と思想がなければ何にもなりません。名文句というのは大成功した偉人の言葉なら重みもありますが、これから教師になる若くて未熟な人間が振りかざしても虚しいだけです。

2012-03-16 22:00:40
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

もちろん、論作文を書くに当たってのレトリック(修辞)は重要です。インパクトフレーズを効果的に使うことは重要です。しかし、インパクトフレーズは、熱い想いや考えが先にあって、それをキャッチコピー化したものです。名文句を覚えてそれを知ったかぶって使いまわすのとは順序が逆です。

2012-03-16 22:02:38
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

私は論作文の指導では、インパクトフレーズはしっかりと使わせますが、まずは作文テーマの内容理解を第一にします。テーマの内容理解がないのに、どこからか借りてきた言葉を使っても何にもなりません。ただ字を埋めるだけの作文は読むだけ無駄と言えるほど、くだらない文章になりますから。

2012-03-16 22:05:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

だからこそ、教育時事への深い理解と分析が必要なのです。仮に教育とは何かを書きたいのなら、現在、教育のどんなことが問題になっており、どんなことが重要だと考えられているかを知り、理解し、自分でも考えておかなければなりません。教育時事の理解とは教育への理解の一部に他なりません。

2012-03-16 22:07:01
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教育時事をろくろく知らず、自分の考えもろくろく持たず、どこからか借りてきた「論作文に使える名文句」なんかを覚えて使っても、教採合格にはつながりません。そんな答案はまず採点官に見透かされて、手厳しい評価を受けるのがオチです。

2012-03-16 22:08:27
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

前置きが少し長くなりました。集団討論や論作文のためには、教育時事への理解と思考が重要だということを強調したかったのです。論作文の書き方については、また日を改めてゆっくりとツイートするとして、今日のツイ―トの本論である教育時事に戻りますね。

2012-03-16 22:10:12
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

まずは、「教員の不祥事」というテーマについてです。さあ、何を知っておけばよいでしょうか?まずは事実(データ)を知ることが重要です。教員の不祥事で一番多いのは何でしょうか。二番目は?

2012-03-16 22:12:20
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

セクハラでも飲酒運転でもありませんよ。答えは交通事故・違反です(飲酒運転を除く)。教員のセクハラや飲酒運転はマスコミが大きく報道するのはよく目や耳にしますが、実際の数で多いのは交通事故・違反です。

2012-03-16 22:14:38
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

2番目は都道府県によって若干の違いがあるかもしれませんが、概ね「体罰」です。

2012-03-16 22:20:48
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

3番目くらいから、セクハラとか業務上横領とかが出てきます。

2012-03-16 22:21:16
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

飲酒運転は交通事故・違反に含まれますが、交通違反全体に占める飲酒運転はそんなに大きいものではないことが一般的です。

2012-03-16 22:21:57
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

あとは、生徒の個人情報の漏えいなどが出てくることが多い。

2012-03-16 22:23:31
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教師の不祥事がテーマとして出題されて、すぐに、飲酒運転とセクハラのことばかり書くようでは、それはほとんどスポーツ紙みたいな視点だ(笑)。教採の受験者は教員候補、教育者候補なので、もう少し、何が不祥事となっているのかの理解が重要だ。その上での分析、考察、意見表明が必要なのだ。

2012-03-16 22:26:41
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

飲酒運転以外の交通違反・交通事故はちょっとした不注意や過失である場合が多い。しかし、教員としてこれも気をつけなければならない。重要なのは、セクハラや飲酒運転を防止する心構えと、一般の交通違反・事故を防止する心構えは違うということだ。

2012-03-16 22:28:35
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

セクハラや飲酒運転に関しては、教師は自分の職責をかみしめ、決して法律に触れるようなことをしない、いやしくも他者を傷つけるようなことは言に慎むというような心構えが必要になってくるだろう。

2012-03-16 22:29:49
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

しかし、一般の交通違反・事故では、教員もわざとやっているわけではないだろう。だから、普段からより慎重に行動するという心構えが必要だ。通勤時間に余裕を持つとか。小さな違反でも教員だからしないようにするとか、表現はいろいろあるが、それこそ「小さいことからコツコツと」のアプローチになる

2012-03-16 22:31:31
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

セクハラや飲酒運転は「するな!絶対禁止!」と言える。しかし、交通事故やちょっとしたスピード違反は「するな!絶対禁止!」だけでは防げない。ついつい不注意で起こるからだ。でも、それも防ぎたい。だから、違ったアプローチで防止しなければならない。この辺りを理解して表現することが重要だ。

2012-03-16 22:33:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

体罰は確かに暴力なのだけれど、そこには教師の教育的な想いが籠っていることが多い。体罰が禁止されていることを知らない教師なんて日本にはいない。それでも、体罰は頻繁に起こる。本当は、表沙汰になっている方が少なく、体罰は今でも毎日、日本のどこかの学校で行われているのが現状だ。

2012-03-16 22:35:45
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

そして、ちょっとした体罰なら日本中でされていることは、教師も親も子どもも知っている。でも、学校教育法では体罰は禁止されている。さあ、何が問題なのか?

2012-03-16 22:36:56
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ここでも、大して物事を考えない連中は、体罰はしないという心掛けが必要だなんてくだらない一般論に終始する。そんなことを言っても何にも変わらないんだから、言っても無駄だ。でも、体罰はOKだとも書けない。だから、分析・考察を行うのだ。

2012-03-16 22:38:20
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

体罰とは最も簡単でシンプルな指導法だ。指導法という言い方には語弊があるかもしれない。しかし、体罰は暴力と恐怖で子どもに教えこむことだ。この方法なら誰でもできる。暴力と恐怖を使えばなんでもできる。強盗だってできる。刃物を突き付ければ、財布だって出すし、秘密だってしゃべる。

2012-03-16 22:41:55
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教師はそんなシンプルな方法で指導してはいけないのだ。「宿題してこないと殴るぞ」、「掃除をさぼると蹴るぞ」と言えば、子どもは言うことを聞くかもしれない。しかし、それは指導ではない。調教だ。人間は調教という方法では教育しないと決めたのだ。

2012-03-16 22:44:43
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

だから、体罰を行う教師と言うのは、ちょっと過激な言い方をするならば、「教え下手」な教師なのだ。暴力と恐怖の他に子どもの心を動かす指導法がないから体罰を行うのだ。上手な指導法を知っていれば体罰以外の方法で、例えば、動機づけで、カウンセリングで、言葉での叱責で指導目標を果たせる。

2012-03-16 22:46:33