memo: 和田中学校 よのなか科 “震災がれき受入れ議論”のNHK報道をめぐって

(放送当日TLを賑わせた本件、竹田さんのTwに、さすが!と思うと同時に、ホッとしました…)
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fujikko3 @cnj_fujikko

杉並区立和田中 よのな科NEXT。今日のテーマは「あなたは岩手県、宮城県のがれきを受け入れますか?」環境省大臣官房長 谷津龍太郎先生とニューズウィーク日本語版元編集長竹田圭吾先生をゲスト講師 http://t.co/vvTB9NZp http://t.co/tl3RtDiI

2012-05-10 14:23:42
NHKニュース @nhk_news

ニュースウオッチ9より「東京の中学校で震災がれきをテーマに授業が。『自分が自治体の長なら受け入れるかどうか』。子どもたちの素朴な視点や姿勢に解決のヒントが・・・」

2012-05-10 19:11:33

がれき受け入れるか 中学生が議論
5月10日 22時8分

中学生が自治体の責任者の立場になって、震災で出たがれきを受け入れるべきかどうかを考える授業が、東京都内の中学校で開かれました。

この授業は、社会で起きている問題を身近に考えようと、東京・杉並区の和田中学校が開いたもので、3年生の生徒、およそ150人が参加しました。

授業では、講師として参加した環境省の谷津大臣官房長が、がれきの量は膨大で、現地で処理するのは困難な一方、今の時点でがれきを受け入れている自治体は東京都など4つの都と県にとどまっている現状を説明しました。

このあと、生徒たちは、自治体の責任者になった想定で、住民の4割ががれきの受け入れに賛成し、6割が反対するなか、受け入れるかどうかを、グループごとに話し合いました。

その結果、受け入れると答えたグループが20、反対すると答えたグループが16となりました。

理由として、賛成側からは「反対ばかりしていたら復興が進まない」などの意見が出た一方、反対側からは「住民の中に影響を恐れている人がいれば尊重すべきだ」といった意見が出されました。

男子生徒の1人は「がれきを受け入れている自治体がこんなに少ないことが印象的だった。困っている人を助けるため、受け入れるべきだと思うが、国が安全性に関する情報を十分説明していないことが進まない原因だと思う」と話していました。

また、女子生徒の1人は「がれきはどんどん受け入れたらいいと思うが、危険なのではという声もあり、いろんな意見があって難しいと感じた」と話していました。

震災がれき受け入れ、中学校で議論

 震災のがれきの処理がなかなか進みません。そうした中、環境省は10日、都内の中学校で「がれきの受け入れ」をテーマにした授業を開いて理解を訴えました。

 環境省は10日、全国の自治体の担当者を集め、すでに震災がれきの受け入れを開始している東京都の清掃工場を視察しました。震災で発生した岩手、宮城、福島の3県のがれきの処理はまだ12%程度にとどまっていますが、環境省は受け入れが比較的うまくいっているケースを紹介し、理解を広げたいとしています。

 「(Q.視察した感想は?)安心しました」(秋田・大仙市 栗林次美市長)
 「(受け入れに)不安感を持つ人もいます。賛成する人も反対する人も情報が不十分ということが一番の課題なので、きょうの情報はしっかりと住民に伝えていきたいと思います」(三重・松阪市 山中光茂市長)

 そんな中、こんな授業も行われました。独自の教育内容で知られる東京・杉並区立の和田中学校。10日は社会問題に関する授業「よのなか科」の中で、環境省の責任者を招いてがれき処理の問題が取り上げられました。

 「(東北地方だけではなく)他の全ての地方にも責任があるので、見過ごしてはならないと思う」
 「岩手と宮城のがれきをなくして、早く地震前の状態に戻したい」(生徒)

 「あなたが自治体の責任者だったら?」とたずねると、最初の答えは9対1で受け入れに賛成でした。しかし、「住民アンケートで受け入れ反対が上回った場合はどうか?」とたずねると・・

 「住民の反対が多いといっても4対6でしょ?」
 「その中に妊婦さんとかいたらどうするの?おなかに赤ちゃんがいる人はすごい神経質になっちゃうし・・・」(生徒)

 賛成と反対が拮抗しました。

 「(Q.実際に近くでがれきを受け入れることになったら?)少し抵抗はある」
 「(Q.どういう情報があれば安心できる?)正確な数値を出してもらえれば」(生徒)

 環境省はこうした取り組みを重ねてがれきの受け入れを進めたいとしています。(10日16:51)

ゲスト講師曰く…

竹田圭吾 @KeigoTakeda

先週の杉並和田中での授業のNHKでの取り上げ方が一部で話題になっているようですが、僕は個人的には瓦礫の広域処理は原則賛成ですが、授業の冒頭で基本情報もない段階で生徒の9割が賛成したのに疑問を感じたので、自分の講義パートではあえて「反対すべき理由」に絞って説明しました。(続

2012-05-13 09:19:26
竹田圭吾 @KeigoTakeda

承前)最後に賛成6割反対4割に変わったのは、質問の前提が「住民の6割が反対してる自治体の首長だったら」なのと、討議を踏まえて生徒が自分で考えた結果と思います。ニュースウオッチ9の「助け合い精神を学びました」的なまとめは、授業の内容を正確に反映したものではないと個人的には感じます。

2012-05-13 09:27:27

cf.

ala @w_ala

東京都杉並区立和田中学校 よのなか科 2012年5月10日 「震災を考える②」 ~あなたは、宮城・岩手県の「がれき」を受け入れますか? 対象:3年生、ゲスト講師:環境省大臣官房長 谷津龍太郎、ニューズウィーク日本語版元編集長 竹田圭吾 http://t.co/lkkQith5

2012-05-13 09:45:47

「震災を考える②」
~あなたは、宮城・岩手県の「がれき」を受け入れますか?~

あなたは自治体の責任者だとします。宮城県の「がれき」受け入れの住民アンケートをとったら、賛成4反対6でした、あなたは今後、がれきの受け入れを推進しますか?推進しませんか?それは、それぞれ、どうしてですか?
環境省大臣官房長 谷津龍太郎先生 とニューズウィーク日本語版元編集長 竹田圭吾先生をゲスト講師にお招きし、みんなで考えます。

  1.  授業のねらい

    ① 東日本大震災の復興の状況を現場の情報をもとに正確に知る。
    ② 復興に向けて日本人としてどう貢献ができるのかを考える。
    ③ 「がれき」の問題を通じ民主主義について考える。

  2. 日時/場所
    ① 5月10日(木)5.6校時 13:15~14:55 @体育館

  3. 対象
    3年生 150名 (4クラス合同)

  4. ゲスト講師 
    環境省大臣官房長 谷津 龍太郎先生
    ニューズウィーク日本語版元編集長 竹田圭吾先生

  5. 主な生徒への質問
    ① 生徒への質問【1】:「あなたが自治体の責任者だとしたら、宮城・岩手県の『がれき』を受け入れますか」
    ② 生徒への質問【2】:「なぜ、宮城・岩手県の『がれき』の受け入れが進まないのだと思いますか」
    ③ 生徒への質問【3】:(25分)「あなたは自治体の責任者です。住民アンケートをとったら、賛成4反対6でした、あなたは今後、がれきの受け入れを推進しますか?推進しませんか?それは、それぞれ、どうしてですか?」

※授業では、iPadを使用し、意見の発表を行います。

以上