第十一回お題

@140_plan

〔第十一回お題〕『天然作家×鬼畜大学生の喧嘩話』http://t.co/wOnwNqr1 参加者１１名 作品は提出順に以下↓ 参加ありがとうございました。

@blacxweet

「マジありえねぇ」怒れる銀時が踏んでいるのは俺の新作だ。初めて依頼されたBL本。書き方がわからなくて多少実話を混ぜてみたらこの調子だ。銀時の可愛さを最大限に書いたつもりなのに。何故か後ろ手に縛られた手首の解放を願えば、にやりと嫌な笑みが降る。今日はこのままヤる…って、マジでか？

@yukke1025

『悪い、また手伝ってくれ』呼ばれて訪れた原稿明けの土方先生の部屋は壮絶な汚なさ。誰がこれを今大人気作家の部屋だと思うだろうか。ゴミをまとめながら喧嘩中じゃなかったっけと言ったら、喧嘩？してたか？と返された。ああそう。「煙草の買い置きどこだ？」「さあね」ほら、さっさと思い出してよ。

みん @totuki777

「なぁ二回目は？」耳元で呟く「この小説が書き終わってからな」クソッこの仕事人間が！首に回していた腕を解き、体を離し原稿を取り上げる。引き攣る顔、ライターをつけ原稿用紙に寄せる「今すぐ抱いてくんなきゃ燃やすよ？」ニッと嗤う。もっと焦れ、大学生で若い身体、数カ月放置なんて我慢の限界だ

雪村みなみ @sv_373

どんなに怒ってもこの大作家様は全く状況を理解してはくれない。大学生相手じゃ喧嘩にもならないってか。「坂田？」「俺さァ、先生のそういうとこマジムカつく」ハグもキスもスキンシップだろ、と流されてしまうのなら、もうこうするしかないだろうが。目の前のシャツを引き裂いて、首筋に噛みついた。

轍 @wadachiii

「てめえの小説なんかなんで売れてんだ？」「さあな」そう言って結局置いて行った新刊は、黒い表紙がきれいだった。あの天然は、なんでこんなにつっけんどんに接してるのかちっともわかっちゃいない。この本は明日朝一で、突き返しに行くつもりだ。つまらなかったと書いたメモを、挟んで。

くろみや @9638mmng

人生初の恋愛小説を執筆し始めてから、銀時が俺と会話をしてくれない。目も合わせない。壁一つ隔てたリビングに居るのに。休憩がてら、ソファーで漫画雑誌を読む彼を抱きしめ「俺に触んな。ちゅーもしねぇ。セックスもなし。失せろ」…られなかった。そうか、〆切りに間に合うように気ィ遣ってんのか。

@MyuMyu_xxxx

窓から見える男女の逢瀬。「戀の季節だな。君はどうかね？好い人はいないのかい？」途端、弟子は眉を顰め、インクを転がし、書き途中の原稿用紙に流した。「何をする！」慌てて手拭いを押し付けるも、用紙は黒に染まる。「…女と戀を、すればいい」青年は吐き捨てるように云い、學生帽で目元を隠した。

フェレットとハリネズミ、ときどきnika @Nika_and_Mig

大学の購買に、喧嘩別れした土方の新刊が置いてあった。『イケメン天才作家、か』天才？天然の間違いだろ。確かにあいつの本や容姿は人を魅了するけど、肝心な俺の気持ちは掴めてねぇし。感情は押し売りじゃダメなんだよ。視線を携帯に移すと、土方の着信音が鳴っている。さぁ、どうやって甚振るかな。

@ui_laugh

「マジでか」開いたメールの長さと甘さに、大学図書館で勉強中なのも忘れて呟く。口喧嘩の末、なら俺の好きなとこ百個言えよと無茶振りした昨夜。電話越しの沈黙は、拒否と同義と思ってたのに。作家に言葉で挑むが無謀か。首裏掻きつつ席を立つ。辞書も探したいが、まずこの火照った頬を何とかしたい。

浮名恵 @ukinamegumi

先生の作品は誰に読んで欲しいんですか。それだけ書かれたアンケート葉書はこれで十枚目。丸めて捨てたくなる。坂田銀時、大学生。恋愛小説を読むタイプには思えない。新作なんてベランダ越しの甘ったるいキスが売りだ。気まぐれに差出人住所を見て息を呑む。映画化も決まったラブロマンスが、まるで。

@140_plan

【第十一回お題配信】@hikaru_l2さんより『天然作家×鬼畜大学生の喧嘩話』http://t.co/wOnwNqr1です。 ※提出期限は5/1 21:00までです。皆さんの参加お待ちしております^^